8月と言えば一年で一番暑いものだということになって
いるが暦の上ではすぐに立秋である。秋になったのだ
秋になったのだと言い聞かせることで、真夏の中で
ほんの少し涼しい日を秋の気配だと思い、暑い日は
たとえそれが多くても例外なのだと思ってしまう。
立秋がもっと先だったらどうなるのかと言えば、
恐らくは「まだまだ夏なのだ」と暑苦しい思い
をするのだろう。盛夏の中でもあえて「立秋だ」
と言うことは暑さに耐えるための知恵なのか
もしれない。

2001年08月
08月01日(大安)
  • 8月はやはり戦争の夏なのだろう。世界をみれば、未だに戦争、内乱が続いている国はあるわけなのだけれども、日本では遠い時代の物語である。先日従軍慰安婦のことを中学生に教えるべきなのか否かという論議を目にした。そのときはまだ中学生に教えるのは早いという声が多数だったようだけれども、本当にそれで良いのだろうか。
  • 戦争と言えば実体験のある人がある程度生き残っているのは太平洋戦争位のもので、それも戦争末期になって食料不足の上に空襲だの何だのにあったということが多い上に、ヒロシマ・ナガサキはやはり象徴的なことであるから、どうしても戦争を語り継ぐというと被害者としての立場でだけ伝え、「こうならないですむ平和な日本がいい」という結び方をする。
    でも、一方的な侵略でもないかぎり、被害者しかいない戦争なんていうものはありえない。加害者としての行動を伝えることはとても都合の悪いことには違いない。他の国にいってこんなことをしてきました、あんなこともしましたなんて言うことは、自分がこういう目に遭わされたと言うよりもずっと辛いのは間違いない。
  • だからといって黙っていて良いのだろうか?中学生ともなれば、世が世なら元服していてもおかしくない年頃なのだし、教えても良いのではないかと思う。戦争は所詮殺し合いであり、無抵抗な相手をも殺害/暴行/陵辱することが戦争という名の下に許されてしまうのだと言うこと。慰安婦というものも存在したこと、そしてそれは日本だけではなくて、戦争というものがあると往々にして行われるのだということ。そういう、後ろ暗い、加害者としての部分、それも特殊な人ではなく、いつも会えば挨拶していた隣のおじさんが、自分の兄弟でさえも戦争という場に立たされることで、そういう行動をも容認してしまうのだということ、そうしたことを正面から教えることこそ、戦争というものに走ろうとする心の抑止力となるのではないだろうか。
08月02日(赤口)
  • というところで、昨日書き忘れたのだが、とうとうエアコンが付いた!。定格ラベルを見たら冷房時は最大6.6A。600Wじゃ電気ストーブより小さいじゃないか。電源ケーブルが足りなかったので、12A用のテーブルタップで延長(当然専用コンセント)。早速試運転するとしばらくして冷気が。あぁ・・5万円でこの冷気・・これを何年待っていたことか。仕事部屋’だけ’エアコンが無いという状況から脱して、やっと「全室エアコン付き」。
  • しばらくして電源ケーブルやタップ部分、コンセント部分の発熱を調べてしまうというところがやっぱり電気屋の端くれ。問題なしである。
  • 本日都心方面に出張。浅草の「亀十」という店(雷門の前の道路を渡ってすぐ左)でドラ焼きを買う。これが美味。ドラ焼きの皮(?)がふかふかで良い香りがして、普通良く見かけるようなどっしりした皮と大違い。一個250円なりはそれなりに安くはないけれど美味なる物でこの位は贅沢しても良いだろう。
08月03日(先勝)
  • 一日プログラミング。昨晩、帰ってきてから手をかけてあれこれやっているうちに変なエラーが続出してさっぱり動いてくれない。とうとう業を煮やして追加した部分を全部取っ払って再度少しずつビルドアップ。予定通り動き出してきた!と思ったら突然コンパイラが動かなくなった「テンポラリファイルが作れない」などとわめいている。
  • エディタのチャイルドプロセスでコンパイルしているのが悪いのかと、直接DOS窓を開いて単にコンパイラを起動するだけでも駄目。リブートしても駄目。テンポラリと言えばunixなら/tmpあたりが相場だろうと、カレントドライブの\tmpの中身を全部消してみたが状況変わらず。コンパイラ本体がウイルスか何かでどうこうされたという感じもない。
  • ディレクトリを改めて眺めているうちに環境変数にTEMPやTMPがあることに気づく。ひょっとして、ここにテンポラリを作ろうとしているのか??とTMPの先を開いてびっくり。あきらかにそれと分かるファイル・・それもサイズ0バイトとか128バイトなどといった細切れファイルがまさに山のように転がっている。なるほど、以前Borland版でコンパイラが異常なまでに遅くなったり、Windowsそのものが不安定きわまりなくなってきたのもこれが原因か。
  • とりあえずTMPを移動させてコンパイラ起動時にバッチファイルの中で\tmpの内容を全部消すことで対処したら、インストール直後の速さに復旧。全く、そのくらいちゃんとドキュメントに書いてくれ〜
08月04日(友引)
  • 昨日何とかコンパイルなどがうまくいくようになったので、一服。
  • 週末原稿書きにとりかかる。急遽頼まれた追加分のページ埋め。まず資料の原本を落としておこうと思ってJEDECのサイトに行ったのだが、これが迷子になりそうな位の資料の束。おまけに「これか!」と思ったらただの外形図だったりもして。米国だから資料がしっかりしているというものでもないのだなぁ。
08月05日(先負)
  • エアコンを少しだけ使う。取り付けてからだんだん使わなくなっているというのも妙な感じであるけれど、電気代は安くあがるんだからいいか。
  • 昨日の資料に基づいて原稿書き。さて、書くことはいろいろあるけれど、突っ込んでいったらページが足りない。とにかく必要最低限のところで抑えて後は頑張ってね!というだけにしておいた。いいのかなぁ、こんなんで。
08月06日(仏滅)
  • 原稿仕上げて送信。続いてプログラミング用の環境と実行環境を整備する。そういえば、WindowsMeは結局「持っているだけ」になってきている。あのデキじゃそれもやむなしかな?
  • 昔作ったサンプルを引っ張り出して、コンパイラにかけてみるとエラーだらけ。そういえばこのエラーメッセージって前回も悩んだなぁ・・と当時の記憶をもう一回呼び覚まして、ライブラリが一個足りなかったことを思い出す。ライブラリが転がっているディレクトリは既知なので、そこからコピーしてリンク。若干Warningは出るけれどこれで良し。
  • ソースを修正。コンソールアプリケーションなので、うっとおしいウインドウまわりのゴタゴタも無いし、中身もあっさりしたものなので、軽くサラサラッとパラメータをいじって動かす。動いてしまうと、Windowsアプリに進化させてみたくなるというのはやっぱり「欲深い」かな?VB位でチョロチョロッと作るのが私にはお似合いのような気もするけれど、VBも結構高いのだな。またMSを儲けさせるのか。(とほほ)
  • そういえば、先日市内を流れる浅川の「川下りサバイバルレース」が行われて、その模様がCATVで中継されていた。そのとき取材を受けていたロボット型の「いかだ」があった・・身長4mはあろうかという、その巨体・・それは紛れもなく、あの・・「先行者」!!ついにリアル・ワールドへの進出か。陸戦兵器だとばかり思っていたのに、水陸両用だったとは。うーむ、先行者恐るべし。もう一度あの映像が欲しい・・
08月07日(大安)
  • さて、次の仕事にとりかかるかるための準備として、ちょっとしたコネクタ変換アダプタを作ろうと、とあるデバイスの評価ボードのピン配置を調べ始めた。そういえば、取説があったなと、見つけて中のピン配置表を見ていたら、何だか話が違う。以前調べていた物とずいぶん違う。そんな馬鹿な!?と思って一瞬青ざめ状態。なにせ、この評価ボードを調べた結果を基に回路図を引いてしまったので、それが間違いだったらえらいことだ。とりあえずやばいので、基板設計ストップの連絡を入れて、調査。
  • テスターでピンを当たる。違っているのはこのピンで、マニュアルによると、これとこれがつながっていることになっている・・・・・が・・・・導通がない!ピンをザッとあたって導通がとれたところをデバイスのマニュアルで確認したら、何だ私が引いた回路通りではないか。ついでに他のピンも全部調べたが、結局回路図の勝ち。ボード添付の取説の表は大間違い。というわけで、何のことはない、間違った取説に振り回されていただけだった。基板設計ストップを解除。何事も無くて良かったとは言えるのだけども、こういうのは無しにして欲しいなぁ。
08月08日(赤口)
  • 0808・・逆から読めば8080・・郷愁モード
  • 昨日の結果マニュアルミスが分かったので、変換基板の作成の続き。しかし、相変わらず半田付けはヘタだなぁ。(それでも0.5mmピッチのICからジャンパ飛ばす程度はできるのだけれども)「好きこそものの上手なれ」というのは成り立たない部分も確かにあるのだ。「下手の横好き」かな。
  • 住民税額の修正通知。追加で2万8千円ほど払えと来た。何のことかと思ったら、どうやら細君が配偶者控除の領域を外れてしまっていたらしい。まぁいいか。別に帳簿誤魔化したわけでもないし。やましい事は何もない。
08月09日(先勝)
  • 本日打ち合わせ。本日の美味い物は、雷門のすぐ前「西むら」の「栗むし羊羹」
  • 帰りにちょっと寄った店で車のディーラの整備士さんに会う。こちらは顔をしっているのでだけれども、相手はどうか・・と思ったらしっかり覚えられていた。そこまで顔が割れていたか。
08月10日(友引)
  • 噂のCodeRed。某所には一日で数万回のアタックがあったらしいし、hotmailのサーバーも倒れたとか。「そんなくだらない物作ってる暇があったら手伝え!!」と言いたい今日この頃。
  • 地方税の追加分支払い。ついでに少し手元現金を用意しておく。
08月11日(先負)
  • 突然動作チェックに使っていたWinMeが倒れて、起動しなくなった。上書きインストールしても駄目。結局まっさらな状態から再インストールしたけど途中で死ぬ。何となく手に持ったときに熱いのが気になってHDDを風通しの良さそうな所に移動してから再インストールしたらすんなり稼働。そういうことか。脱力。
  • 最近ちょっとした用途でICレコーダが欲しくなっている。店頭でいろいろ眺めても良くわからず、とりあえずカタログを入手。最近はUSB接続があたりまえになっているだけではなく、MP3にも対応しているだとか、USBマイクロフォンになるだとか・・。もちろん、MP3対応とは言っても音声入力をリアルタイムでMP3圧縮できるわけではなくて、あくまでもPC上にあるMP3ファイルをダウンロードしておけるということなのだけども。
  • 実売価格を調べてみると、確かにMP3対応だとICレコーダとしてはやや高い部類になってくるが、それでもMP3プレーヤ専用機よりも安い位。音質は多分安いMP3プレーヤーとどっこいどっこいだろう。加えてモノラルではあるけれども録音機能も付いているというのは結構美味かもしれない。録音時間も添付の32Mのスマートメディアで10時間程度はとれるらしい。OLYMPUSに至っては128MBのスマートメディアを使うと最長44時間録音できると書いている。音質を云々しなければ丸二日録音できてしまうということか。
  • ニュースで眺める渋滞と各地の混雑。何でこう一斉に休むかねぇ・・とも思うのだけれども、帰省する人はやはりみんな一緒に休みをとる方が旧友と会うのにも都合が良いのであって、そこはいたしかゆしという事なのだろう。ちなみにうちは、今週も元気に鋭意お仕事進行中である。
08月12日(仏滅)
  • プログラムの続き。少しずつ作っては動作を見て、また少し書き足して動作を見てということを繰り返している。会社員時代、仕様書いて、それに従ってプログラムを一気に全部書いて、えいや!と走らせて動かないところを直すという、トップダウン的なやり方をやっていたようにも思うのだけれども、あまりそういうやり方をしなくなって久しい。別段ボトムアップというほどボトム部分をきちんと書くというわけでもないので、いわばミドルダウン&アップと言った方が良いのだろうか。
  • 改めて自分のやり方を見ていると、ざっと必要そうな機能を考えて、そのためのテストコードを書く。その上で必要になる最低限のサブルーチン(Cなら関数か)を書いて、まずざっと動かしてみて様子を見る。うまくいけば、そこで分かったことを元に改造して、機能追加していくのだけれども、たいていの場合ある程度行ったところで全部壊して、まずそうなところ、やり方を変えた方が良いところを見つけて作り直している。
  • 期せずして、同じようなものを今日CATVで見た。テーマは「ガンプラ」。そう、ガンダムのプラモデルである。その道で食っているのではないかという人がテクニックを駆使して改造/組み立てていくというもの。実に細々したパーツで作られているのだが、まずは接着しないでハメあわせだけで仮組する。組上がった物を見て、なおした方が良い所を見つけて修正を加えたり、パーツを1から作り直したりして一応の形が出来た時点で全部ばらして、更にそれぞれのパーツの細々した加工、塗装などをしながら接着し、組み立てていく。つまり、いったんある程度の形を作って全部ばらしてから肉付けした形で組み直すというやり方をするのである。
  • 仮で良いからまず実際に作ってみる。問題になるところ、もっと改良しておきたいところなどはその場で直して試してみるという点は確かに一般的な「試作」の考えに近い。ただ、試作を手直ししたものが量産になってしまうことが往々にしてある。時間がない、お金が無いというのは当然あるのだけれども、それはガンプラで言えば仮組で直した部品に加工も修正も塗装もせずそのまま接着して終わりにしてしまったようなものではないだろうか。なるほど大きな問題はないし、直した部分はきちんと稼働するだろう。製品としてはそれでも良いのかもしれないけれども、それが本当に完成度の高い物として誇りを持てるかどうかは別問題だと思う。やはり試作は知識/技術などの基礎部分を固めるもので、試作の上に自分のアイデアや技術で何を積み上げるかというところが本当の知恵の絞りどころであって、そここそが本当の価値と言えるのではないだろうか。これはある意味では日本の「道」の精神ともつながるのかもしれないな、などとふと思った夏の日であった。
08月13日(大安)
  • トラ技と、テキストを買いに本屋へ。レジでなにげに見ていたら別冊フレンド連載の「オセロ」のグッズ・・といっても、カレンダーと携帯電話に貼れるミニミラーが入っているだけなのだけれども、ミニミラーとやらが面白そうに見えたのでつい手にとってしまった。
  • じつのところ、この手の無料のグッズというのが好きである。何より良いのは金をかけていないこと。なにせ、販売促進やら宣伝目的であるから大量にばらまくことが第一なのであって、そんなに高価なものがあろうはずがない。よって大抵のものはよく見ればとてもチープであり、割り切り方も思い切った物が多い。しかしながらそこはやはり宣伝媒体なのであって、一見してチープと思われてはいけないわけで、一見安っぽく見えない、あるいは一見何かの役に立ちそうに思えるもの(実際にはあまり使い道が無かったりするものがだが)物をいかに安く作るか、どこまで妥協するかというか・・知恵の絞りどころなのだろう。で、実際に手にして家に帰って見ると「何だこりゃ?」な物が多かったりするのもこの手のグッズの特徴でもある。かくして、私のJUNK-BOXにはまた一つコレクションが追加されることと相成った。
08月14日(赤口)
  • おやつでも買おうかとコンビニに立ち寄ったとき、久しく行ってないレンタルビデオ屋の前に100円ショップの幟(のぼり)が立ってた。店の奥の漫画喫茶コーナーでも潰して100円ショップにしたのかと思ったら、CDがあったコーナーが丸ごと潰されて100円ショップと化していた。幟のロゴからみても、中の品揃えを見てもおおよそどこのチェーンかは明らかではあるのだけれども、改めて眺めてみると、こういう店舗展開も面白い。実はこの道は十字路になっていて、コンビニ、本屋、そしてビデオ屋がそれぞれのコーナーに立っている格好になっている。(もう一つは一般の民家)食品や消耗品類はコンビニで、書籍類は本屋で、そして生活雑貨だの何だのは100円ショップでと、ちょうど補完する形になる。
  • 100円ショップの方で少し涼んでいる時、何となくどの店も雰囲気が似ているように思えた。どれも小規模店舗でありながら商品の収容密度が高く、扱っている商品は少量超多品目であること。書籍は本には違いないけれども、全く同じ本がうず高く積まれているわけではないので、別々の本と言っても良いだろう。一つの品目あたりの商品のバラエティは決して多いとは言えないけれども、とにかくその品目に属する物はとりあえず置いてある。小さい店であり、気の利いた物まではないにしても、とりあえず用を足そうと思えば大抵のものは間に合ってしまうわけである。巨大な店舗で大量の品物、同一品目でもいろいろなメーカの様々な製品を同時に扱うというやり方とはだいぶ違う。「ベストではないかも知れないがとりあえず間に合う」ということだ。でも、考えたてみたら、こういう「とりあえず店舗」っていうのは昔の「雑貨屋」そのものではないのだろうか?もっとも、商品管理が普及した今、店の奥から先代が何十年前に仕入れたのかも分からないような商品がゴロンと出てきたりする、そんな楽しみが無いというのは少々残念でもあるのだけれども。
08月15日(先勝)
  • 開戦と同時に大暴れした後、敗戦した日が「先勝」というのはなかなか皮肉な21世紀最初の敗戦記念日。この時期になると、靖国神社への参拝がどうしたのこうしたのと騒々しい。戦争責任などというものが本当に存在するのかはともかくとして、旧軍指導部のあのていたらくのおかげで若い命が奪われたことは間違いないのであって、その指導者と犠牲者を一緒くたにして戦争の犠牲者だの英霊だのと言っているいるという一点がどうしても気に入らない。むろん、東京をはじめとする主要都市の空爆にしても原爆にしても、建前はどうであれ、民間人の無差別大量虐殺であることは間違いない。
  • 某所の掲示板でブラウザのフォントの大きさが話題になっていたのにちょっと刺激されて、何となくフォントを変えてみた。見慣れたページのイメージががらりと変わる。普通はゴシック体を使っているのだけれども、明朝体や楷書にすると、これまでお遊び的だったページもどこかかしこまった感じがするのは不思議な物だ
  • ゴシック体というのはなるほど実用的であり、合理的でもある。単に情報を伝えるものであるならば、跳ねや払いも関係なく、単に符号としての「曲げ」であれば良い。そのシンプルさ故に多少フォントが小さくなっても可読性は良い。コンピュータは元々が実用一点張りだったのであって、ディスプレイの上の文字が実用一辺倒というのもまた道理でもある。
  • が、ここまでPCべったりな生活になってくると果たしてこのままで良いのかという疑問が沸いてくる。笑われてしまいそうなことではあるけれども、単純な文字というものはその中身まで軽くみせているような感じがするし、複雑な文字というものは内容はどうであれ、まず見た目がいかめしい。同じ文章を読んでいる姿を見てもその読み手の姿形がその内容に少なからず影響を与えていると思うし、同じ朗読を聞くにしても読み手の声が変われば印象が変わる。同じように、文字は文章に色を与えているのだと言えるのだろう。そして文字フォントがその色に与える影響は決して小さくない。
  • とかく最後には「小さくしても読める」なんていう実用一点張りな方に走ってしまいがちなのだけれども、少しはこういうところにこだわってみるのもまた良いのではないかと、そう思わされた。とりあえず、しばらく私のブラウザやエディタでは楷書+明朝なフォントが踊ることになるだろう。
08月16日(友引)
  • 税務署方面から電話。どうもこのところ良く調べられている気がする。開業3年目になるといろいろ調べられるという噂は良く聞いていたがやはり本当らしい。
  • 女性の声で「設計とあるんですが、どのような設計で?」というので、”電子回路設計ですけど”と答えたら、”でんしかいろせっけい??”・・ありゃ、こりゃ分かってないな。「パステルマジックという名称ですよね?」”そうですけど”・・(この間数十秒)・・「原稿料などが入っているのですが」そこまで聞いてピンときた。個人事業税の話だな。”設計した製品の内容や、初心者向けの解説書などの執筆依頼が来るんですよね。金額的にはそっちの方が多くなっちゃいましたけど”と答えたら「あっ、だから講演料が入っているんですね」。やっと納得した様子で”事業税はかかりませんね”と一言。やっぱり当たり。
  • 根拠がいささか怪しいとは思うのだけれども、たとえ個人事業であっても、事業によっては所得税だけでなく個人事業税がかかってくる。屋号やら「原稿」の文字から「印刷業」の一つと思ったのだろう。良くは知らないが、DTPとなると印刷業の下請けということでこれに引っかかるらしい。じゃあ文字入力は?と言うとこれは事業税がかかったなんていう話は聞いたことがないので、恐らく大丈夫なのだろう。ならばTeXならどうだ、Wordならどうなのだ・・・Excelは版下にならないのか・・等々虐める材料には事欠かないけれども、それでお役所の担当を責めるのも可哀想というもの。問題なのはそういう行動を取らざるを得ないようにしている法律の方なのであって、彼女はそれに忠実なだけなのだから。
08月17日(先負)
  • 銀河英雄伝説がDVDになったということで、宣伝を兼ねてCATVの方でも一挙放映をやっている(Kid'sStation)。その中のCMに出てきたのでつい見に行ってしまったアニメ版銀河英雄伝説公式サイト。さすがにDVD全45枚+1枚で22万円(税別)というのは唸ってしまうよりないが、それでも古(いにしえ)のPC-8801と同じくらいかと思うと少々妙な気分でもある。
  • この公式サイトで6話分をストリーミング配信で見ることができるとのこと。レーザーディスクを全話持っているのについつい手を出してしまった。どうせビデオクリップ程度だろうと思っていたら、1話丸ごと見ることができるようになっている。話は全部知っているのに、やはり見始めると止まらない。
08月18日(仏滅)
  • 先日来すったもんだと苦しんでいたプログラムがとりあえず動き出した。まだまだ性能面の不満が大きかったり、ちょっとした問題点が無いわけでもないけれど、とりあえず動くところまでは持っていくことができた。後は整理と改良だな。
  • リサイクル屋のジャンクコーナーを覗いたついでに100円で山積みになっていたCDから1枚選んで買ってきた。久宝留理子のVocallies。日付を見ると8年も前のアルバム。ジャンクとは言ってもCDの場合には、昔のジュークボックス流れのレコードのように劣悪きわまりない物はまずないし、内容を外してもあまり痛くないので、最近この手の物に良く手を出している。音の作り方に何となく時代を感じるのは気のせいか?
08月19日(先勝)
  • 昨日の問題をあれこれ調べていて、やっと原因らしきものが見えてきた。そういうことがあるのかな?と疑問に思わなくもないけれども、とりあえず対策してみたら何事も無いかのように動き出した。あとはクリチカルなタイミングで何か起きる可能性があるかどうかということだけれども、こればかりはしつこくいろいろなパターンで時間をかけて使ってみるしかないか。
  • ディスク周りの信号を追っていて、Windowsとはまた意外な動きをするものだと初めて知った。画面上であれこれ操作していると意外なところで意外なリクエストを発行してくる。頼むから、いくら未使用領域とはいえ、まだデータリードすらしていない時点でいきなりディスクライトコマンドを発行するのはやめてくれと言いたいのだけどな。
08月20日(友引)
  • 台風接近中。このあたりにも来るのだろうか。
  • 性能改善対策。あれこれ悩んでいたら、実はとても単純な方法でうまくいくような気がしてきたので、試してみたら無事動作。こういうときは思わずにんまりとしてしまう。これで改善前と比べてピーク性能で約5倍。まだこれで満足はできないので、もう一手試してみることにしよう。うまくいけばあと10倍位は楽に稼げる筈なのだけど。
08月21日(先負)
  • 昨日の続きの性能改善。今度はデータの方向が逆向き。何とか形になってきたとはいうものの、やはり性能が今ひとつ。所々でポートを叩いてロジックアナライザで処理時間を測定して、コンパイラが出したアセンブリソースとつきあわせていたのだけど、結局これは仕方がないという結論に落ち着いてきた。これ以上はそれこそアセンブラでレジスタをフル活用で回すより他に手がない。これはさすがに今日中というのは無理だ。明日にするか。
  • 台風接近&上陸の様子。明日にはこちらにも来るのだろう。早めの上陸でそれなりに補給は絶たれて勢力は落ちていくのだろう。そういえば、飛ばされそうな所に立ってばかげた中継をする台風中継というのはあまり見なくなった。せいぜい増水した河川やら局前の道路が冠水しているのを映す程度か。
  • また新手の悪戯が発覚したとか(詳細はこちら)。今度はIEのセキュリティホールねらい。JavaScriptで本来使えないはずのActiveXが使えてしまうという間抜けなミスを突かれたようで。セキュリティが甘いままのIEでサイトを眺めただけで感染してしまうわけか。
08月22日(先負)
  • 台風中継のことから少し昔の台風情報を考えていた。そういえば、台風というのは一大イベントであった。今のように気象衛星から丸見えというわけには行かないので、測候所やら、米軍が中心部めがけて突入させた飛行機からのデータ、富士山頂レーダーあたりの情報を元に「このあたりに中心があると思われる」というのが精一杯。
  • インフラも今ほど強くなかった。停電も頻繁だったし物流も良く止まった。だから台風だとなれば、食料品の買い込みやら、ラジオ、ロウソク/懐中電灯のチェック程度は大抵どこでもやっていたと思う。ときには自宅の雨戸や屋根を修理し、庭に放置されているものを物置や家の中にしまい込み、どこにいるか良くわからない台風をTVの中継を眺めながら、じっと待ったりもした。学校のイベントの類とぶつかったような時は、朝までどうなるか分からずじっと連絡網を待つよりない。そうした一種非日常な空間で乏しい情報しか得られないまま、猛烈な雨と風の音に不安を抱きながらTVやラジオを聴きながら通り過ぎるのを息を潜めて待つ・・それが台風の過ごし方だったように思う。
  • 情報の発達や技術の発達は、なるほど便利だし無用の心配は要らない。何か起きても影響を最小限にくい止めることができるわけで有り難いことには違いないし、あの時代に戻れと言われたら絶対嫌だと言うとは思う。ただ、時としてそういう「闇」、人知の及ばない世界を想像で補うということが無くなっていることに気づいて寂しさを覚えることもある。闇があればあかしてみたいと思うのは人の本能なのかも知れないけれど、どこかに闇な部分が残っていないと、心が、想像力が育たないような気がする。そんなこんなで、気象衛星が冷静に着実に捕らえた台風の位置で正確に知るというのは実用性ではマルだけれども、一方で伝統的な日本家屋でドキドキハラハラしながらの台風体験というのも改めてしてみたいなとも思ってしまうのである。
08月23日(大安)
  • というわけで、ちょっと気になったのでIEのセキュリティホール対策をする。MSのサイトでセキュリティ関係を眺めると呆れる程たくさんあってよく分からないので、IPAの方に行って該当場所を見つけた。かつてのメインマシンでNetscapeを使っていたときは、なにせCPUが非力きわまりない(今も結構非力だけど)のと、従量課金だったので、画像はOFF、JavaもJavaスクリプトも実行しないようにするなど、最低限必要な事だけに絞っていたのだけど、今はデータ量無制限だし、何となくそれなりに動くので結構適当にやっていたりした。
  • ついでにProxomitronを入れる。何をする物かと言えば、ブラウザとサーバ間のやりとりを監視しておいてブロックしたり、偽のデータを返したりするというもの。例えば良く知られているとおり、ブラウザ側からサーバーに渡る情報というものがある。OSが何でブラウザが何で、画面モードがどうなっている、どこから飛んできたか・・なんていうことをサーバーが引き取れるようになっているのだけど、Proxomitronがブラウザに代わって適当な物を返す。自分のサイトでチェックしたら、確かにすり替わっている。でも、訪問回数やら前回のアクセス日付はしっかり入っている。多分何かの設定で抑えることはできるのだろう。
08月24日(赤口)
  • とりあえず動くようになったプログラムの性能向上対策。何とか目標値をクリアしたいので、すったもんだとするのだけど、手を入れると動かなくなったり、いきなり妙な動作をしはじめたりとまったくもって安定しない。ICEなんていう洒落たものはないし、そもそもICEは特性が変わってしまったり、ICE特有の問題が出たりするので、結局最後はCPUでデバッグするよりない。所々でブレークポイントを仕掛けてみたりするのだけど、これがまた良く分からない。さて、どうしたものか。
08月25日(先勝)
  • 何気なく見たマップファイルを見て「アッ」だった。プログラムの増加に伴ってコード領域、定数領域が急増。何と最初に余裕を見て割り振った筈の領域からはみ出している。コード領域と定数領域がオーバーラップしているために、イニシャライズの時にコード領域を定数データで潰してしまうという間抜けさ。それにしてもこれほど大きくなるとは。現在百バイト足らずのメモリ領域の奪い合いになっている。デッドコードやらデータ領域の共有化など、少々手を入れなくてはならなくなりそうだな。
08月26日(友引)
  • 最近何かにつけ良く検索エンジンを使う。確かに便利だし、他人を煩わせることもない。面倒な図版もweb上なら自由自在でもある。だが、これが行き過ぎたのだろうか。最近大手の掲示板などを見ていて、「○○って何ですか?」に「そんなこと検索エンジンで調べろ!」という回答・・それも調べないのは罪悪だとばかりの口調・・をされるのを良く目にする。なるほど、調べれば確かに分かることかも知れないけれど、「他人に物事を聞く」というのがこれほど悪いことであるかのように受け取るのが増えてしまったのだろうか?最近では私自身も何気なく「○○って何?」と聞くのをためらうことがある。知らないことを訪ねるというのは、実はコミュニケーションの第一歩であって、コミュニケーションを目的とした公開掲示板では頻繁に出てくるのは至極当然のことであろう。これが例えばQ&Aを専門にするサイトなら「それは既に出てますよ」でも良いのだろうけど、掲示板というのは即物的な回答だけを求めているのではないのではないかとも思う。もちろん、中には単に聞くだけ聞いてそれっきりという事もあるけれど、それはそれ。相手の使った言葉に知らないものがあって「それはなに?」と聞けば「いや、それはね・・」となっていくのが普通のやりとりなのではないだろうか。
    これが行き過ぎれば「○○についてどう思いますか?」についてだって、「そのくらい検索エンジンで探せばたくさん書いてあるHPがあるだろう、それでも見れば?」と言えなくもない。更に言うなら「そんなこと位どこにでもあるんだから、私が発信するまでもない」ともなりかねないような気がする。それでは自分で自分の首を絞める結果になるのではないだろうか。
    某大手の掲示板を眺めていてそんな気がした一日だった。
08月27日(先負)
  • [椅子]
    椅子を買いに行った。昔買った椅子はどうやらゆがんできたのか、座面のクッションがつぶれきってしまったためか、どううにも腰や尻が痛い・・というより何だか「どろーん」としただるさのようなものが広がったり、腰や背中が凝るということが続いていた。椅子が悪いというのは分かっていながら、だましだまし使っていたのだが、このところ少々仕事が煮詰まっていたこともあって、座っている連続時間が洒落にならない程長くなってきたのにとうとう音を上げた。ポイントは、座面がある程度高くなること(今のは一番高くしても少々低過ぎる)、そして高さが変えられる肘掛けが付いていることを最低条件とした。高さが重要なのは言うまでもない。そして肘掛けはキーボードをいじるなら本当は必須と私は思っている。
  • 実のところ、腕というのは結構重たいの筈である。直径8cm、長さ50cmの円筒で、比重1.0(そんなに軽いわけはないが)と、適当な計算をしても、約2.5kg程度はある。肘をささえられないということは、この重さのものを一日固定したまま吊り下げている事になるわけで肩が凝るのは当たり前。更に、肘のちょうど良い高さは個人差もあるし、キーボードの高さの問題もあるので、固定されていては少々具合が悪い。
  • 数軒見て回って結局一番最初に訪れた家具屋で2万円弱なりで売っていたものにした。安いくせに、座面の上下はもちろん、座面の前後の傾き(要は滑り台のように前のめりにしたり、後ろに傾いたようにもできる)、背もたれの角度と高さも変えられる。肘掛けは上下はもちろん、前後方向、そして左右へのひねり(|が/や\の向きになる)と、極めて自由度が高い。
  • 台車にのせて駐車場に行き、車に積み込もうとしたら、重い。帰ってきて梱包を解いて組み立てる段になって分かったのは、座面部分が非常に重いということ。なるほど可動部分が多く、しかもかなり強度がいるのでそれなりの重さになったのだろう。
  • 組上がって座ってみる。なかなか良い案配である。座面の高さをあわせ、傾斜をやや後ろ向きに倒して背もたれの角度、高さを合わせていくと、何となくしっくりとくるポイントが見つかった。惜しむべくは座面が広いのでキーボードをタイプする体制では肘掛けに肘がかからないこと。ただ、これはキーボードを叩くときには肘掛けの間に板を一枚渡すことで解決した。板の上に肘(というより下腕か)を乗せて安定させた状態で、ちょうど手首のあたりが机に付き、キーボードがあるという状態で実に楽である。
  • 丸一日使ってみたが、以前のようなつらさがない。足もだるくならない気がする。疲れ具合や仕事の状況(半田付けのように前のめりになるときや、ディスプレイ作業がメインなときなどなど)によって椅子のセッティングを変えた方が良いのだということも分かってきた。たかが椅子だが奥が深い。
  • ところで、何となく、こうやって座って腹の高さに板が渡っているというのが何かに似ていると思ったら、ベビーカーだった。ついでだから古道具屋で昔のそろばん(一の玉が5個あるようなものとか五玉が二つあるようなもの)でも買ってきて付けておくか。
  • 古巣の会社が人員削減だそうで。グループ内の1割程度だけども、自然減少を見込んでのことなので、実際の数がどの程度になるのかとは分からない。ただ、独立・開業するのに支援制度もあるそうだ。非常に不謹慎な物の言い様ではあるのだけども、あと3年早く実施されていたら利用したのだがな、などという思いも頭をよぎったが、たぶん本当にそういうことになっていたとしても、恐らく私は「潔(いさぎよ)くない」と言って利用しなかったのだろう。なにせ、失業保険すらもらわずにとっとと開業届を出してしまったという、世間知らずな技術屋さんだからな。
08月28日(仏滅)
  • 性能向上対策をした後で、よくよくチェックをしているうち、データ化けが頻発することに気が付いた。WRITE方向なのかREAD方向なのか調べていくとREAD方向臭いのだが、バス上でずっこけている風でもない。まさかと思って、ちょっとホスト側に通知するタイミングをいじってみたらとたんにデータ化けが消えた。結局立て続けに返却するとホスト側がうまくとれないことがあるということか。まぁ、初物というのは往々にしてこんなものだろう。
  • ところで、良く日本人は集団主義的で、欧米は個人主義的云々ということが言われる。でも、前にも書いたことがあったかもしれないけれど、戦国時代あたりまで遡ってみると、日本人は実に個人主義、実力社会である。足軽雑兵の類は基本的に制服貸与のフリーターであり、見込みの無いところからはとっとと抜け出して他に行ってしまう。時には黙って他の所について給料二重取りということもあったらしい。
    そんな中で面白いと思ったのは、合戦に参加して手柄を立てる(首を取る)と「証明書」のような物がもらえて、それが自分の「職務履歴/実績」となる。他に移る時・・つまり転職の時にはそれを見せて、「これだけ手柄を立てた実績があるから雇ってくれ」・・とまぁ、こういうことをしていたらしい。
  • 今の世に当てはめてみると、なるほどそういう客観的な評価基準に乏しいことがよく分かる。良く言われるとおり、資格というのはいわゆる士業のようなものでない限りそれほど重視されることはなくて、「実務経験」が問われるとは言うけれども、売り込む側にしても、採用する側にしても、それを客観的に判断できるものが無いだけにお互い腹のさぐり合いのようなことになる。勢いとりあえず若い方にしよう・・とこうなってしまうことも良くあるのだろう。
    当時ほど単純ではないから簡単に客観基準という事にはならないのは分かり切ったことなのだけども、ある程度大きい所がリストラだなんだの名目で解雇するというなら、社内での評価データなども本人に公開して証明書のような格好にして、本人がそれをもって転職に望めるようにするということにも一考の余地があるのではないだろうかと、そうも思えた。
08月29日(大安)
  • やはりロケット打ち上げなので大安吉日を選んだのだろう。もコスト削減と聞いていたせいか何となく見かけも安っぽくなったように思えてしまったが、とにかく欧米と比べて遙かに貧弱な予算で作りながら無事に役目を果たしたLE7Aエンジンにご褒美の一つもあげたくなってくる。残念ながら生中継には間に合わなかったのだけど、ニュース映像を見る度に「あ・が・れ!・・よっしゃあ!」と心で叫んでしまうのであった。
  • ところで、宇宙開発事業団も民営化だのなんだのと、都知事の息子さんは言っているそうな。国でやることというのは、現在はリスクが高かったり、民間では当分採算の見通しが立たない上にコスト負担が大きいが、将来国の基幹の一つやそこからの派生技術がいろいろと花を咲かせる可能性が高いような事に注力するものだろう。では、次の重点目標として何をするのかと言えば、これがさっぱり見えてこない。何でも「民営化する」と言うと「改革」っぽい響きはあるけれども、現状では何を持って立国していこうというのかということを考えるのをやめたというだけのことで、それではただの無責任政府というだけである。
  • はっきり言えば、GNP世界第二位と豪語する割にはこの国の科学技術関係に関する予算は非常に貧弱である。技術立国なんていうのは大嘘で、この国は農業土木国家である。たまたま、これまでは欧米キャッチアップだったのでそれほど大きな予算をかけて研究しなくても済んだし、実務は技術屋さんがボランティアのような給料で支え続けてきただけのことである。
  • そろそろ、「物を作る喜び」などという言葉で誤魔化そうとするのはやめたらどうか。これからは「物を作る人間の誇り」だろう。今の世の中で本当にモノを作る人間が誇りが持てるのだろうか、周囲から、社会から評価されうるのだろうか。そこを何もしないまま「理系離れをくい止める」などとお題目を唱えても虚無なだけである。
  • というところで、次は本当にどうする気なのだろう。とりあえず一つだけ言えるのは、IT立国なんていうものを想像するのは自由だが、現実にITがこの国の基幹産業たりえることはあり得ないということであろう。
08月30日(赤口)
  • ソフトウェアのボトルネック部分がやはりかなり「ネック」になってしまっているので、ここだけでもハードウェアで始末を付けてやろうと、簡単な回路を考える。いずれCPLDで吸収することにして、手持ちの汎用の74シリーズで間に合わせようと思ったのだけども、適当な物がない。買いに行くのも面倒なので、手持ちのPLDで間に合わせることにしようと思ったのだが、久しく使ってなかった上、メインのマシンも移動しているし、再インストールもやっているしでで、すっかり忘却。当時のノートを引っぱり出してきて、このオプションを付ければ良いのかと思い出して、とりあえず環境再整備。
08月31日(先勝)
  • OrCADでの回路図入力で作ってみたらやっぱりフィッティングできない。20V8じゃ限界かな。手持ちのユニバーサルプログラマはあくまでもROMライタに毛が生えた程度のものなので、20V8より上の物が扱えないのが痛い。
  • 悩んでいても仕方がないので、20V8で入る範囲で分割する。あれこれ分割方法を考えているうちに簡単なロジックの空きスペースに積項(要するにAND条件)をたくさん必要とする回路の一部を埋め込むとデバイスの数が3/5になることに気づく。とりあえずCPLD化するまでのツナギのようなものだし、これで行くことにしよう。
  • PLDを書き込んで、久々の半田付け。相変わらず下手くそな半田付けだが、とにかく動けば良いのだ。そういえば、この半田買ったのは大学時代じゃなかっただろうか。確か2巻き程買って1巻は無くなって2巻めだったような気がする。そうしてみるとそれほど大量に自作はしていないものなのだなと思ったりもする。もっとも、会社でやっていた分は会社の半田を使っていたわけで、これはあくまでも完全にプライベートな部分なのだけれども。

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