昨日の続きで、パタンの見直し。部品配置はこれ以上大きくいじりたくないと思っていたところで、固定用のネジ穴が無いということに気が付く。小さい基板ではあるけれど、固定できないのはまずかろう。まず先日のNECさんの基準を見ると非スルーホールの穴とパタンの間は1mmのクリアランスを取れとある。3mmちょっとの穴から半径1mm(直径2mm)というと、5mm。5cm×4cm足らずの基板でこの大きさというのはいかにも大きく、結局穴を開けるとせっかくのベタパタンが完全に分断されてしまう。やむなく1格子(2.54mm)ずつ広げて穴を確保。更にうるさいことを言うと、ナット分で6mmとか、ワッシャーが当たらないようにするには更に何mmといった具合でどんどん大きくなってしまうのだけど、最終的には樹脂で固めてしまう予定でもあるし、この程度で良いかということで、3mmの穴に5mmの逃げをやって終わらせる。
 本当にささやかながら、はじめてPCB-CADを使ったパタン設計をやってみているわけだが、案外面白いというのか、ハマってくる。性に合っているのだろうかとか、まだ目新しいからだとか、いろいろ考えてみたのだが、結局パタン設計・・特にこの程度の物だと、パタンの引き回しで適当に悩むからかもしれない。ちょっと通しようのないパタンが出てくる。では周囲のパタンをどう変更したら入るだろうかと、線の引き回しかたを考えてみる。あっちを動かして、こっちを動かして、あいた隙間を使ってここにねじ込んで・・あるいはピン番号を入れ替えて、こっちをぐるっと外回しにしてやったらどうか・・・いろいろ考えているうちに、良さそうな方法を思い付き、実際にパタンに反映させてみると、予定どおり収まって一安心。
 こういう「小さい難題と、小さい成功体験」が積み重なっていくからつい引きずられるのだろう。何でもそうだけど、「ちょっと難しかったけど、何とか達成」というのが続くことが飽きずにやっていくのには大事なのだろう。

2002年06月
06月01日(赤口)
  • サッカー大会
     小泉さんちの純ちゃんの「サッカー大会」の一言が耳に残った。マスメディアがみな「ワールドカップ」という名称にしているためか、妙な新鮮さである。確かにサッカー大会である。「世界サッカー大会」・・・どことなく70年代のスポ根アニメに出てきそうな名称である。そうすると、やっぱりオリンピックは「世界大運動会」とするのも良いか。
06月02日(先勝)
  • 空間ベクトル
     先日から考えていた特許ネタの実現方法をいろいろ考えていたのだが、これがなかなか難しい。球体の回転と同時に、その上の点から見た時にある方角がどういう向きになるのかをいろいろとひねっていたのだが、ハタと気が付いた。結局3次元のベクトルを考えれば簡単だったのだと思い付く。例によって解法事典を紐解いたら、あぁ、そういえばこんなのがあったなと思い出す。結局単純に3次元のベクトル同士の内積を取ればcosθは分かるので、あとはこれを使ってゴチャゴチャとやれば良いだけか。
06月03日(友引)
  • プライド
     空席だらけ、それもブロック単位でまとめて空きが出るというのは、どういうアルゴリズムなのかと思う。そして方や香料にアセトアルデヒドが入っていたとかいう騒ぎ。相も変わらずTVでは欠陥住宅の実体映像。一体、何をやっているのかと思うけれども、どれも元をたどれば「己の仕事に対するプライドの欠如」だろう。ミスが出るのは人間のやることだから仕方ないのだけど、責任者の顔に「しまった」という色は見えても、「自分に腹が立つ」という気持ちがどこにもないように見える。あぁいう風にはならないようにしようと思う。うぬぼれとは良い意味では使われないが、己に惚れることができないようで良いのだろうか?鼻に掛けるようなプライドは不要だが、たとえ後日の自分から見れば稚拙にみえたとしても、己のした仕事に対する誇りとしてのプライドは持っていたいものだと思う。
06月04日(先負)
  • ベクトル演算再び
     先日のベクトルでいいやということで、真面目に計算式を書いていたら、あれよあれよと式が簡略化されていく。あらかじめ全部長さ1のベクトルに直していたからだということに計算しながら気付く。こんな事も忘れているのだからなぁ。結局出来上がった式はなんて事はない。試しに簡単になる条件を入れてみるとそれなりの結果になったので、きっとこれで正しいと思う。しかし、あれだけ悩んでいたのがこんなに簡単になるのだな。数学様々。
06月05日(仏滅)
  • PA
     某所のイベントでPA設備が必要ということで、いそいそとWebで検索したりしていたのだが、やはりレンタル料も高いな。ジャンクで何か無いかと探しに行ってみたら、それなりにあるものだ。ただ、なにせジャンクはジャンク。私のリスクでやるしかない。さすがに自分の玩具以外だとジャンクには手を出しにくいものだな。結局何も買わずに終わった。
06月06日(大安)
  • 日の出/日の入り
     何となくふと思い立って日の出や日の入りの方角や時刻ってどう計算できるのかとやってみる。夏至や冬至の時なら比較的単純だと思って簡単に断面図を書いて式を作ってみたら何となくそれっぽい雰囲気。気を良くして東京の緯度/経度を使って値を算出してから理科年表を見たのだが、随分誤差が大きい。時間にして30分もある。昼間の時間がまるまる一時間位ずれてしまうわけだ。5分やそこらならまだかわいげも有ろうというものだが誤差としては大きすぎる。さんざん悩んだが埒があかず、電車の中で何気なく広げた理科年表の別のページの数値を見たらほぼ一致する。これは何?と思ったら、こちらは計算値。で、最初に見ていた方は東京天文台での値で、ここは三鷹なので標高がそれなりにある。つまり、東京の日の出/日の入りというのは三鷹から見た時の日の出/日の入りである。つまり、地平線の位置に於ける日の出/日の入り時刻で、これが30分ほどにあたる距離だったというわけか。分かってしまえば何ということは無いけれど、物事の考え方がどうもそういう方角からばかりになっているなと気付いた一日だった。
06月07日(大安)
  • 良く落ちる2000
     FX2を使ったボードのデバッグ作業をするべく、テスト用のプログラムを書く。以前作った物から修正していけば良いだけなのだが、これが何故かうまくいかない。やや煮詰まり気味。なんだかいろいろやっているうちに不安定になってきた・・と思ったらWin2000がリセット。やはり2000のUSBまわりはモロいんだな。あっ・・SP当ててないからか。
06月08日(先勝)
  • RSコンポーネンツ
     先日急遽3.3V用のレギュレータが必要になった。秋葉原か、町田か、あるいは立川の奥地か・・どこかに買いにいくかと思ったけど、置いてませんということになると無駄足になるしで、実に久しぶりにRSコンポーネンツのサイトへ。なんだか久しぶりに来たらユーザ名やらパスワードが不明。仕方ない。もう一回登録なのか?と思ったら、以前登録した人は追加情報を再登録というだけの模様。無事登録終わってレギュレータを探して注文・・・だが、送料が1000円もかかることに気付いてしばし悩む。200円足らずの物を1000円かけたら1200で買っているようなもので、なんだか面白くない。結局7個買ってギリギリ送料込みで2千円にしておく。
     当日18:00までなら当日中に発送され、翌日夕方には到着というのは確かに便利なのだけども。
06月09日(友引)
  • 忘れ物
     サッカー大会でロシアに勝ったそうで、大騒ぎである。前回ロシアに辛くも勝った日露戦争以来というのは置いておこう。こちらはこの試合を眺めながら、デバッグであった。他愛もない部分なのに、さっぱり動かない。物は試しと別モードに切り替えて一発だけ動くようにしたらまともに波形が出るから、見ている信号自体は間違ってない。
     あきらめてずっと前に動いていたソースを元に修正したのだが駄目。改めて良く見比べていたら、ポートを叩く順序が違う。ひょっとしてこれか?となおしたらまともに動き始めた。そうか、思い出した。このモードではこのポートはこの意味になるのだ。すっかり忘れていた自分が情けないやら恥ずかしいやら。
     やっているときはどうと言うことはないのにフッと忘れるとなかなか思い出せない。それでいてある時突然気が付いてがっくり。何であんなこと忘れていたのだろう。♪忘れ物は何ですか〜
06月10日(先負)
  • ジャケット
     ちょっとシャツでもと思って出かけた。吊しのジャケットなどを目にするたび、ネクタイスーツ族な方には大変なシーズン到来である。真夏に長袖の上着にネクタイまでするなんていう不気味なことを流行らせたのは一体誰なのだろう。エスカレータで片側半分をあけるなんていう馬鹿げた風習にも似た変な集団行動。
     何気なくMサイズのジャケットを羽織ってみたらこれが異様なまでに大きい。肩幅は余ってるし、胸回りも大きすぎてこれでは服が歩いているようでみっともない。その気で見てみると、どの服も異様に大きく見える。こういうでかいのが流行りなのか、あるいはみんな体がでかくなっているのかはよく分からないけれど、洋服は細身な方が好きという今の私には辛いものがある。
06月11日(大安)
  • MO死す
     長らく使っていたMOなのだが、本日お亡くなりになった。ディスクを読んだ後に抜いて、別の物に落とそうとしたら認識しない。そのうちディスクを入れてもすぐ吐き出すようになってしまった。メディアを入れ替えても状況変わらず。長らく電源入れっぱなしで使っていたものでもあるし、仕方ないか。ドライブはKONICA製なのだけどな。
     よりによってこういう手元現金が乏しい時にこういうことが起きてくれるのが何ともマーフィーである。やむなく近所のmurauchi.co.jp(こういう店名になってしまったようだ)まで自転車で。ベアドライブ位無い物かと思ったのだが、あるのはFDとCD-ROM系なドライブばかり。しょうがないと思いながら探していたら海外からの逆輸入物なiomegaの1.3Gの外付けSCSIのMOドライブが1万6千円なりで山積みになっていた。ちゃんとした箱入り新品で、ヨーロッパ向けのものに電源プラグ変換アダプタと日本語マニュアルを突っ込んである。メーカ保証無し、修理対応せず、初期不良二週間というなかなかジャンクな扱いだけども、まぁいいかと購入する。IDを同じにして接続すると、あっさり認識した。アクセスしてみるとこれまでよりずっと静かである。アクセスが無いと回転もとめるらしく、メディアが熱くならないのも良いところ。速度はどうせ、我が家の場合10Base-Tなネットワーク経由で使うことが多いこともあり、殆ど関係ない。
06月12日(赤口)
  • バスが動かない?
     あれこれいいりはじめているとあれ?と思うことがでてくることは、よくあるのだけど、今度はCPUがまともに動いてくれないというとんでもないことになっている。正確にいうと、I/Oピンはまともに動作するのに外部バスが動かないという妙なことになっている。これは参った。ひょっとしてCPLDとの衝突かと思ってCPUの足上げまでやってみたのだが、さっぱり状況は変わらない。そんな馬鹿な・・もう少し考えよう。
06月13日(先勝)
  • お急ぎ出張
    調べていたのだが、分からない。テストプログラムのファイルを送って「そっちでも調べてくれ」とやったらそっちでは動いているとのこと。こりゃ、この手元チップが寝ぼけてるのかな?と思い、急遽都心方面まで移動して、新基板をGETすることに。ものは試しと持参した基板にシンクロをあててみると・・・なんとまともそうに動いているのである。なんだこれは?一応念のためにCPUの足を全部再度手半田しておき、持ち帰ってもう一回ロジアナで調べたらまともに動いている。一体なんだったのやら。
06月14日(友引)

  •  以前から「2ちゃんねる」は大嫌いな掲示板であったのだけれども、なんとなく検索していて引っかかってしまったのがモバイル系の板。その昔オープンハードウェアというのを掲げて「ユーザがPDAを作る」ということで、「モノ作りの革新」だとも言われ、国内メディアはもちろん、一部海外系でも紹介されたりと、「時の人」となっていた。数十人もの大所帯で出資しあって800万円近い金をかき集めて作ったのが合資会社。これに飽きたらず、「出来上がったら優先的に売る」として約1000人(百人にあらず)近い人から8万4千円ずつを「予約金」名目で集めに集めた推定7000万円。ところが実作業をやっているのは一人だけでしかも本業の合間を縫ってという具合でさっぱり進んでいる様子がない。状況は闇の中で、予約金がどうなっているかについても曖昧な返事が繰り返されるだけ。延々と2ちゃんねるでは叩いていたようなのだが、埒があかなかったらしい。それが、私が眺めはじめてからすぐに火がついた。ものすごい勢いで流れはじめる。開発関係のML(こちらも眺める目的で入ってみた)の方との連動で叩き合いと言い逃れの連鎖反応。話しの矛盾点が突かれ、言い逃れが突かれ、だんだんと知恵を与えるのもでてきて、このやりかたは商法違反だとか、訪問販売法に触れているという指摘から、法人の登記簿は取りに行くわ、本店の所在地確認、事務所の状況チェックははじまるわという具合で、もう止まらない。
     2ちゃんねるは1スレッドで1000メッセージ書けるのだけれど、1スレッドが24時間持たないという猛烈な勢いについに音を上げて出てきた答えが「口座には350万円ほど残っています」。それもわずか1年半足らずの間に使ってしまったらしい。
     こういうこともあるのだなと思いながらも、これは失敗ではあるけれど、なるほどマニア心をくすぐるような製品があれば、物はきちんと売れる素地はあるのだということにほんの少し光明が見えたような気もした。やはり、日本の経済はマニアとヲタクが救うのだろうか。
06月15日(先負)
  • 道具というもの
     急遽ヒートシンクが必要となって車で立川の部品屋まで足を運ぶ。地図でパッと見たらいつもより簡単そうなルートがあったのだけど、やはり慣れない道でちょっと迷う。なんとかいつもの街道に出て、あとは電柱の看板を見ながら路地に入っていつもの店に着く。昔から変わっていないような部品屋の雰囲気の中、パッと見た雰囲気で必要な物の場所がだいたい分かるというのはやはり同業者故だろうか。ヒートシンク50円なりだけでは寂しいので、ついでに半田ゴテの先を探す。セラミックヒーターの半田ゴテなのだけど、コテ先の種類が実にいろいろである。今は標準で付いてくる円錐形のものを使っているのだけれど、買って大した時間もたっていないのに先が凸凹になってきているし、円錐だから細かな作業に向くかと思ったら今ひとつという感じがしてきていたので、今度は先がやや細い円筒で、先端が斜めにカットしてあるものにしてみた。ついでに半田もいいかげん長く使っているものだし、今時の狭ピッチのICを付けるには少々太いので、この際と奮発して、日本アルミットの0.8mmのものを買ってみた。
     家に帰ってきてコテ先を交換して使ってみると、これがすこぶる具合が良い。これまでは半田コテであたるとブリッジするのが普通だったようなピッチの部分でも綺麗に分かれるし、斜めにカットした面が平らで広いので、加熱するときも熱が伝わりやすいようだ。半田の乗りも良い感じである。0.5mmピッチのICの足からジャンパを飛ばしてみたが、予備半田をした電線をパッドに乗せてコテの平らな面で押しつけるよういすると簡単に付く。
     弘法筆を選ばずというが、良い筆人を選ばずか。凡人は道具に助けてもらう方が良いということだな。
06月16日(仏滅)
  • 心の罠
     先日の2ちゃんねるが発展して、とうとう今日、”本丸”とも言える会社の作業所に代表を送り込んだらしい。秋葉原に集合してそれから代表3人が向かうとのことだったのだが、その集合場所にひょっこりと問題となっている本人が登場したらしい。この状況をリアルタイムで掲示板に中継する人まで現れて、なるほど掲示板をチャットに使うとはこういうことかと思う。あれやこれやと調べていくと特に金銭関係では驚愕の事実が現れたりもしたようで、野次馬としては興味深く眺めていたのだが、ふと我に返ると恐ろしいものを感じる。名も知らぬ、顔も知らないのが文字だけの情報であれこれやりはじめ、とうとう集会をして押し掛けていくということだ。今回はなにせプロジェクトを引っぱっていった側にあまりにも落ち度がありすぎたということは明白なので、多少は仕方ないところだろうが、変な方向で暴走しないだけの理性が必要なのだなと思うのだった。
06月17日(大安)
  • ピンにも余裕を
     CPLDに組み込んだ回路の動作チェックをしていたのだが、どうしても変な所がある。テストロジックを入れてネットリストを作って、コンパイル&フィッティングして動作チェックを繰り返していたのだが、どうしても変。階層設計を上に下にと行きつ戻りつしてやっと見つけたのはなんとデータセレクタ回りのミス。ここは何度も見直した筈なのだがやはり寝ぼけていたか。
     やれやれと、修正して再コンパイルして動かしてみたのだが、一向に変化無し。これはおかしい。何が起きたのかと調べていったら、フィッティングできなくなってエラーを吐いていた。途中でエラーになったものだから、結局最後に生成されるべきJEDECが更新されていなかったという、何ともマヌケな見落としである。コマンドラインから動かしていたら、日付時刻順ソートを良く使うのですぐ気付いた筈なのだがGUIなので、目の前にあるファイルアイコンが更新されていないことに気付くのが遅れてしまった。
     それにしても、この程度のロジックで何故入らないのだ?CPLDだからこういう構成の物は得意なんじゃないか?と、試しにピン固定を外してやらせてみるとあっさり入ってしまった。どうもピン配置を綺麗にしてしまったのが敗因らしい。確かに中のブロック構成からすると、1ブロックの全ピンを使われていると厳しくなってしまうのだろう。
     やむなく、どの位ピンを移動すれば良いのか確認すると、4本移動(2本×2)すればうまくいくことが分かった。排除した2本を別のピンに固定で位置決めして再度コンパイル。今度は何とか入ってくれた。再度動かしてみたらきちんと予定通りの動作。
     教訓:CPLDの時はブロック毎に空きピンを用意しておきませう。
06月18日(赤口)
  • トルコ
    というところで、1−0でトルコに負けたとか。BGV的に流していただけなのだけれども、まぁこんなものかという感じがする。とりあえずおめでとうトルコ。そういえば、トルコは親日という話しもあったか。その昔ロシアに勝ったということもあるそうだ。的の敵は味方。そういえば、「東郷ビール」があるのもバルチック艦隊を撃破したかからだし、こういうこともあるものだ。
06月19日(先勝)
  • マニュアル
     新しいプロセッサを使ったボードの回路図を書いている。ワンチップ系で、とにかくシンプルに物が作れるというのがウリの筈なのに、参考回路はこれでもかという程の豪勢な作りで、至る所にバッファは入るわ、FPGAはいくつも使っているわでちっとも参考にならない。おまけにマニュアルの中の信号名の表記すら統一されず、挙げ句の果てに「バッファ制御はこれを使え」という信号が、ピン配置図に出てこないという有様である。米国人ってマニュアル作るのに情熱を傾けているような所があると思っていたのだけど、これは「物事は言葉ではなく心をもって伝えよ」ということか。
     マニュアルもまた行間を読めと、こういうことなのだな。
06月20日(友引)
  • 部品探し
     回路図を書いているとき、何より面倒なのは部品選定である。特定の機能を持つものがなかなか無くて悩むのではなく、あまりにも種類が多すぎて、どれを選んだら良いのかわけが分からなくなるという面倒臭さである。ソフトウェアと違って、ハードウェアの場合、部品はコストにも納期にも跳ね返る。下手な物を使うとえらく高いものについてしまったり、納期トラブルで泣かされるハメにあう。
     CPUメーカなどが参考回路として出してくる回路や評価ボードの類だと、このあたりのことはあんまり考えていないことも多くて、入手性の良くない部品、結構変わり種の部品を使っていたりするのも困り者である。
     一昔前なら、だいたい定番の品があってそれを使っておけば良かったという所があるのだけれども、電源電圧が+5Vから+3.3V、+2.5V・・ついには2V以下なんていう世界まで現れるに至ってしまった今、標準ロジックやバッファICでさえ、何を選んだら良いのか悩まされてしまう。このところ、こういう分野とは縁遠かっただけに、回路図のほんのささやかなブロックを一つ描くだけのために、半日以上部品を探し回るというのもザラである。
     仕方の無い苦労とはいえ、もうちょっと楽にならないものかとボヤきながら、今日も部品メーカのサイトを歩き回るのであった。
06月21日(先負)
  • FireWireに要注意
     MacのFireWireポートにバスパワー機器をつなぐと本体が壊れてしまうということがあるそうだ。この手の物にしてはストレージオシロの波形が出ていたりとなかなか親切な解説付きである。ただ、この解説だと、電源が揺さぶられたのが、そのまま電源系を逆流してPHYチップに至ったという推定である。ただ、本当にそうかな?という気にもならないではない。
     まず、電源ラインにフィルタがあること。これは鼻くそのようなコアにデカップリングコンデンサという程度だとは思うのだけれども、それにしてもこれだけ影響されるというのは、あまりにも効いてなさすぎるのではなかろうか?もう一つは仮にフィルタをすり抜けたとしても、電源ラインという結構低インピーダンスな回路の電圧をここまで揺さぶれるだろうかという点。それだけのインダクタンスが本当にあったのだろうか?周期も500nsというのは少々早すぎるような感じがする。
     実際にはもう少し短い電流ループがあるのではないだろうか?という気がしてくる。電源フィルタのコンデンサからグランドに抜けてケーブルへ戻るというショートパスがあって、そこに運悪くPHYがいたという推定はどうだろうか?
     なんとも面白い・・といっては失礼ではあるが、興味深い現象である。とりあえずMacでFireWireを使っている人はお気をつけてというところ。
06月22日(仏滅)
  • LANなんてわかラン
     というところで、ネットワーク関係の回路を引いている。当然のように10/100Base-Tということになるのだけれども、この分野は手を着けたことが無かっただけに部品で悩まされる。PHYチップはどこのを選ぶ?パルストランスは?コネクタは?まぁ、コネクタは良くある所で探せば良いだろうけども他はなかなか。まぁ、こうやっているうちにいろいろ覚えていくのだけれども。とにかくLANなんてわかランぞ!とぼやきながら部品探しをつづけるのだった。
06月23日(大安)
  • 玄米茶
     このところ珈琲からお茶に切り替えている。もっとも急須など使わずもっぱらティーバッグ。紅茶ではなく緑茶のティーバッグである。ティーバッグにマグカップというスタイルなので、結構消費量が多いのとティーバッグだと選択肢が狭いので、ものは試しと「お茶パック」とお茶っ葉を買ってきた。いつものままでは面白くないので、今回は「抹茶入り玄米茶」という分かるようなわからないようなもの。
     お茶パックの中にお茶ッ葉を入れてみるのだが、分量が良くわからない。ティーバッグの量を参考に適当に入れてひととき。玄米茶の香りが立ち上り、ホッと一息つく。
06月24日(赤口)
  • 八百長
     どうにも怪しいということで、八百長疑惑が持ち上がっているらしい。でも、あれも所詮は商業スポーツイベントであるし、大会もまたお金が絡む話なのだから、あらゆる場面で常にフェアであると純粋に思いこむというのは少々身勝手というものだろう。
     元々金や名誉の絡むところでは八百長がまかり通るのは世の常でもあるし、それがギャンブルでもない以上あまりガタガタ言うのも何だろう。あれはスポーツというものを使った一種のショーであり、イベントなのであって、たとえ結果が決まっていたとしても、それは筋書きのあるドラマをみんなで眺めたということだと思えば良い。
     ただ、事前にあたかも筋書きなど無く、フェアにやっている振りをしながら実は・・というのは卑怯である。よって、八百長するならするで堂々と言いたまえ。「こういう筋立てになっている」と。
06月25日(先勝)
  • 不定愁訴
     わかるようで分からない言葉として「不定愁訴」というのがあった。不定と言えば、我らの世界では状態が不定値といったようなもので、「X」なんて記号を使ったりするわけだし、愁訴といえば愁(うれ)いを訴えること。特に決まらない愁いの訴えとなる。そういえば、愁いがが心の秋とは良く当てた物だと感心しながら、infoseek経由の大辞林で引いてみたら「頭重・いらいら・疲労感・不眠など漠然とした不快感を伴う自覚症状を訴えるが、それとからだの異常との関連がはっきりしないもの。」とある。なるほどと思っていたら、実は自律神経失調症も不定愁訴の1カテゴリであったり、鬱状態を合併するなんていうこともあるようで、何とも幅の広いものである。
     結局広すぎてよく分からないけれど、要するに心のフィードバックがうまくかからなくあんってドリフトが大きくなっている感じかな?(よけい分からないという声が聞こえそうだ)
06月26日(友引)
  • メキシコ
     友人が興味半分にか、メキシコのgeociesにホームページを作ったそうだ。まだ中身は何も無いけれど、言葉の壁を乗り越えてなんとかかんとかだそうだ。ちょっと目を引くのは、ジオにも関わらず広告が入っていない。もう少し普及するまではお試し状態なのか、広告主が現れないのかは良くわからないけれど、何かプライベートで楽しむときにはすっきりしていて便利な場所かもしれない。
06月27日(先負)
  • 基板設計基準
     以前少し触ってから放置していたフリーのプリント基板設計ツールを再びいじりはじめている。両面スルーホール基板なら数万円で作ってくれる所があるので、それなら簡単な基板位は自分でパターン引いて作ってしまおうという考えである。絵の描き方はある程度分かってきたのだが、問題は設計ルールである。なにせ、全く未知の世界なので、そもそもパタンの幅をどのくらいにしたら良いのかとか、パッド径はどのくらい取る物なのかといったことで悩んでしまう。CADの方では別に標準値を持っているわけでもない。いろいろと検索していたら、PCBEを使って基板を設計するという本が以前CQ出版から出ていたらしいのだが絶版。更にキーワードを変えながらやっていたら、なんとNECのサイトのPDFファイルにヒットした。何かと思ったら、なるほどNECも基板の製造事業をやっているわけで、そこが出している設計基準というものがあったのである。なるほど、基板の製造を手がけているからには、設計データを作成する側に「こんなルールでお願いします」というのがなくてはトラブルの元になるから当然基準があるに決まっている。
     基板関係のドキュメントはこんな感じで揃っているし、ここにある「プリント配線板の設計ガイド」や「プリント配線板の標準設計仕様」などはかなり使えそうだ。前者は50ページ以上あるようだけれども、この中では格子系や回路幅のルール、スルーホール径とランド仕様、回路パターンの引き方(幅の違うパターンのつなげ方なども含む)、異形穴やらVカットの標準設計、金メッキ端子の作り方、エッチング文字の仕上げ、SR(ソルダーレジスト)逃げ、マーキング文字などなど、一通りの事が書いてある。もちろん、これ以上のこと・・たとえば高周波回路でどうしろとか、部品の実装を考えてどうこうしろということは全く触れられていないので、そこはいずれまた勉強が必要だろう。とりあえず、プリント基板を自分で設計する上で、持っておくのも良さそうな資料である。
06月28日(仏滅)
  • 自作派
    IBMのWorkPadが980円だそうだ。と言ってもこういう話しには裏がある(表がない)。保守部品の余りを放出したのではないかということで、上蓋が無いとのこと。でも、こういうものでも面白い素材であることは間違いない。器用な人なら樹脂からスクラッチで作ってしまうのかもしれないし、適当なケースに組み直すのも確かに面白いだろう。
06月29日(大安)
  • 試作準備
     そろそろ自分で基板の一つでも起こしてユニットにするまで頑張ってみるかと、ボチボチと始めている。基板設計は先日の基準を元にして線幅0.25mmでやっていたのだが、それほどややこしい基板でないおかげもあって片面で全部入った。ごく簡単な物だけれども、いろいろやっちえると一通り使い方が分かってきた感じがする。最初はどうしても昔赤鉛筆/青鉛筆でパタンを手書きしていた頃の感覚で線を一本ずつ書いては消してしていたが、むしろ重なろうとどうしようと関係なく始点と終点をつないでおいて、変形機能を使って押し込んでいく方が良いようだ。感じとしてはゴム紐を張って置いて最初に両端を固定して、あとは所々ピンを立てて引き回していく感覚に近い。
     一通り配線が終わってもう一回配線チェックしてからグランドと電源のパタンをベタにすれば良いところまで来た所で、PCBEのデータを受け付けてくれるという松電子システムの基準だと、一番安いのは線幅0.3mm、パターンギャップ0.3mmまでとのこと。0.25mmじゃ駄目か。0.3mmにしたときのパタンギャップは、ピン間を通るときが一番きつい筈。(2.54mm-1.6mm(ランド径)-0.3mm)÷2=0.32mmとなるので、パタンギャップもクリアできるから、これで良いだろう。パタン同士が並行に走るときは0.635mmグリッドなので、0.635-0.3=0.335mmで問題なし。
     線幅の変更は一本ずつしかできないし、面倒だなと思って、なにげにPCBEの出力ファイルをエディタに放り込んでみたら、なんと全部テキストファイルであった。中は実に単純で1行毎にランドなり、パタンなりのデータが座標やレイヤ、アパーチャ番号(線の幅やランドの直径を示す番号)が書かれている。要するにパターンのレイヤでアパーチャ番号3(線幅0.25mm)を使って線を引いている所を全部アパーチャ番号4(0.3mm)に変更するだけ。エディタの置換機能一発で終わってしまった。なんともお気楽である。
     今日はついでにDIY系な店で樹脂も買ってみた。どういうものか分からないので、これについはまた後日。
06月30日(赤口)
  • 小さな成功

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