2000年12月
20世紀
外国との戦争に明け暮れた世紀
20世紀も終わりとなろうと言うときになっても
いまだに車は地べたを這い回り、畳にちゃぶ台で飯を食っている。
コンピュータは相変わらずキーボードを叩かねば言うことを聞かない。
人間の暮らしなんてそんなものなのだろう。
12月01日
  • そういえば、ここのタイトルは「2001年を目指して」だったのだが、とうとう2001年も 目と鼻の先。さて仕方ない「2010」にするか「2020」にするか。
  • 日々の生活に追われているばかりとなっていた現実に気が付いてから、このままでは駄目だと悟った。来年は少しスタンスを変えていこう。はっきり言って、このままでは自分の存在価値がない。
12月02日
  • 先日買ったCD-Rで、音楽CDを集めてマイベストが作れるのだろうかと、何となくやってみる。ただ、テープに録音するのと違って、音質劣化のほとんどないままコピーできるということであるから何となくまずいのだろうなと思いながら、Win-CDRを起動してコピーしようとしたら、帰ってこなくなった。あれこれやってみたのだが、うまくいかないので、やはりコピープロテクトなのだろう。
  • たぶん、.cdaファイルは駄目だけど、wavになってしまえばOKなのだろうなと、フリーソフトウェアでcda=>wav変換ツールを拾ってきて起動してみる。が・・・なんだかうまく動かない。すったもんだとしていたら、どうやらCD-ROMドライブが二つ(ATAPIの先とUSBの先)見えているのが問題になっているようだ。USB側の電源を切って問題なし。なるほどPnPというのはこういうときにも便利なもの。
  • .cdaから.wavに変換。ただ単純にドラッグ&ドロップしておしまいである。ファイル名を曲名に変更してHDD上にwavファイル群完成。試しにネットワーク経由で他のPCから再生させてみたけれど、当然良い感じで聞くことができた。こんな感じで「家庭内有線放送ごっこ」というのも悪くないかも知れない。
  • JDK1.3をメインマシンにインストールして、Java2への移行を図る・・が、ボロボロになってしまった。あれこれやっているうちにどんどんおかしくなっていく。Windowsもバタバタ倒れる。考えあぐねて、元々のJDK1.1.7Aの方にパスを通し直して、再コンパイルして動かしたが駄目。JDK1.1.7Aに戻した筈なのに、ウインドウのイメージがJava2そのものな上に、ボロボロ死ぬは固まるわで、どうしようもない。
  • 試しにJava2の方にパスを通して、SUNのサイトから落としてきたラジオボタンのサンプルコードをコンパイルして実行させる。が、奇妙な動きをする。ラジオボタンを表示するだけなのに、MS-IMEが勝手になにか動くし、クリックしてからの反応が異様に遅い。しかも、終了させた後でフォルダを開くといきなりエクスプローラが死んだとか言ってボロボロになる。
  • こうなってくると、JDK1.1と1.3が同居しているというのが原因としか考えられない。ツール類やらクラスパスはパスから見つけていると思うので、Java2インストールの時に追加されたDLLか何かが悪さをしているのだろうか。やむを得ず、Java2をアンインストールしてみたら、無事に元の状態に復旧した。1.1と1.3の共存ができないというのには少々がっかり。ソースで互換であれば良いのだけれど、先日サブマシンで実験した通りで、フォントの扱いからして互換性が無い。TextAreaの扱いも変わっているようだ。
  • サブマシンでいろいろやっているのだが、なんとなくJDK1.3が不安定な気がする。速度を稼ぐために保護機構が甘くなったということなのだろうか。
  • とりあえず、この状態で1.3対応をするには時間がなさすぎるので、JDK1.1シリーズで何とかならないか改めてSUNのサイトを見に行ってみる。幸いというか、何というか、ちゃんとJDK1.1のほうもちゃんと生き残っていた(ここね)。ランタイム用で配布可能なJRE(Java Runtime Enviroment)もちゃんと置いてあることだし、とりあえず、サンプルプログラムは1.1シリーズ+awtというクラシックな環境にしておいて、JDK1.3には後日余裕ができたときに移行しよう。
12月03日
  • 本日オフ。ネットにはもちろん、PCにも基本的に触れずに過ごす。
  • ちょっと出かけたついでに本屋でPC関連のコーナーを散歩。改めて言うまでもなく、ずいぶんとまぁたくさんいろいろな分野の本が出ているものである。「マイコン」なんていうのが工学書の隅にちょろっと置いてあったりすればマシな方だった時代をリアルタイムで過ごした身としては複雑な気分である。
  • これまで全く手を付けていなかったXMLとSQL関連を立ち読み。なるほど、そういうものかと妙に納得する。今度はAccessの存在が今ひとつ良く分からなくなるのだけど、あれは要するにフロントエンドとして顔をひっつけたという感じなのだろうか。
12月04日
  • Linux採用のIMT-2000電話機を韓国メーカが作ったとかで、どんなものかと思ってみたら・・うーん・・これが電話機というのは結構無理があると思うのだが。
  • まぁ、別にWinで無くても良いんじゃない?という用途でLinuxが使われていくというのはごく自然な流れなのだろう。我が家もLinux専用機が一台欲しいところでもある。バラックマシンはあるので、ケースでの一つも買ってやれば立派に立ち上がるのだけれど、やはりディスプレイは専用で欲しい気がする。そろそろX68030に引退願ってディスプレイを一つ新調するか。
12月05日
  • 原稿の第一段階が上がったので、先日送り、今日から第二段階。まずは物を作らないと話しが進まないので、久しぶりのハンダ付け。SOPパッケージ品を基板からはがして、ピッチ変換基板に付けようとしたら、基板の幅が狭くて乗せられない。
12月06日
  • 「らいおんハート」とかいう曲・・「君を守るために・・」の歌詞が嫌いである。このことを某BBSに書き込みしたら「私も嫌いです」という女性からのレスが付いてきた。昔「私作る人僕食べる人」というTV−CMにクレームを付けられたという事例を連想してしまうのだよね。
  • というわけで、基板作成。相変わらず工作は下手くそだなと、我ながら思いつつ、でも「動けば良いのさ」と割り切る。
12月07日
  • Interface誌の方と打ち合わせ。いろいろやることが多いのだけど、何とか頑張っていこう。
  • このところ、レンタルビデオ屋でCDを借りて、BGM代わりに流して置いて、翌日に返してまた新しいのを借りる・・というパターンを繰り返している。 新譜でなければ一泊180円なので、まぁ一日分としては悪くない。 していても、国内関係でも全く知らない歌手だらけ。考えてみたら1980年代生まれも結構多いわけで、当然と言えば当然。
  • 聞いてみると、さすがにちょっと受け入れられないなぁというものもあれば、心地よい物もあって、いろいろ面白いものである。
  • 車でラジオを聞いていたら、オフコースの「さよなら」のリクエスト。懐かしいなぁ・・と思いながら葉書を読んでいるのを聞いて驚く。70歳の女性だそうで。「さよなら〜さよなら〜さよなら〜〜」・・意味深・・なんて言ってはいけない、いけない。
  • 打ち合わせ終わって、駅ビルのパソコンショップを眺めて回る。Win95/98からのアップグレードのmeやら、Win2000やら。やっぱり必要かなぁ。
  • ディスプレイを買い換えようと思ってディスプレイコーナーへ。やはり液晶は綺麗だし、低消費電力なのだけど、CRTの低コストも捨てがたい。
  • 基板のハンダ付が終わったのだが、ふと手持ちのICを見たら74HC125が無い。だがよくよく考えたら別にトーテムポールでドライブしてもかまわなそうなので、74HC32でも良さそう。差し替えたらどう配線変えるのかな?と思ったら、入出力関係は全く同じなので、そのまま差し替え可能だった。ツイているときはこういうものだな。
  • こりゃあすごいとしか言いようがない中国製の二足歩行ロボット。
12月08日
  • 昨日トップページに来栖川電工のリンクを入れたのに引き続き、やっと作ったリンク集。「資料」の方は何も無いし、レイアウトの下手くそさとといい、色使いと言い、工夫の無さといい・・能がないのが丸見えだけどこれで許して。(誰に言っているのやら)
  • やっとできた基板を動かしてみたら、動きが出鱈目。もはや何が悪いのかも分からなくなってきて悩む。電源系ではないか、信号の反射ではないのか・・アドレスとデータにバッファを入れたら少し良くなった感じもしたのも束の間、またボロボロになってきた。
  • こういうときはもう一回基本に立ち返るのが肝要と、もう一度1から地道に導通チェックをしていくと、なにやらおかしい。ピッチ変換基板のところまではちゃんと導通があるのに、SRAMの根本では切れている。なるほど、書込中にアドレス不定となって、わけの分からない動きをしていたというわけか。
  • よく見ていくと、どうもピッチ変換基板とSRAMの間が浮いている感じである。製作しながら確認していた筈なのにおかしいと思ったのだが、ピッチ変換基板をはんだ付けしているときに熱が伝わって外れたとしか思えない。一本あったということは他にもあるのかもしれないと、改めて全ピンに少し半田を盛って付け直し。これで、改めて電源を入れたら何と言うことはなく稼働した。とりあえず一安心。
12月09日
  • 京王線だったか何だかで、深夜の臨時列車に女性専用車両を設けるらしい。痴漢防止のためというが、深夜の電車よりも朝夕の方が圧倒的に多いのではないのだろうか?何とも妙な理屈を付けたものだ。女性専用車両があるのだから、ということは専用でない車両に乗ったということはOKのサインだという風に言い出す輩も出てこないとも限らないだろう。(嫌なら専用車両に乗れば良いのだからという屁理屈である)
  • これがもし適用範囲が広がってラッシュ時に運用された場合・・混雑度に大きな差ができたならば、当然のように不満がわき上がるだろう。なぜ同じ料金を払っているのに男性だけが劣悪な環境におかれなくてはならないのだ・・と。
  • 実は現在の日本は法律上も露骨な男性差別社会であると思う。以前「育児をしない男を、父とは呼ばない」という厚生省だったかどこだったかの打ったコピーが話題になったことがあったが、実は父親が子育てをすること、家事/育児に従事すること・・いわゆる専業主夫・・は法的には容認されていないと言っても過言ではないということを当の省庁の人間は知っていたのだろうか。「母子家庭」なら受けられるのに「父子家庭」だと受けられない保護/サービスも数多い。女性の権利が主張されて久しく、運用上はまだまだとは言うものの法的な面での女性差別はほぼ解消してきている一方で、置き去りにされた男性差別に関しては「男女差別撤廃」を声高に主張する方々も何も言わないのが奇怪である。
12月10日
  • 本日オフ。何となく年賀状作りを手伝う。年賀状というのはずっと長い間殆ど書いていない。書かなければ来ないというのは至極当然のことで、受け取る枚数も年々減少の一途を辿っている。もっとも、改めて出そうと思ってもさて、誰に出したものか考えてしまう。住所まで知っている人は殆どいないしな。
  • 何となく精神的に疲れている気がする。月齢カレンダーによると、確かに11日から12日にかけて最悪ということなのだが、果たして相関や如何に?
12月11日
  • それなりの穏やかな一日。学校の個人面談である。そういえば「父ちゃん!」が来ることはほとんど無いのだな。子供達と良く顔を合わせる為か学校に行くと「○○ちゃんのおじちゃん!」と声を掛けてくる子供がいたりもする。
  • 大江戸線とやらが開業だとかで、ずいぶんとまぁ金をかけたものである。都庁を通過して都庁で終点というのが、役所の「お上」意識丸出しで醜悪である。そんな風に作ってしまったのだから仕方ないのだろうけれど。
  • 「年末/年度末の工事が多いと思うのは誤解です」のようなラジオCMが良く流れているが、実感にそぐわないだろう。工事の種別毎、工事内容毎ににちゃんと区分けしてみたら如何なのだろうか。単価の安い工事をあちこちでやっているという印象が拭えない。そもそも、そんな下らないCM作って流す時間と金があるなら、他にやるべきことはたくさんあるだろうに。
12月12日
  • 本屋でXML Magazineの別冊を買う。XML&Java完全マスターとかSAXプログラミング徹底入門だとか。とりあえずこういうものはとっかかりがうまくいけばあとは自力で何とかしていけるので、何となく眺めてみようと思えてきた。
  • やっぱりこうなってくるとネットワークというものが結構面白そうなわけである。自作のハードウェアにしてもネットワーク経由で何となく動いてくれるとそれなりに嬉しい筈。別に本格的なネットワークサーバのプログラムを組もうと言うわけでもないので、そんなたいそうなプロトコルを期待しているわけではなくて、必要最小限の実装をして、動かしてみたら楽しいだろうなという、それだけのことでもある。
  • と思っていたら、トランジスタ技術の特集が「21世紀はネットでI/O」というなんともタイムリー(似たような特集を見たことがあったな・・と思ったら1999年7月号だった)「TCP/IPとwebブラウザでハードウェアが制御できる」というもので、確かににかく相手と一対一でパケットの送りっこさえできれば、動かすことができることは間違いない。
  • 風呂で詰め将棋を解きながらぼんやり考えていたのだが、確かにネットワークでCGIがどうたらとかSocketがどうしたとか、Javaのサーブレットが何だとかいっても、要するにハード屋さんのレベルでいえば・・つまり物理祖/データリンク層まで下りていけば、結局はNICのリングバッファのデータをどう扱うかというだけの話しであろう。プロトコルや機能を限定していけば、USBターゲット程度の感じで扱うこともできるのではないだろうか。
  • というわけで、NE2000互換チップのデータシートを落としてみることにした。NE2000互換カードならそこらに転がっていたと思うし、買いに行ってもたいした値段ではない。家庭内LANはある・・その気になればゲートウェイ経由で外にも出ていける。DOSならI/Oは叩き放題であるし、Winのようにドライバ類と喧嘩することもない。試しにいじってみることにするか。ハード屋あがりとしては、こういうふうに下から上がるアアプローチの方がやっぱり似合っているのではないかなどと、ツラツラと思うのであった。
  • 先日の「らいおんハート」の件で面白い話しを教えてもらった。 なるほど、どこが「君を守るため」なのだろう・・と難癖の一つも付けたくなるというものである。
12月13日
  • 原稿を書いていたら回路で手が滑っている部分があったのでPLDの論理を変更。こういうとき本当に楽。「ANDがもう一つ必要」となっても「論理が逆だ!」という事態になっても全然問題ないのだから。
  • バッテリバックアップする回路をちょっと組んで消費電流を測ったら妙に大きい。こんなに流れる筈ないのだけど・・と思ったらゲートの入力ピンがオープンになっていて、フラフラしていた。ピンを手で触れたりすると消費電流が変わる変わる。この消費電流変化を音程や音量としてやると古(いにしえ)の「現代楽器」風に遊べるだろうか・・などと馬鹿なことを考えている場合じゃない。
  • 空きピン処理をやったら、数十μAのオーダーまで消費電流が下がって一安心。ホッ
  • HPのディスプレイ付きで49500円のPCにちょっとだけ気を引かれている。今時のPCに見慣れているととっても寂しスペックで、466MHzのCeleronで、64MBのメインメモリ、HDDなんて5Gしかないぞ・・というものだけど、考えたら私の手元マシンは最高でもHDDは6G、メモリは128MB、CPUに至っては400MHzが最高なわけで実はメモリを足すだけで我が家のハイエンドPCになってしまうわけだ。(考えてみたら、それも結構悲しい現実だとも思うが)
12月14日
  • WORD図作成。しかし、ISAのバスタイミングををWORD図で描くというのもなかなか骨の折れる作業である。CADと違ってグリッドのピッチを半分にすると微妙にずれてしまうし。やるならもっとちゃんと作って欲しいものである。
  • 大統領選挙は結局なるようになったようで。なんだか面白みに欠けるなぁ。もっと徹底的に双方ボロボロになるまでやれば面白いのに。
  • 政府も何もだけれど、今頃ITなんて言ってどうするの?というのが正直なところである。基本的に国の投資というのは、現在の延長ではなくて、「こうなったらすごいぞ」というところに行うべきなのだが。
  • 昔、「今までの流れというと大きなものや一部の人間が便利に使っていたものが大衆化するという方向であろう。動力にしても、車などにしても、コンピュータもその流れの仲にある。では次は何かといえば、それはロボットだ」と言っていたら、なんかそういう雰囲気が出てきている。Aiboにしても、何にしても、きっとあと10年もたったら「クラシックだなぁ」と思われるに違いない。
12月15日
  • 昨日「Wordでお絵かきは辛い」と書いたらこんなものがありますとのメールをいただいた。確かExcelってMacが元祖なだけに、グラフィカルなことに関してもかなり得意だったような記憶はあった。今度本屋で見かけたら眺めてみよう。(Wordのグリッドがまっとうなグリッドなら、こんな苦労もなかったのだけど・・)
  • 都心方面で打ち合わせ。車で行きたくはなかったのだが、やむなく車でいったら、やっぱり渋滞で大失敗(−−;。首都高で追突しているのはいるし(渋滞している中で「ゴツン」という程度の感じだったけど)、はじめて神田の所で下りたら行きたい方向と反対向きにしか出られないし・・
12月16日
  • 大江戸線開通とかで、そういえば、新宿<=>秋葉原近辺あたりはどうなっているのかと思って、東京都交通局を見たのだが、一瞬頭に?マーク。何で上野の東に飯田橋があるのだろうと思ったら、北が下になっている。都庁職員ってどういうセンスしているのだろう。
  • 100年前の予言の類で何が当たっていたか・・という、何だか今年の正月あたりに聞いたような話しをまたラジオで言っていたけれど、さて、計算機はどうなっていくのだろう。約20年前はせいぜい1MHz程度の8ビットマイコンだったのが、今や1000倍のGHz。性能は言うまでもない。では今から1000倍にするとどうなるかというと、ハードディスクは軽くT(テラ)バイト、メモリは128GBとか・・。でも、調子に乗ってCPUも1THz・・なんていうのはさすがに無理か。もし、1THzだとすると、1サイクルは10のマイナス12乗になってしまうのだけど、真空中の光でもこの時間では0.3mm位しか進めない計算なので、「同期回路」は組めない。こう考えると非同期回路に逆戻りするのか、あるいは今のように「とにかくできうる限りの高速化の手段を取る」よりも如何に小さな回路で計算してみせるかという方が大事になっていくのだろうか。
  • NHKの教育TVでまで、サイバーエージェントの社長を呼んでウンタラやっている。まぁこの先どうしたいのか良く分からないけれど。
12月17日
  • 今日はなるべくオフ状態にしておきたかったので、極力キーボードから離れる・・が、急ぎの仕事対応でシンボル作成。なかなか肩が凝ること。
  • そういえば、自動車の保険もそろそろ切れるなぁ・・ということで、ネットで見積もりを出してみた。複数の所に同時に出せるということなのだが、「その条件じゃ駄目」という失礼なところがいくつもある。全部国内保険屋である。今まで無事故無違反なのだけどなぁ。まだ等級低いからか?
  • 一方で、チューリッヒだの、アメリカン何チャラだのという所は軒並みOKというところが考えさせられる。安いかどうかは別にして、国内の方も客をえり好みしているうちに客にえり好みされることになるということに気が付くのはいつの日か。
  • 「モバイルベンチャーメッセ」とかいうイベントが横浜リサーチパークとやらが主催して行うらしい。「モバイル分野関係のビジネスモデル(製品・サービスの内容)についてはモバイル・ベンチャー・メッセ選定委員会が選定し、表彰します」とか何とか。「展覧会」じゃないんだけどねぇ(笑)発表無料ということなので、ハッタリと大風呂敷もありということなんだろうか?
12月18日
  • 保険屋から、まず「見積もり依頼いただきました」メールが届く。これが一ヶ所だけ。それも外資な保険屋である。他の所は「来ました」とも何とも応答なし。なんだ、個人情報収集が目的かいな・・と勘ぐりたくもなる。別に知られて困る事は何も無いけれど。
  • このところ腰が痛い・・というより腰よりも少し下・・骨盤の骨が出っ張っているところのすぐ下のあたり。腰を伸ばすと痛い。姿勢が悪いか。
  • シンボルと回路図入力をする。Windows版なのだが、使うほどに昔のDOS版の方がはるかに入力が楽で小気味よかったと思う。Windowsアプリケーションの類では一般的なのだろうけれど、部品をライブラリから引っぱって配置した後、部品名とか値を入れるのに、選択して、何を変更するか指定して・・となってしまうのだが、これが「ちょっとした変更」ならともかく、最初の入力では面倒きわまりない。DOS時代はそういう気の利いたインターフェースなんていうものはないし、そもそもマウスが無いことも珍しくないので、キーボードでカーソル移動して、「Enter」すれば即次のメニューに移れたのに。
  • ボチボチとトラ技の記事を眺めたりもするのだが、なかなかまとまった時間をとっていないので頭に入らない。NICの英文資料とつき合わせた方が良いのか。
12月19日
  • 知らなかったのだが、始まったばかりのデジタル放送をSTB(セットトップボックス:外付けチューナみたいなものか・・)を付けて見る場合、TV、STB、VTRの全てが1080I(走査線数1080本の飛び越し走査)対応でも、HDTV放送番組を録画したものを再生すると、画面には480Iでしか表示されないとか。結局録画したものは今の普通のTV放送並になってしまうのでは、何のためのSTBなんだか(BSデジタル対応のTVを直結すれば大丈夫なのだけど)
  • NE2000をいじろうと思って、そういえばISAのLANカードが無かったかなと思って見渡したら、以前PCI用のカードと一緒に買っておいた物が封も切ってない状態で出てきた。開封してチップを見たら、先日データシートを落としたREALTEKのRTL8019AS。一応ISA-PnP対応だけど、添付のユーティリティで設定を固定することも可能なので、これでPnPを気にせず、ただのNE2000互換として遊べる筈。
12月20日
  • 先日依頼の自動車保険。各社から見積もりが来たが、現状7万円足らずだというのに、10万円以上ばかり。その中で唯一安かったのがウインタートウル・スイス保険会社で、車両部分で1万6千円、対人対物その他でひっくるめて2万円ちょっとで3万9千円なり。保険金額その他、今と何ら変わらないように見えるのだが。
  • 回路図引き。夜中までかかってようやく一段落。
12月21日
  • USBデバイス絡みで調査。usb.orgから仕様書をダウンロードしてざっと必要そうな部分を眺めてみる。全部で100ページ以上あって、なかなか読み切れないが、30分位眺めていて何となく分かってきたような気がする。なるほど。
  • 回路図追加分作成。新たにシンボル起こしも含めて少々疲労状態。とにかく眠い・・とにかく今日の予定まで片づけて、チェックは明日にしよう。
  • 腰痛は少し楽になっているものの、なんとなく症状は今ひとつ。やはり椅子と姿勢なのだろうか。同じ姿勢を続けているのも問題ありそうだ。忙しくても少し散歩位するのが身のためかもしれない。
12月22日
  • 回路図とりあえず形はできた。余り考えずにアノテートしてからネットリストを生成する。どうせ行き先不明のネットがたくさんあることは覚悟の上なので、awkスクリプトで行き先の無いネットだけを吐き出させてからチェック。入力途中で席を外したのか、入力途中のままだったところや、ネットが切れている所があったりもする。
  • とりあえず、行き先不明ネットは全部潰した。明日はネットリストと回路図の突き合わせをやることにしよう。
12月23日
  • 再び保険屋がいろいろと送ってきた。「こんなにたくさんあるのだな」と思って眺めていくのだが、どこもかしこも10万円前後。結局この間のWINとかいう所の3万円台が最低かと思っていたら、出てきたのが「アメリカンホームダイレクト」。かの有名(?)な、リスク細分型で2万6千円なり。でも、よくよく見たら、車両部分が0円。まぁ、これに車両保険部分を追加したとしても今のような7万円台などという金額にはならないだろう。最大何十%オフなどという、年末大売り出しのような文句も嘘ではないということか。
  • で、全然関係ないけどこういうものをみかけた。彼女イナイ歴更新中の方は女性の右手中指を注目すべし?
12月24日
  • ということで、世間ではクリスマス・イブということで、結構なにぎわい。昨年に引き続き、キットのようなものを使ってのケーキ作りをする。ハンドミキサーで良い調子でいたら、いきなり停止。止まり方からして、ヒューズでも飛んだか。やむなく泡立て器に交代するが、Pentium4が80386になったような気分。(といっても、うちにはCeleronしかないけど)
  • なんだかんだと四苦八苦して、やっと泡立て完了。粉を入れてサクサク切るように混ぜて型に流し込んでトントン・・・・180度にしたオーブンで40分。あとは、生クリームに砂糖入れて泡立てて・・塗ったくって飾り付けて・・うーん・・去年よりはいくらかマシな出来映え、出来映え(自画自賛)
  • 相も変わらずネットリストと回路図の突き合わせ。いささかヘバり気味。
12月25日
  • クリスマス当日。本当は今日が”クリスマス”なのだから、一番盛り上がらなくてはならないと思うのだが、そういうことがないというのがいかにも「ニッポン流」である。
  • そういえば、「ちびまるこちゃん」で出てきた「子供会のクリスマスパーティ」が神社の社務所で行われるというのを、やっぱりこのシーズンになると思い出してつい笑ってしまう。クリスマスケーキもちゃんと仏壇におそなえしてから食べるものなのだろう。
  • さて、回路図チェックな一日。昨日は完全にヘバってしまってちっとも進まなかったので、今日が本腰。
  • マーカがかすれてきたので、コンビニに買いに行く。帰ってきてちょっと使おうとしたら、ペン先がケバ立ってしまっている。「ノーブランドなわけないよなぁ」と思ってメーカ名を見たのだが、一応ブランド名はれっきとした日本メーカ。どこで製造したのかは袋に書いてあったのかも知れないけれど、こういう細々したところにも「MADE IN JAPAN」の誇りが埃になっていっているのではないかと、つい危惧を抱いてしまう。
12月26日
  • やっとこさ回路図チェック終わり。結構細々したミスがあったので修正する。まぁ、あまり大きなミスは無かったのだが、大元の回路図自体で行き先不明の信号があることも分かったので、これもまた良しということか。
  • このところ、メール配信のニュースをほとんど読んでいなかったら80件以上たまっていた。ぱらぱら眺めていたら、日亜化学工業がCree社と中村修二氏を提訴したとのこと。まぁ、こういう応酬に出ることは両者とも想定範囲内の出来事だと思うのだが、次の一手はどうなるのか。
12月27日
  • 先日来、ちょっと自動車保険が気になっていたのだが、こういうことになっているとは。なるほど、引き受け規制はあるは、ディーラ分を一般代理店で穴埋めするということでは、ダイレクト販売なんて及び腰になるのも当然か。
  • やっと一段落して、次の作業に着手。またまたUSB関連というところで、仕様書の英文と格闘戦。
  •  そういえば、「ダンピング提訴」というものがチラリホラリと思い出したように出てくる。あれは単に「価格」しか問題にしていないのだが、国内向けと海外向けで同一価格でも品質に差を付けたらどうなるのだろうか?
     実は、先日某米国企業さんからもらったボールペン。メーカは日本企業名なのだけど、今時珍しくインクのボタ落ちがする。むろん「ポトン」と落ちるようなひどさはないのだけど、書いていると先端にインクが盛り上がっていってしまい、時々拭いておかないといけないような状態になる。米国と日本では使っている紙の質が違うから?とも思ったのだけど、ふと「品質ダンピング」ってあるのだろうかと思ってしまうのである。意図的に品質を上げるとか、下げる・・ということは難しいだろうけど、出荷検査の結果によって振り分けることは必ずしも不可能ではない。
12月28日
  • そういえば、このところ朝一番、CATVモデムの調子がおかしい。一回安定してしまえば、一日中動かしていても全く問題ないところを見ると、どうやら低温での動作不良ということなのだろう。まぁ、大抵は10度程度が下限だろうから、この部屋の状況ではいたしかたないか。
12月29日
  • 寒い・・とにかく寒い。
  • 子供が飽きてうるさいので先に帰省させる。帰り道、久しぶりに夫婦のみの時間である。別に二人だからどうということもないのだけど、出たついでにちょっと足を伸ばして御嶽山の方へ。さすがに「初詣客」はいないのだけど、あちこちで準備が進んでいる。
  • 御獄神社に着いて、ふと見たら酒樽を並べている・・と、何だか様子が妙である。中身は樽で、酒が入っていて後で振る舞うものだとばかり思っていたのだが、なにやら白い樽型ののものを芯にしてくるんでいる。よくよく見れば何と発泡スチロール。そういうことね。
12月30日
  • 本日、天気悪い。家でゴロゴロと過ごす。少し府中方面まで出かけて買い物して帰る。
12月31日
  • 本屋で無料で配られている雑誌(?)の「ちくま」で面白いものを目にした。「日本人はなぜかくも幼稚になったのか」というタイトルで、北海道大学の脳科学教授の澤口俊之氏が書いている。
    人類の進化の歴史からすると、ネグロイド(いわゆる黒人)、コーカソイド(いわゆる白人)モンゴロイド(いわゆる黄色人種)の順に分化していったのだけれど、実はそのその進化がネオテニー(幼形成熟)の進行にもなっているとのこと。ネオテニーというのは要するに幼少期の形態のまま成熟するという現象で、例えばイヌも狼のネオテニー化したものと考えられるらしい。ネオテニーというのは悪いことではなくて、より複雑だったり、厳しい環境に適応するためには適応能力の高い幼少期の形態をとっているほうが有利であるからそうなっていくものとのこと。人類もチンパンジーと比べると頭が大きい、手足が短い、顔が平べったい、毛が薄い等々、チンパンジーの子供と同じ特徴を備えているが、人間の間でも、モンゴロイドに属する我々の方がより幼少期に近い特徴を備えている。これは精神面にも言えて、元々コーカソイドに比べるとずっと未熟な期間が長く、幼稚になりやすい傾向があるということである。
     本文はここから、大脳の前頭連合野(自分の行動や感情のコントロールなどを司っている)を未熟化させないようにするためには・・という方向に話しが行くのだけど、読みながら「新しい物を貪欲に受け入れながら、最後は自分の物として変質させ、消化してしまう」ということに考えが及んでいた。過去を見れば、文字から始まってありとあらゆるものを海外から輸入していったんはそれが不自然な形で普及するのだけど、気が付くと既存の物と適当(まさにテキトーである)に融合して独自のものに仕立ててしまうというあたりはひょっとして精神のネオテニーそのものなのだろうか。
  • もう一歩進めて考えると、進化の過程でネオテニー化していくということは、「その方向に伸びても先がない」ということで、「一旦戻ってやり直し、判断先送り」をしているとも言えるように思う。本文ではネオテニー自体は進化の方向と言いながらも、幼稚にならないようにすることを目指しているけれど、考えてみると日本でもほんの数百年前までは10代での結婚やら元服、おまけに初陣するなどというのは当たり前だったということを考えると、社会全体がネオテニー化しているとも言える。これも「退化」ではなくて、どうなるか分からない複雑な世の中では精神もネテオニー化していた方が都合が良いとも言えることになるのではないか。なんとなれば、かつて言われたモラトリアムだのシンデレラ・コンプレックスだのといったものも時代の必然が生んだものとも言えるように思う。
  • そういう目で見ていると、いろいろな面が結構面白い。「問題先送り政治」なんてそのもののように思えるし、「目的意識を持たずにお金を使ってしまう国家予算」は性懲りもなく要らない物を買ってきてしまう子供の姿とだぶって見えなくもない。キャラクタグッズに良い歳をした大人が群がることやら、ヨーロッパではまるでウケないディズニーランドなどもその典型・・・アニメ、カラオケ、TVゲーム・・フェイスマークも恐らく日本発が相当多いと思うし、古くはポケベルの暗号のような数字の羅列、ケータイのメールの早撃ちなどは適応力の高い子供そのものである。キャラクタでも「カワイイ!」系ではたぶん世界でもトップクラスだろう。
  • なんとなれば、日本の目指す方向は米国の後追いのようなITやら八百長賭博のようなエセベンチャーの育成でもない。精神のネオテニー・・いわば柔軟性をフルに生かすとなれば”楽しさ”や”個人の趣味/興味”を優先する文化を基礎にした社会であろう。変に大人ぶらない「遊び心」こそが「力」の源泉だと思う。「Made in Japan」を支えた本当の基礎は日本人が勤勉だったからでもなければ、日本人が特別優れていたということでもなく、単に「物を作る事が楽しかった」のであろう。そう、ちょうど図画工作の時間が楽しかったのと同じように。
  • では、2001年を前に一言
    それ、楽しいですか?

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