イゼルローン日誌
宇宙・・それは人類に残された最後の観光地である



 

2002年05月
05月01日(先負)
  • プチ有名人?
     遠足の説明会とかで、学校に行く。例によって例のごとく、出席しているのはお母さん方のみで、どうにも居心地が悪い。こういう世界は相変わらずなのだなと思う。こういう状況なので嫌が応にも目立つわけなのだが、あいにく私は人の顔と名前を一致させるのがものすごく不得手である。近所の店の駐車場で車に乗ろうとしたら挨拶されたり、ちょいと買い物をしにいって挨拶されたりすることがあって、儀礼的に挨拶するのだけど「はて?今のは誰?」なことが多々起こる。挨拶位なら良いのだが、相手の方がこちらを知っているのに、こちらが分からないというのは何とも困った事態である。こちらもなるべく顔を合わせる機会が多そうな人は覚えようとしてはみるのだが、いかんせん数十年の長きにわたった性格がそうそう簡単に変わる筈もない。せいぜい不機嫌そうな顔を見せないように、あたりさわりなくやり過ごす位しかないのである。
05月02日(仏滅)
  • 見せ方
     ぼんやり雑誌広告を眺めていると、実にさまざまなボードが売られている。ざっと見れば、どれもこれも作る気になればすぐできるなと思える物ばかりであるし、どれもこれも良く似てはいる。PCのマザーボードクラスになると、さすがに大きさもそれなりだし、バスもお気楽に作る物よりはだいぶ速いので、それなりに面倒くさいのだけれども、その気になればできないことはないだろう。私ごときでそう思えてしまうのだから、その気になった人には誰でも作れるものに違いない。
     もっとも、今のPC用の周辺機器の多くがそんなものであって、大抵の物はその気になって、それなりのイニシャルコストをかける気になれば誰でも作れるようになってしまっている。おまけに昔と違って、大抵の物の性能が上がりコストが下がっているおかげで、多少の事は力技でもできてしまう。
     ハードの性能が上がっている今、インターフェースさえあれば後は力技でも何とかなる。となれば、面白いと思える物は瞬間芸的なものになっていくのだろうか。思い付いたらその場で製品として、一気に売ったら後はおしまい。売れなかったらさっさと手を引いて次に行く。10個、100個作って一つ大当たりすれば儲け物。
     そうなると、やはり物をいかに面白そうに見せるかということが大事なのだろう。技術やアイデアの見せ方製品の見せ方・・いろいろな見せ方があるに違いないけれども、まずは人目を引く、おや?と思わせる、そんな物を考えていかなくてはならないのだろう。
05月03日(大安)
  • CDコピーガード
     今月の日経エレクトロニクスを眺めていて目に付いたコピー防止CD。相変わらず、コピーが出回っているおかげで売り上げが落ちてきていると言うおめでたい頭と粗暴な頭に乾杯である。  ところで、このコピー防止とは一体何をどうやるのだろうと思っていたら結局CDのバイブルたる「Red Book」の規格違反となってしまうということだ。日本レコード協会では市場にあるCDプレーヤの99.6%では再生可能だから問題はないと言っているらしいけれども、おかしなことに日本レコード協会で作った「複製制御CD推奨マーク」を付けるCDに対して使用するコピー防止技術は特に定めないという面白さである。なるほど99.6%の根拠のすばらしさにも拍手である。
     ところで、再生できないとなったときには当然返金措置はとられるのだろうか?意図的に規格に違反させ、再生不可能なCDプレーヤがあるということは充分認識した上での所行なのだから、当然それなりの覚悟はあるのだろう。
05月04日(赤口)
  • ハッカパイプ
     先日100円ショップで小さいパイプを買った。パイプといってもタバコではなくて、香り系なものである。プラスチックの小さいパイプの先端部分に紙巻きタバコのフィルタに香料を染み込ませた小さいカートリッジがあるというもので、考え方自体は縁日のハッカパイプと同じようなものである。買ったのは森の香りがどうたらという物だった筈なのだけど、結局中身はといえばミントな物のようで、まさしくハッカパイプそのものだった。
     これをなにげにくわえいてると、何となくパイプな態度になってくる自分が可笑しい。ついでだから、ハッカキセルもあると楽しいと思うのだが、これはさすがに自作するよりないだろう。
05月05日(先負)
  • チェーンゲーム
     少し捜し物をしていたら、随分昔買ったチェーンゲームが出てきた。マッチ箱位のサイズで、数百種類のゲームができるというの。もっとも数百とはいっても、その実体はといえば、およそこじつけに近い位のもので、実際には10種類も無いと思って良い。お決まりのテトリスは当然入っていたはず。100円ショップで電池を買ってきて入れてみるととりあえず起動はしたけれどゲーム選択ができない。ちょっと分解して再組立してみたら、今度は電源すら入らなくなってしまった。
     あれこれといじっていると、どうも基板のビアが接触不良になっているような感じがする。金メッキされているのをいいことに、怪しそうなビアの中に半田を流し込んでおいたらどうにか落ち着いたようだ。ついでにボタン部分を少し見てみたら、ゴムの後ろにある筈の黒い導電部分が取れてしまっている。これはさすがに手持ちには無いので、とりあえずアルミホイルを小さく切って接着剤で付けておく。接着剤が固まったのを確認して再組立。今度は無事に起動。スイッチも全部OKで、ゲーム選択も行え、昔懐かしいテトリスでしばし遊ぶ。
     このゲームのゲーム盤領域は一応ドットマトリックスディスプレイだが、ドット数を数えてみたら、わずか10×20ドットに過ぎない。先に数百種類というのがこじつけに近いと書いたが、むしろこれだけ制約が大きい中で、よくぞこれだけのゲームを思いついたというべきだろう。
     物理的にこれだけ制約があると、最初から複雑な事はやりようがないのだし、中のプログラムも相当単純なものに違いない。これがもしユーザプログラムを動かすことのできるものであったなら、非常に面白い素材であったに違いない。やれプレステ2だの何だのととかく大鑑巨砲主義なものばかりが最先端技術でございと構えている世の中だけれども、もっと遙かに小粒でピクピクと楽しめるものがあったって良いのではないだろうか。
05月06日(友引)
  • スイッチグ電源ってどうやったかな
     液晶ドライバ用に30Vの電源が必要であるということで、さて、ステップアップコンバーターはどうやって設計したんだったかと、本を探そうとしたのだが、どこかに片づけてしまったようで出てこない。とりあえず考えるだけなら、簡単な原理図程度でいい。ステップアップの考え方はコイルの逆起電力を電源電圧と加算して高圧を得るというものなのだけど、この場合逆起電力で発生する電圧をベースにするより、電流ベースで考える方がイメージとしては優しい筈だ。
     コイルに電流を流して、21mAほど流れたところでパッとコイルを負荷側に切り替えればそのまま流し続けようとするけど、だんだん電流が減少・・再びコイルにエネルギー充填・・と行きたいところだけど、実はこの充填時間中も負荷には電流を流さなくてはならないので、その間はといえばコンデンサでも使って持たせるしかない。とすると、このためのエネルギーもいっしょに蓄えてやらなくてはならない。デューティ50%として充填する分はこの2倍ほど必要と、こうなるわけだな。
     とイメージがつかめたところで、あとはエネルギーで計算すれば良いのだろう。Lの基本式だったL・di/dt=Vの基本式をもちこんでやって、入力電圧がVin、スイッチング回路(FET)の降下電圧をVdrop、ON期間がtonとすると、この間の電流増加分dIは
      (Vin-Vdrop)×ton
    dI=-----------------
         L
    エネルギー増分dEは、
      L×dI2
    dE=-----
       2
    だから、
    L     (VinーVdrop)×ton
    --- ×(--------------)2
    2      L
     ((Vin-Vdrop)×ton)2
    =------------------
        2L
    これが消費側の電力Pout=Vout(出力電圧)×Iout(出力電流)×T(スイッチング1周期の時間)と等しい筈だから、結局
      ((Vin-Vdrop)×ton)2
    L=----------------------
       2×Vout×Iout×T
    T=1/f(fはスイッチング周波数)だから、
      ((Vin-Vdrop)×ton)2
    L=----------------------×f
       2×Vout×Iout
    と書いても良いわけだな。
    ここで、かなり簡略化されている資料を見たら、何となく似たような式があったから、多分これで当たりなのだろう。仮にVinを5V、Vdropを1V程度見込んで、40KHzでスイッチングするとしたら、Lは333μH。このときコイルに流れる電流増加分は300mAほどという計算か。負荷電流はとりあえずコイルを流れていくとすると、20mAが最低ラインだから増加分と足して320mA位は覚悟すべきということだろうか。結構大きなコイルが必要になってしまいそう。あとは、フィードバックをどうかけるかとか、そっちの方が面倒臭そうだ。やっぱり専用ICに任せて高速スイッチングさせた方が良さそうだな。
05月07日(先負)
  • 特許出願でもしてみるか
     前からダラダラとやっていた特許だけれどもそろそろ面白半分で出願してみようと思う。権利化までの期間も短く、申請すればすぐ登録される実用新案で取ろうかと思ったけれども、実は登録が簡単な分、権利を行使するには事前に「実用新案技術評価書」を出して技術審査をうけなくてはならない(これをしないで権利行使をすると罰則があるそうだ)わけで、結局特許で審査請求が必要なのと同じことである。出願料は特許の21,000円に対して14,000円とお安くなってはいるのだけど、実用新案の場合3年目までの登録料を一緒に納付しなくてはならない。これが1年目から3年目までは毎年7600円+700円×(請求項数)だから、請求項が1項目でも3年分で(7,600+700)×3=24、900円。合わせて38、900円が必要となる。
     で、特許の審査請求はというと84,300円+2,000円×(請求項数)なので、1項目のもので86,300円に対して実用新案の技術評価書の請求は42,000円+1000円×(請求項数)なので、43,000円。
     特許の場合にはこの後毎年登録料が必要で、こちらは3年目までは13,000円+1,100円×(請求項数)だから、14,100円がかかる。
     更に特許は出願から20年有効だけれども、実用新案は6年と短いわけで、結局トータルで見てどっちがオトクなのかよく分からない。昔は実用新案の期間ももっと長かったような気がするのだけれども。
     とりあえず出願だけするなら特許の方が安上がりなので、こっちでいくことにする。
     紙ベースの時は出願書類と一緒に納付できたのだけど、オンライン出願でそれはできないので、料金をあらかじめ特許庁にプールしておいて、使った分だけさっ引くという、「予納制度」ができている。このためにはまた予納届けだの何だのを出さなくてはならないのだが、そこに貼るのが「特許印紙」というもの。これが主要郵便局にあるというので、この近所で一番おおきそうなところに行ってみる。「特許印紙ありますか?」と聞いたらあるとのことなので、特許分+αということで23,000円分購入。
     さて、いよいよ思い切ってソフトウェアのインストールである。パソコン出願ソフトは既にVer1の頃から持っているのだけど、一度もインストールしていない。Ver.2.30があったので、これを入れてみる。で、問題はルータの設定である。インストールマニュアルではモデムを使う時の事だけでダイヤルアップルータについては「管理者にお問い合わせ下さい」しか出ていない。この特許システムが結構セキュリティには気を使っているのか、インターネット経由ではなく、電話回線経由でないと駄目。電話の発信番号とあらかじめ与えられているIPアドレス、特許庁からもらっている個人の識別番号とパスワード、回線接続ID(ダイヤルアップユーザIDになる)と特許庁ID(ダイヤルアップパスワードになる)を使うという念の入れようである。
     結局すったもんだして分かったのは、
    • ダイヤルアップ先を特許庁の電話番号にする
    • ルータの発信番号通知を’あり’にする
    • ルータの「ログイン名」に回線接続ID(「電子情報処理組織接続確認開始通知書」にある)を設定
    • ルータの「パスワード」に特許庁IDを設定(同上)
    • ルータの「WAN側IPアドレス」に、与えられたIPアドレスを設定(同上)
    • 発信認証方式はCHAP
    • NATを有効に
    • PC側のネットワーク設定でルータをゲートウェイに設定
    • パソコン出願ソフトの特許庁接続情報設定で「LAN接続」に設定
    という風にすれば良いということ。この程度の事位補足して書いておけよな!と思うけれど、そんなことを言うと、この程度の事も分からないようでネットワーク管理するなと逆襲されそうだ。さて、これで特許庁との接続も完了である。サンプルの送受信も終わり、とりあえず接続検証はほぼ終わり(若干項目が残っているが明日にしよう)。あとは予納届などを作成しておけば良いか。
     と思ってよくよくパソコン出願ソフト運用サーバーを見ているとVer2.41が出ているとのことである。しかもVer2.41はVer2.40が必要で、Ver2.40はCD-ROM配布とのこと。さて、また請求か・・と思って手元の資料をひっくりかえしたらVer2.40のお知らせがある・・ということは以前GETしていた中にあるはず・・探し回ったらあった。確かにVer2.40。CD-ROMを入れたら自動的に上書きインストールされて無事バージョンアップ。ついでにVer2.41のパッチも落として最新版へ。
05月08日(仏滅)
  • 予納届
     特許庁のサイトを見ると、事前準備で予納届け(予納を始めますという届け。これを出すと特許庁で台帳が作られる)と予納書(特許印紙を貼って、○○円予納しますという支払い書)を同時に出せるようになっているのだけれども、予納書の方に予納台帳番号を書かなくてはならないようになってしまっている。つまり、予納届けが受理されていなくては予納書は出せないということになる。同時に出したら駄目なのかな?と思って特許庁にTEL。「一緒に出したら駄目なんですか?」「お急ぎですか?」「いや、面倒くさいから一緒に出せれば良いと思いまして」「・・・・・」
     やはり予納届けを出して台帳番号をもらってから予納書という二段構えで処理しなくてはならないということ。まぁ、それなりにスジは通っているやりかたなのだけど、だったらもうちょっと親切に書けないものなのか。まぁ、特許庁のHPからしてがそこはかとなく勘違いページになってしまっているわけで、この程度のことに目くじら立てても仕方ない。
05月09日(大安)
  • WIb2
    本日打ち合わせ。いろいろと話しがあるものだ。さて、このタイトル。意味の分かった人はニンマリしてください。
05月10日(赤口):愛鳥週間
  • Power-X
     既にご存じの方も多い通りで、Power-Xの資料がフェスタ68で配られた。公開された仕様はかなり省略してあるのだけれども、既にかなりの所まで決まっている。この仕様ではあえて削られた部分もあって、そのあたりも踏まえて出てきてからのお楽しみというところ。何度も持ち上がっては消えた計画でもあり、今度こそという思いがある。会社を飛び出したばかりの頃の事を考えると、この何年かでできた人のつながりというのは大きいなと思う。自分が相手を助けていたり、こちらが相手に助けられたりである。何度も日誌でも書いているけれど、やはり「人は人によって生かされ、人は人を生かす」のだな。
05月11日(先勝):長良川鵜飼開き
  • YOPY
    Linux搭載のPDA、YOPYだそうだ。UNIX系OSにXーwindowを搭載ときて、59,800円なり。開発元のMATEとやらにとんでみると、「English」「Chinese」「Korean」ときたもので何故?と眺めていたら韓国メーカで1998年設立である。一方で振り返ってニッポンでこういうものを出してくるのは大手電機メーカばかりなりというのが情けない。
05月12日(仏滅):新月
  • クレセント
     ペーパーバックを読んでいたら、「Crescent」をいう単語を目にした。辞書を引いてみると、これは三日月が凄く細くなった状態を指すものらしい。試みに「new-moon」を引くとこれはCrescentな状態になった月。で、日本の新月もまぁこれに準じているということなのだけれども、更に見ていくと新月は”朔(さく)”と道義とある。朔”というのは、これによると、「・・地球からは月が見えない」とある。もっとも完全に月の裏に太陽が来るとなればこれは新月ではなくて日食ということになってしまう筈なので、「全く見えない」ということは無いから”新月=朔=見えないけど見える”というところで手打ちということだろう。
     ところで、もし月の満ち欠けを図に表して、その中に真っ黒な状態。つまり全く見えない状態を入れたとき、どこを「新月」とするだろうか。完全に月が見えなくなったところを始まりとするか、あるいはかすかに見えるようになったところを始まりとするかの違いで、零を起点とするか壱を起点とするかの違いにも似て興味深い。私なら、やはり零を起点にしたいところだろうか。
05月13日(大安):晴れの特異日
  • 芳香剤
     ストレスたまりがちといわけでもないし、アロマテラピーなどという洒落たことをする程の気もないままの、何となくお楽しみというところで、芳香剤巡りをしている。種類が多すぎてとても全部は試せないから適当に各メーカのハーブ系のものやら、柑橘系のものなどを試している。今回買ったのはシャルダンのクリスタルエアと称するものの「ホワイトピーチ」。灰皿のような円盤形のガラスの上に芳香剤を含ませたゲル状のものが波形を描いて貼り付けてあるというもので、これを立てて使う。開けたらやはり結構香りが不自然な位強い。そのまま机の上の棚に置いてみたのだが、やたらと臭うのと共に、なんだかむずがゆくなってきた。あまりにも強烈でアレルギー反応でもおこしたのか、よく分からないのだが、ちょっと気になったので急遽本箱の上に移動。1日たったら、どうやら香りも落ち着いてきた模様。
     最近はコンビニでも香が売っていたりするので、すっかり生活の中であたりまえのものになっているのだろう。
05月14日(赤口):練供養
  • 後始末
     日焼け止めで最強との評価の高いのが資生堂の「アネッサ」らしい。水にも強く、そのまま泳いでも落ちないということだが、困ったことにこの強靱さ故に不要になったときに落とすのにはえらく苦労するようだ。専用のクレンジングなるものも出ているのだが、これを使ってもなかなか全部すっきりとは行かないらしい。実は手元にごく小さいアネッサ(試供品?)があったので、ちょっと塗って試してみると確かに落ちない。ちょっとくらい擦っても、石鹸で洗ってみてもびくともしない。何で落ちるのだろうとあれこれやっていて見つけたのがなんと、メンターム。かゆみ止めのクリームだけれども、これでコネコネとやってから石鹸で洗い流したらかなり綺麗になったようだ(チェックはツメでひっかいてアネッサが付くかどうかというので確認)が、完全とはいかない。
     男なら、風呂に入ったときにでも剃刀でヒゲをあたっておけば、日焼け止めなんて簡単に削り落とされてしまうだろうけれども、何とか優しく洗顔で・・と思っているなら考え物だ。日焼け止めなら、必ず後で落とすものだ。そういう配慮をしないのだろうか。メイクアップ商品はみなそうだろうけれど、まず落とす技術があっての商品なのではないのだろうか。
     そういえば、その昔傾斜複合材料とか何とかと称する物を目にしたことがある。断面を見ると多層構造になっているのではなくて、下から上に向かって組成比率がアナログ的に変化していく材料で、組成の急激な変化が無いので強度的にも優れているという。でも、それって捨てるときに分別できないということだよね?と言ったら顔が曇ったのを思い出す。軽く強度くしなやかというFRP(Fiber Reinforced Plastics)はガラス繊維やカーボン繊維を混合していたのだけれども、これもどうやって繊維とプラスチックを分離するのかを考えていたのだろうか?と思えば、多分だれもそんなことは考えていない
     超高層ビルも、いったいどうやって捨てるのかと思っていたら、結局壊すことができないというのが真相らしくて、修理と補修で何とか使い続けるよりないらしい。それでもいつかは寿命が来るわけで、そのときにはやはり全部一回瓦礫になっていただくよりない。あれだけの瓦礫をどこに持っていってどうすれば良いのか、困ってしまうだろうから、現地処理ということで、その場に廃コンクリートを再度コンクリートに戻すプラントでも作ってその場でビルを造り、最後にプラントをオブジェとして飾る位のことをすると、なるほどと思わせるだろうけれど、じゃあ次に壊すときはどうするんだと言われたら、笑って誤魔化すよりない。
     最後にどうするのか、後始末をどうするのか、最初に考えておかなくてはならない場合は少なくない。
05月15日(先勝):葵祭
  • 予納台帳番号到来
     特許庁から封筒到着。中身は「予納台帳番号通知」。特許関係の料金を前払いして、オンラインで出願その他をこなす、予納制度を利用するための台帳に私が登録されたということになる。識別番号や住所氏名があるのは当然だけど、空欄のままの「決算月」があるところがそこはかとなく可笑しい。それにしても、5/9提出で5/10に処理したことになっているのに、到着が15日。ただ、考えてみたら定形外だし、土日をはさんでいることを思えばそれなりに良い対応と言えるのだろう。
     予納台帳番号が決まったので、これで予納書を作成する。特許庁のサイトで見本を見つけて、比較して先日作成したものをちょっと修正。プリンタで打って特許印紙を貼り付けて三つ折りにして切手も貼って準備万端。明日投函することにしよう。
05月16日(友引)
  • 第五福竜丸
     小雨の中、車ででかけた。はじめて第五福竜丸を見てみた。かろうじて持ちこたえた年期の入った木造の船体がコンクリートの台座に置かれている。作られてわずか1年たらずで被爆。必死の思いで帰ってきた後名前を変えられ、放置され、朽ち果てる寸前だった船がこうして生き証人として頑と訴えているものはなんだろうか。ヤンキーの出鱈目な核遊びの巻き添えを食らった船体から外したらしき通信機が表に・・裏にひっそりとシンチレーション計数機やガイガーカウンターが置いてあるのが意味深である。そういえば、私も自作のガイガーカウンターを持っていたな。近づけたらどういう反応があるのだろう。
     外に出るとまさしく鉄クズの一歩手前となったエンジンが置いてある。このエンジンが全力で乗組員を日本まで送り届けたのかと思うと、良く頑張ったと褒めてやりたくもなる。
     私は太平洋に面して生きる人の感情を無視し、自国の都合のみに専念したフランスの核実験を絶対に忘れない。
05月17日(先負)
  • 嵐の前の
     このところ嵐のような状況も、少し落ち着いているのだが、結局いろいろな物がペンディングになっている。動き出したら一気なので、ここで少し気を緩めておく方が心の健康にとっても良いのだろう。冷静に考えるといろいろと苦しい状況なのだが、先の無い苦しさと、先に少しでも明かりのある苦しさはまるで別物なのだ。今はとりあえず嵐の前の静けさを楽しむとしよう。
05月18日(仏滅)
  • 緑茶パック
     コーヒーも、紅茶も、ハーブティーも飽きてきて、このところ部屋で飲むものがお茶になってきている。とはいえ、この密集状態の机の上では急須を置く場所を新たに確保するのは至難の技であるし、片づけるのも面倒なので、お茶パックである。前に買ったのは煎茶ティーバックと称するものだが、今度買ったのは「抹茶入り煎茶ティーバック」というもので、50個入りで結構安値である。
     最近ちょっと着物とはご無沙汰だけれども、着物に万年筆にお茶・・やっぱりこうなると文机が欲しいと思う今日この頃。
05月19日(大安)
  • 江戸東京博物館
     何となく着物姿で両国駅前の江戸東京博物館まででかけてみた。大人600円なりを払って入るといきなり木造の日本橋の再現モデル。その他も一応実物資料もあるのだけれども、メインはやはり新たに作った実物大の家や建物などなど。博物館というよりもノンフィクション・テーマパークという感じである。江戸時代から、明治、大正、昭和にかけての物が並び、「知らない筈なのに懐かしい」という不思議さもある。一回りして、もう一回気になったところを眺めていたのだけれど、アール・デコなデザインに惹かれるものを感じていた。なるほど、今見ても結構お洒落なのではないかと思う、古さと新しさが混ざったような、不思議な感覚にしばらく足を止めていた。
05月20日(赤口)
  • 外交
     情けない。「貴様、それでも日本男児か!」と、こういうときは張り飛ばしても良いのではないだろうかと思えてならない。頑張るというのは「我を張る」から来ているというけれど、もっと頑張って良いのではないのだろうか?
05月21日(先負)

  •  大分県某所での流行歌(はやりうた)。「もしもしカメよカメルーンよ〜(中略)どうしてそんなに遅いのか〜」
05月22日(友引)
  • 特許出願
     ボチボチとやってきた特許のHTMLファイルの修正がいよいよ佳境である。何度も修正してはプリントアウトしてチェックするという地道な作業の繰り返しである。図面はWORD図で書いてクリップボード経由でペイントに持っていって2色BMPファイルにする。書類はHTMLで作るのに、何故か画像データはのはBMPかGIFでJPGは使えないということになっている。そもそも、BMPじゃ私のNNでは表示できないのだが、そういうことになってしまっているのだから仕方ない。
     最後にチェックしていて、「提出物件の目録」欄で、明細、図面、要約書の数を書くところがあるのだけれども、これが一体何を示しているのかよく分からない。出願ソフトについてくる雛形を見ると全部1になっている。説明を見てもそこまでは書いてなさそうで、結局特許庁に電話。聞いたら「そこは全部1でいいです」とのこと。はい、そうですか。
     ひととおり全部チェック。出願ソフトによる書式チェックも無事にパスし、いよいよ特許庁への出願。変換済みのファイルを選択して、出願ボタンをクリックするだけなのだが、少々緊張する。えーい、ままよ!とクリックしたら、あっけなく終わってしまった。これで出願完了。さて、ところで、こんなものを商品化してくれるところやら買ってくれるところはあるのだろうか?とりあえず自分で使って非常に便利ではあったのだが。まぁ駄目で元々ということで、あちこち当たってみるとするか。
05月23日(先負)
  • 消防博物館
     都心方面で打ち合わせの前にちょっと時間があったので、丸の内線で四谷三丁目で下車。消防博物館とやらがあるというので、行ってみたら、なんと地下鉄の駅から表に出ずにそのまま入れてしまう。入場券を買うような所も無いので眺めたら、無料とのこと。中は江戸時代の火消しの話しから始まって行くのだけれど、模型が置いてあったりと見るのが主体なら面白いか。ただ、実際に触ったりは出来ないので、子供が行っても不満だろう。一応昔の消防へりだけは乗れるようになっているけれども。下に下りると歴代の消防車。日産180型と言うのもあった。別にスポーツカーではない、立派なボンネット型のポンプ車(写真はこちら)なのだけれど、真っ赤な180ZXが赤色灯付けて走っていく姿を想像してしまった。 おみやげは、江戸火消しの姿を描いた絵はがき(100円)と、消化器の形をした鉛筆削りと消しゴム(各90円)。
     ついでにちょっと外に出て何か無いかと歩いていたら韓国の食材を扱っている店を発見。焼き物の小さなカメに入ったコチュジャン(700円)を買って帰る。舐めてみたら、少し塩が多そうだけど、後からくる唐辛子の辛みが良い。これがひとつまみあればご飯が何杯か行けそう。
05月24日(仏滅)
  • 小物はどこで?
     せっかく特許も出願したことだし、一丁製品化の為に部材探しでもしてみるかとgoogleを引くのだが、これという所がヒットしない。あれやこれやとキーワードを変えてみたり、検索エンジンをかえて論理式を使って絞り込みを図ろうとするのだが駄目。ホームセンターならどこでも転がっているような部品なのだが、メーカ名も型名も入っていない。たぶんネジと同じで仕入れたときに入っている箱に記載されているのだろう。週明けにでもホームセンターで直接仕入れ元を訪ねてみることにするか。このご時世なので仕入れ元の仕入れ元・・とたどっていったら結局中国ということになりそうな気もするけれども。
05月25日(大安)
  • ウロウロ
     あまりごたごたとしないで過ごすことにした。まったりと過ごそうという魂胆である。が、悪夢の学校週5日制のおかげでその決意はもろくも崩壊する。車であちこちへ寄り道しながらウロウロと。安売り店でパンツ(下着じゃない)を一つ買ってしまったのだが、考えてみると、これにあわせるような服が無い。そもそも合わせるも何もセンスが無いと言う方がずっと問題。さてミルクココア色の綿のパンツに何を合わせたら良いのだろう?
05月26日(赤口)
  • 版画
     画家をしている友人の個展を眺めに行く。過去の作品まで並べたもので、懐かしさが話しかけてくる。過去を振り返るようになるのが年寄りの第一歩だと言うし、自分の過去は消し去りたいことで山積みだけれども、こうして過去の記憶をくすぐられるとやはり思い出すものはあるものだ。
05月27日(先勝)
  • 今見ても新しい
     Akiba PC hotlineを見ていたら、X68000型のメタルケースが試作されているとのこと。まだベース部分がどうなるのかは不明だけれども、欲しいと思う。
     ノスタルジーというのもあるとは思うけれど、結構古い物のデザインの中でもこれはと思わせるものがあることは確かである。これはこういう形をしているものだという既成概念がまだあまり無かった時代であり、かつ一部のマニアだけというよりももう少し数が出るという微妙な時代の製品には特に試行錯誤の連続であるし、一方で多少コストをかけても良くなってくるためだろうか。昔の製品なのに今見ても新しい。そんな製品には長く生き残って欲しいと思うけれど、実はそういうものの多くが短命に終わるというのが世の宿命という物らしい。
05月28日(友引)
  • 撤退か前進か
     何事につけ先に進むべきか戻るべきかの判断は難しい。果たしてこのまま突き進んでも良い物かと思う一方で、どうでも良いからやってやる!という気にもなる。たぶん一番悪いのはどっちつかずであっちでも良い、こっちでも良いと態度を決めない事なのだろう。どっちに転んでも大きな痛手を受けないで済む一方で、どっちに転んでも大したことにはならないわけで、それでは結局は面白くない。
     絶対駄目な所に突き進むというのはただの愚か者だけれども、可能性があるところに掛けることは、その可能性が例え限りなく低いとしても、必ずしも博打ということではない。可能性の向こう側に行きたいと思うなら、駄目だった時の事だけ考えて突き進むしかない。なに、壁っていうものはぶつかれば壊れる物と昔から決まってるのだ。
05月29日(先負)
  • 連絡係
     PTAの役員なるものを引き受けてしまったおかげで、あれやこれやと連絡事項が多い。それにしても、こんなに面倒だったら確かに暇を持て余した有閑マダムな方々位しか参加出来ないというのは無理もない。もう少しやり方もあり方も考えた方が良いのではないのかな?とりあえず、学校との連絡はメールが使えるようにはなった。役員間でも特に連絡の多くなりそうな相手とはメールでやりとりするのが普通になったのだけれどもね。
05月30日(仏滅)
  • 中古PC
     とあるサイトをとりあえず立ち上げておくためのサーバーとすることを目的に中古PCを秋葉原で買う。Pentium200MHzのIBM製品で5千円なり。中にはEtherLinkXLと、どこかのSCSIボードが入っていたり、EDOタイプのDIMMが使われていたりとなかなか面白い構成になっている。ついでに眺めた店でApple][が6千円なりで売られているのを見て思わず衝動買いしそうになってしまった。今買ってもソフトを手に入れるのがたいへんだろう。
     5千円なりの中古PCはとりあえず動いたのだけれど、どうも内蔵バッテリ切れになっているようで、再起動かけると日付が無茶苦茶苦になるという報告。駄目だったか。正式運用に入る前に別のサーバーマシンを用意するしかなさそうだ。
     それにしても、中古PCというのは市場として狭いのだろう。ブラブラと歩いたところで見かけたのはジャンクと、PCの組立のキットばかり。確かに中古で売る値段よりばらしてパーツ単位にしてしまった方が高く売れるという事になってしまうのだろうけれど、ということは結局作られた物は天寿を全うしないままゴミとして捨てられることになるわけである。これで良いのだろうか?と心痛むものが無いわけではない。
05月31日(大安)
  • Power-X
     アクセスログを見ていると、最近Power-X絡みで来る人が多いようである。結局何も書いてないので、そのまま去っていくことになるのだろう。一応ここで出来る範囲内で公表しておくと、零式とはまるで違う方向を志向した物になっていくことは確かである。Multicsを目指してunixにたどり着いたようなものになるかもしれない。結果としてどう受け入れられるのかはさっぱり読めないけれど、とにかくやれるところまでやってしまうことにはした。

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