「やれるところまでやってみよう」という一見無責任な言葉が好きだ。 たいてい枕詞(まくらことば)としては「どうなるか分からないけれど」 というのが付く。先の事なんて誰も分かる訳がないし、分かってしまったら 面白みがない。先の事は分からないけれどもやれるだけの事はやってみる。 駄目だったらそのとき考える。たいていのことはそれでなんとかなる。 なんともならなかったら万歳してご免なさいをすれば良いのである。
2001年10月
10月01日(仏滅)
  • 都民の日だそうで、公立の小中学校は休みである。考えてみたら丸3年目が迫っている。 健康で怪我も事故も無ければ、今月は無事に乗り切れるのは確実なので、 丸三年達成は確実だろう。自分で言うのも何だけど、良くまぁ生きていると思うし、 人間そうそう簡単にはくたばらないものだ。3周年記念でのイベントは・・・特に予定無し。
  • どこぞで、「もし宝くじに当たったら?」という質問があって、考えていた。 当座食うに困らず、自由になる(失っても惜しくない)資金があるなら、 やってみたいことは二つある。一つは今の商売とは全く関係なし、 もう一つはやや関係ありで、自分では両方は縁もゆかりもない、 共通点なんてあるわけないと思っていたのだけれど、両方を並べていたら、 どちらも多品種少量生産・・というよりほとんど一点物の受注生産に近い物を どうお手頃に仕上げるかということがキモであるということに気付いた。
  • 松下さんの水道理論よろしく、ナショナルブランド(この場合のナショナルは 松下の商標ではない・・念のため)製品を湯水のごとく流す方向では、 今後海外にかなう訳がないのである。よって、日本でしか作れないような高付加価値を 付けるか、あるいはいちいちオーダーに応えていたら、輸送コストや時間がかかって 採算ベースに乗らないところを、現地(国内)開発/生産で仕留めていくということで、 我ながらとてもまっとうな考えじゃないかと勝手に自分を誉めてみる。
     ただ、なにせうまくいくかどうか分からないものだけに、有利子負債を背負って はじめるのは無理だろうな。ダメモト覚悟の出資者募集のためには なにより先に事業計画書の立案か。そりゃまた大変だ。
  • さて、昨日の続きでUSB関連のサンプルコードのテコ入れをする。 しかしこれだけ手抜きしておいても、Windowsなら全然問題無いんだなと、 しみじみと思いながらコード追加してひとまず完成。 それにしても誰も使わないデバイスリクエストの処理を追加する作業の虚しいこと。
10月02日(大安)
  • サンプルコードができたので、マニュアルに着手。相変わらずのHTML直叩き。
10月03日(赤口)
  • 本日の浅草行き。土産は「西むら」の「都の月」。小豆の塊が平べったく なったような感じ。京都のメーカのOEMっぽい。
  • 帰り道、最近「無印」が少し方向転換したとか耳にしたので、 確か上野の丸井にあったなと行ってみる。なるほど、昔とだいぶ感じが違う気もする。
  • ついでにお隣のGAPがセール中だったので、ブラブラと眺めていたら ナイロンな生地のバッグ、正札3900円のところが900円なり。A4がしっかり 入る大きさだし、携帯電話やら何やらを入れるポケットもいくつもあるし、 今時流行のノートPC用のバッグもセットになっていて900円なら悪くないどころか、 ユニク○やら、そこらのディスカウント屋などで買うより安い。 何故か同じ形の他の色やら、同じ色でも奥にある物は定価の上に2400円の値札が付いているのが気がかりだったのだけれども、 とりあえず900円なりのシールが貼られたものをレジに持っていったら確かに900円(消費税込みで945円)なり。
10月04日(先勝)
  • ドキュメントの残りを書く。いや、それにしても簡単なサンプルの割には書くことがいろいろある。 「ソースを読んでくれ」というのが一番簡単なのだけれども、非公開部分もあることだし、 仕方ない。
  • ところで、LIタグに対応して/LIというのは必要ないということを、今頃知った。 なんだか落ち着かないのだけど、考えたら入れ子になるときにはまた新たにOLなりUL なりのタグが来るから関係ないのだけど、何となく「ここで終わりだよ」というマークが 無いと落ち着かない。Cのreturnで値を返すときにはいつも()を付けたくなると いうことにも何かつながっているのかどうか。
     この日誌も/LIを入れてしまっているのだけど、これから削除しようかな。
10月05日(友引)
  • ご多分に漏れず、男の一人として脂っぽい肌である。女と違い、男の場合には思春期以来、 60歳近くまで皮脂の分泌量がさほど減らないわけで、黙っていれば「脂ぎった」 と称される状態になるのは、だから仕方のないことではある。 とはいえ、顔に触れた指がギラッとしてしまうというのを 心地よいと思う人はそうそういるものではないだろう。
     というところで、対策のためのブツを見つけた。本当に効果あるのかどうか、 もうしばらく使って具合良ければレポートするか。
  • 昨日/LIタグを削除しようか・・と書いたら、「付けておいた方が良い」 とのご指摘。開始タグだけで、終了タグがないというのはやはり将来を 考えるとあまりよろしくないそうで。ご指摘どうもでした>Iさん。
10月06日(先負)
  • こんな身でありながらも、一応弟なるものがいて、それが結婚と相成った。 式の連絡がまともに来たのが一週間前。 いきなり言われても困るのだけれども、欠席というのはあまりにもひどいだろうと、 とりあえず型どおりの準備だけして車ででかける。 お相手の名前だけは招待状にあったけれども、それ以外は不明。 年齢も職業も出身も何も知らない。まぁ、どうでも良いことではあるけれども 何となくおさまりが悪い。
  • 久しく会っていない弟とは、同窓会状態で、一瞬誰だか分からない。 こんな声だったかな?と思いながらちょっとだけ兄貴風をふかせてみたりもするけれど、 何だかしっくりこない。
  • 式やら披露宴が進み、 いろいろと盛り上がっているのを眺めていたら、 カウンターに座ってぼんやりと座敷で盛り上がっている団体を見ているような気分になってきた。 隣の芝ならぬ、隣の宴(うたげ)というところ。
  • 記念撮影も終わり、お開きになったようなので とりあえず、これまた型どおり「お幸せに」とだけ心でつぶやいて会場を後にする。 着いたのは一番乗り、帰るのも一番最初。 そういえば、義理の妹となったお相手の方とは挨拶もしなかったな。 自分から名乗り出るのも妙なものだし、まっいいか。 どうも住む世界が違う人間のようだから話が合うとも思えないし、 これから家族ぐるみのつきあいが始まるというものでもないのであって、 これまたどうでも良いと言ってしまえば確かにどうでも良い事ではある。 何年先になるかは分からないけど、そのうち一言二言話す程度の機会はあるだろう。 コイン駐車場料金3100円なり。
10月07日(仏滅)
  • ぼんやりと一日過ごす。仕事はあるのだけど、何となく気合いが入らない。 疲れているというのでもなく、眠いというのでもなく、 どうも心がそわそわと浮ついているのか、集中できない。まぁ、こういう日もあるわな。
10月08日(大安)
Imagine all the people.... living life in peace

(Imagine - by John Lenon)
  • 親や子の、友の屍の上に落ちる支援物資。これが人道・・人の道だそうな。
  • ところで、湾岸戦争の時の情報操作を忘れたなどと 思われているとすればずいぶんとみくびられたものだ。 「大本営発表」はいつでもすばらしい。 「情報公開」って一体何?
10月09日(赤口)
  • かの有名な悪魔の辞典を翻訳してあるページを見つけた。 ちなみに「CAT(猫)」は 「柔らかくて壊れることのないからくり人形のことで、家庭内のものごとがうまくいかないときに蹴飛ばせるよう自然が授けてくれたもの。」 だそうな。山寺の〜和尚さんが〜鞠は蹴りたし鞠は無し〜♪古今東西考えることは皆同じ。
10月10日(先勝)
  • 大雨である。しかも昨日から喉が痛い。しばらく様子を見ているのだがどうにも改善の兆しがない。 薬屋に行くのも面倒だが、やむなくでかけてトローチを買う。
  • ファンヒーターの灯油切れ。昨シーズンから持ち越しの灯油缶を眺めたが、 とりあえず大丈夫そうなので、そのまま給油。そういえば、このポンプの電池も シーズン持ち越しである。屋外の物置に突っ込まれていても、 自己放電でヘタってないところはさすが日本製というべきか。
  • 以前作ったプログラムをベースに、サンプルプログラムへと書き換える。 元々作っていたものが、割とこういうものに流用しやすいようにと、 なるべく柔らかく作ったつもりなのだが、 あれやこれやと処理や機能を追加しているうちに、 ずいぶん「堅い」コードになってしまった。
  • 塊になった部分をほぐしたり、使用できるエンドポイントを追加したり、結構手を入れる部分が多い。 サンプルを流用してユーザタスクを作るだけなら不要な定義も山ほどあるので、 それらを削って分離。やっと形になって、動作確認しようとしたら動かない。 原因はコードを削りすぎで割り込みフラグのクリアが無くなってしまったという粗末なミス。 修正して、動作チェック。あとは、もう少し整理すれば何とかなるか。
10月11日(友引)
  • ところで、憲法前文の「国際社会において名誉ある地位を占めたいと思う」 を立法の趣旨にしたいらしいのだけど、それよりずっと前に 「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることの無いようにすることを決意し」 という言葉があることに気付いているんだろうか?国内が戦場にならなければそれでいいのかな?
  • AhlonXPプロセッサ発表だそうで。 あちこちでキャンペーンもやるらしい。 「CPU性能の指標はクロック周波数だけではない」と言うのは20年以上前から事実なのだけど、 1333MHz動作のものを1500+と呼ぶとか、1533MHzのものが1800+だとかいうのは、 P-Rating同様、ややこしいんだけどな。
10月12日(先負)
  • 喉の痛いのがなかなか治らないと思っていたら、何だか顔が熱っぽい。 やはり風邪かな?炭疸じゃないだろうけど。そういえば、炭疸というのは、 最初は風邪のような症状で、そこで見過ごすと死亡率80%程度はあるらしい。 ただ、炭疸菌自体は土壌の中にごく一般的に住み着いているもので、 それほど珍しいものでも何でもないそうだ。細君によると、「大草原の小さな家」でも、 炭疸病が出たとかで村中が大騒ぎになる場面があったらしいし、 そのくらいありふれた風土病だったのだろう。
  • どうにも集中しきれない。鼻水も出てくるし。ジワジワと悪くなるのがどうにも気味悪い。 このまま更に悪くなるとまずいので、ぼんやりした頭をなだめつつ、 UCT-200用のサンプルプログラムとドキュメントの手入れをして送信。 ひとまずこれで一段落かな。
10月13日(仏滅)
  • 喉の痛いのはかなり治ったが、相変わらずの鼻水。 とりあえず薬局で小青竜湯を探す。 いつも買っていたのはK社のなのだけど、 横に「一日2回(K社さんは3回)、K社さんよりお得です」というのがあった。 同じ数入っていて、値段が安くて一日2回で良いので、かなりお買い得と、 こういうわけだ。一つ試し買いして飲んでみたらそれなりに効いたような気はする。
  • それにしても、ズルズルと引きずるな。急に悪くもならないが、 すっきりと良くもならないのは何故?
10月14日(大安)
  • また新たなデバイス関係の仕事が入りそうなので、資料をダウンロード&プリント。 全部英文なのは仕方ないとしても、 何となく最近の英文マニュアルってデキが悪いような気がする。
  • 掲示板でMarsさんから紹介された先行者のMPEGムービー が痛く気に入ってしまった。先行者で検索をかけたらあるある・・ どれも結構ディープに楽しんでいる気がするのだけど、 これってやっぱりどことなく日本人(大多数は男性だろうけど)の琴線に触れるものがあるんだろうか。
10月15日(赤口)
  • 昨日ダウンロードした資料を読む。やっぱり不親切だな。 ディベロップメントキットは存在するようなので、 多分詳細はそちらでよろしく!ということなのだろう。
  • ちょっとイベント関係を調べていて、東京ビッグサイトのイベントスケジュール を見る。
    ■スーパーフェスティバル
    「絶版物のTOYから最新物のTOYまでを集めた展示と販売のマーケット。当日だけの限定品やゲストのサイン会等、イベントも充実 」
     ・・・ゲストのサイン会・・のゲストって・・一体
    ■2001 トラックショー
    「物流は永遠、トラック新世紀」をテーマに、トラックユーザーを主な来場ターゲットにする商談型展示会
     ・・・・トラック新世紀・・・新世紀・・・新世紀・・・
    ■ジャパンストーンフェア・インターナショナル2001
     ・・・・ジャパンなストーンでインターナショナル・・・・(沈黙は金)
    ■ジャパンホームショー 2001 住宅建材・部材展/住宅設備・システム展/リフォーム&メンテナンス展/ホームヘルスケア2001
     ・・・・息が続かせぬこの長さ・・
    というわけで、結局何を探していたのか、頭が空白。
10月16日(先勝)
  • 相変わらずの資料読み。何だか喉が痛いのがまたぶり返す。アレルギーなのか、 風邪なのか、両方混ざっているのか、さっぱりわからないのが悩みどころである。
  • 掲示板経由で楽しんでしまった「先行者」。ちょっと検索すると 中国情報局(SEARCH_CHINA) に発表当時の様子がある。「機械人間技術」というあたりからして妖しげでもある。 もっぱらからかいの対象のようになってしまってる先行者ではあるけれども、 ふと、冷めて考えてみた。 例えば 人民網 にあるロボット・・「色を識別できるロボット」なんていうのも、 そのまま「先進かどうか」として見てしまえば、他愛もないことなのだけど、 「あっ、この位の物なら私でもできる」と思えるものがこうやって発表されるということが、 じつはとても大事なんじゃなかろうか。
     そういえば、日本では事実上唯一の子供向け科学雑誌となってしまった「子供の科学」がある。 10年どころか50年一日のごとく、ひたすら日本を支え続けた雑誌と言って良い 雑誌だと思う。この雑誌が無くなるときが来たとしたら、 そのときは日本の終焉だろう。
     今のところこの子供の科学、部数が減っているのかと思いきや、若干伸びたりもしているらしい。 ただ、その理由が「他の雑誌が廃刊になっていった影響」というのが情けない。 子供向けと言って一見平易に書いてあってサラッとも読めるのだけど、結構奥は深い。 理科離れを嘆く連中はボヤいてないで、定期購読すべきだろう。
10月17日(先負)
  • 都心方面に出張。なんだか天気が悪くてどうにも憂鬱。
  • FA関係では知らない人はモグリだと思う、立石電機のオムロンがその制御技術を 余すところ無くそそぎ込んで作った猫型ロボット がついに登場した。ハッキリ言って可愛くない。撫でている女性のヘアスタイルに、 どこか丁髷(ちょんまげ)を連想する・・・やはり「Made in JAPAN」か。 そして、これがスペックである。 「耳」「まぶた」「口」「首」「四脚」「尻尾」・・これって日本語学習教材?
10月18日(仏滅)
  • 寒い。あまりに寒いので、カーディガンを羽織る。 安物だけど一枚あるとないとではずいぶんちがうものだ。
  • 昨日持ち帰ったデバイスの資料を読みながら、ドキュメントに従って簡単な動作チェック。 とりあえず動作することは確認できたが、 サンプルプログラムのソースが抜け落ちていたり、見つけたソースを読んでいても、 デバイスのマニュアルと読み比べると、意味不明のビット操作やチェックを行っていて、 何だかよく分からない。マニュアル自体かなり貧弱である。 その昔「日本の製品はすばらしいがマニュアルはジョークだ」と言われていた時代を思い出す。 これでもワールドワイドでは結構な数が出ているというのだけど。
10月19日(大安)
  • 大安吉日にこんなURLを紹介するのも気が引けるが、 思わず書かずにいられないペシャワール会。 タリバンに対する見方も少し変わってくる。
  • webに書いてあるとおり、アフガンでは1家族10人が1ヶ月2千円で生き延びられるそうだ。 カブールの全人口10〜15万人がいきるのに2千万〜3千万円/月、 ほんの1億円あればカブールの全員がこの厳寒期の3ヶ月をやりすごせる計算となる。 十万人助けるのとトマホーク一発分払って何十人もの市民を巻き添えに殺し、 住む場所も奪い去るのとでは、1年後、10年後、20年後、30年後、40年後・・どちらが 尊敬されるだろう。
10月20日(赤口)
  • 殺伐としたニュースばかりなので、たまには気分を変えようとサーフィンしていて見つけた 古天文学の部屋。 明日はオリオン座流星群の極大日。晴れると良いのだけどな。
10月21日(先勝)
  • オリオン座流星群は残念ながら雲の向こう。次は獅子座流星群。こちらは11月の19日あたりが極大日だそうだ。 日本に於ける出現期待数 を見ると、天の川がハッキリ見えるような所までいけばピークで一分当たり60個という予測もある模様。来るか流星雨!
10月22日(友引)
  • このところ洋服を着る事が若干増えている。着物も良いのだけれども、 あまりにも洋服を着ていなかったために、着物以外の物が全滅状態。 たまに着る洋服も少し買っておこう。ただ、サイズが難しいな。
  • 疲れ気味なためか、なかなか気合いが入らずダラダラやっていた、 デバイスメーカのサンプルプログラムの要(かなめ)となる部分を読み終わった。 少々値段の高いコンパイラ用に書かれている様子なので、 別のフリーなコンパイラへの移植も考えた方が良さそうか。
10月23日(先負)
  • VC用に書かれたプログラムをチェック。これまた何と表現したら良いものか。 コメントはロクに無い、関数はダラダラと長い。頼むからインデントをスペースで 作るのはやめてくれと言いたい。ifやwhile文の括弧のスタイルが嫌いだ。 if文の条件次第では、全く同じデータを同じバッファの中に二度書きする結果になるのも気に入らない。 今更変数を1個2個ケチったところで、また条件判断が増えたところで速度が問題になるような部分でもないのに、 昔アセンブラで書いていた頃のような妙な小細工をしているのも嫌だ。
     でも、これではまるでヒゲが生えているから猫は嫌いだと言っているようなものだな。
10月24日(仏滅)
  • インク消しを買う。リキッドペーパーやミスノンのような、白ペンキのようなものではなく、 昔ながらの二つの液を使ってインクそのものを消すものである。 箱に書かれた”GANGY(ガンヂー)インキ消”という文字がまた懐かしい。 万年筆で書いた文字の上から赤液=>白液=>赤液の順に塗布すると、 インクが脱色されて消える。蓋の裏側には刷毛ではなく、先を丸くしたガラスの棒が 一本ついていて、これで文字の上に液を付け、最後に吸い取り紙かティッシュなどで 吸い取らせる。 赤を付けて、インクが滲み、白で消え、もう一度赤を塗ると小さい泡が立ってくる。 ディスプレイ上で簡単に書いて消してができるようになった世の中だけれども、 何でも効率が良ければ他が要らないというものでもないだろう。 文字が滲み、消えていく様に諸行無常を重ねる気はしないけれども、 フッと消る瞬間、線香花火の最後に似た感傷。 1セット700円なり。
  • 孫子の兵法から
    • 百戦百勝は善の善なるものにあらず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり
    • 主は怒りを以て師を興すべからず
10月25日(大安)
  • いわゆる「家族サービス」の類にて限りなく岐阜に近い長野の妻籠(つまご) 、そして馬籠(まごめ)に行く。ガソリン満タンにして、中央道を真っ直ぐ。 ひたすら真っ直ぐ、飽きるほど真っ直ぐいって、中津川インターで下りて 19号を少し戻る。これまた間違えようの無いほど真っ直ぐ。 途中天守閣のあるパチンコ屋というよく分からないものを右手に見ながら、 更に進むと到着。駐車場で500円なりを前払いして、少し坂道を上り、 昔ながらの路地のような細い道を上がるとT字にメインの通りに出る。 一瞬映画のセットかと思う位の光景に目を疑う。こんな通り の全体に渡って、こんな町並みが続く。 観光地にありがちな、無粋な、逆V字にした変な看板やら プラスチックの中に蛍光灯を仕込んだような「○○コーヒー、○○屋」のようなもの、 自動販売機等が一切無い。一応土産物屋はたくさんあるのだけど、 これまたありがちな、ただ観光地の名前を入れ替えただけでどこにでも売っているようなものやら、 キーホルダーの類等も無い。そして店の奥では囲炉裏に火が入っているところもある。
  • 当然のように着物姿(とはいえ、安物だけど)で出かけたのだけれども、 歩きにくいのでそこらで下駄を調達。 日差しが強くて暑くてたまらず、日傘代わりに番傘を一つ買って歩く。 ビニール袋がどうもいただけないので、酒を買った後風呂敷に荷物をくるんでみたら、 すっかり日本である。着物姿に風呂敷包みと番傘持って、下駄をカランコロンと、 歩いていると、妙に落ち着いてしまう。なるほど衣食住は文化の基本なのだな。 そのまま本陣に入って畳の上に座って庭などを見ていると、 動きたくなくなってしまう。庭や囲炉裏を前にじっと思索にふけってみる気にもなれるのが、 これまた不思議なことである。
  • それにしても、この景色にこの格好。やたら目立ってしまったり、声を掛けられたり、 帰り際には団体さんに写真まで撮らて完全にパンダ状態となってしまった。 私は、別に観光協会の者ではありませんのでそこんとこヨロシク。
  • 妻籠を出て、馬籠へ。こちらは確かにそれっぽくはしているけれど、 やはり普通の観光地に極めて近い。妻籠と違って、大火で一回消失しているので、 致し方ないとは思うけれども。よって、町並みの見学や自宅用の土産は妻籠で、 会社の同僚、ご近所、子供のおもちゃなどの類は馬籠で買うのが正解だろう。
  • 帰りは少し寄り道しながらとなった。途中一回給油したが、給油した量とタンクの 量を考えると、給油しなくても自宅まで持ったようだ。往復600km、 燃費リッター約16kmなり。軽自動車なおかげで、高速代片道4900円。
10月26日(赤口)
  • 600kmの疲れは出ていない。もっともこの程度でヘバっているようだと、 長距離帰省な方々はもっと辛いのだぞという声も聞こえそう。
10月27日(先勝)
  • 続きのプログラム改造。まず一番の要となっているところから。 ロジックが気に入らないので、徹底して改造。 どうも最初に作ったプログラムをなるべく温存しながらテコ入れしたようで、 あちこちでフラグを使った分岐が入って見苦しいことこの上ない。 ざっとやっている事を見て、書き直し。不要になったフラグ類やら、 何だかよく分からないリトライのあたりの見通しがだいぶ良くなった。 とりあえずコンパイラがエラーを出さなくなるところまでテコ入れして終わる。
10月28日(友引)
  • 昨日改造したプログラムを動かしてみる。ある程度は動いている模様だが、 ターゲットを変えると少しおかしい。
  • 一息ついてコーヒーを買いにでかける。ついでにちょっと調べ物ついでに ゲームボーイ・カラーとソフトを一本。領収書で「部品代」というのは やっぱり少し変かな?
10月29日(先負)
  • ドタバタとした連絡。ちょいと帰省が必要な事態になってきた。 フォーマルな服は・・・と思って 探したのに見つからない。夜になって気付いたのは先日の結婚式の後 クリーニング屋に持っていってそれっきり忘れていた。明日取りに行っておこう。
10月30日(仏滅)
  • 出発準備と切符の手配。とにかく距離がある上に時間が厳しい。 ネットでザーッと検索するが、 長距離になるとどうしようもないようなルートが出てくるものだ。 0:00前後に着いて、出発が5:00過ぎというのを出されても、泊まるには 中途半端、駅で寝るのはあまりにもシンドイんだけど。
  • あれこれ探して結局本日夕方発の寝台特急で出発予定とする。 ネットで空席状況を確認するとB寝台ならがら空きの様子。 それにしてもずいぶん前から絶滅の危機に瀕していると言われていた寝台特急・・ ブルートレインが残っているとは思わなかった。
  • 駅売店にて、弁当、ビールに柿の種+文庫本を調達。一人旅お助け四天王セットなり。
10月31日(大安)
  • 大安かとぼんやり思いながら目が覚める。それにしても運転が下手くそなこと。 駅から出発する度に衝撃が結構来る。いくらノッチ単位でしか力が掛けられないとは 言ってももう少しやりようは無いんだろうか。
  • 一つ前の車両は結局誰も乗らなかったようで、空気を運んでいる状態。 間にロビーカーがつないであって、いわゆるサロンのように、 テーブルとソファが置いてある。自販機もあるけれどもジュース類は130円。

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