イゼルローン日誌
宇宙・・それは人類に残された最後の観光地である


 

2002年07月
07月01日(先勝)
  • 基板屋
     パタン図が完成したので、基板屋を探す。いろいろ見ていくと面白いもので、各社各様。相場があるような無いようなという不思議な世界である。通常の基板はベースになる板の上に銅箔を張ったものからエッチングで不要部分を取り除くのが普通だけれども、このためには版下となるフィルムを作ったりと手間もお金もかかるので、数枚作るような場合にはたいそう高いものについてします。これを解消すべく試作専門で切削加工で不要部分を取り除いてしまうというものがあって、イニシャル費用が格段に少なくて済むのでお安く上がる。
     そんなところをいろいろ見ているうちに見かけたのが、ブルガリアの基板屋  基板データをZIPファイルにまとめてメールすれば良いらしい。片面基板で160mm×100mmなら、$21両面で$26、ソルダマスクにシルク印刷まで入れてこの値段らしいので、驚異的。私が今作ろうとしているのはほぼ5cm×4cm位なので、160x100からは6枚取れる。これで$21・・まぁ、一枚あたり500円位というところか。仕上がりは恐らく値段なりだと思うけれども、ちょっとそそられるものではある。
     と、見ていたら最近では金属を非常に細かくした物を入れた溶液をインクジェット方式で基板材に直接吹き付けて作ってしまうという方法の研究開発が進んでいるらしい。要するにCD-Rラベル印刷機と同じ要領で、基板印刷機にしてしまおうという魂胆である。スルーホールなどはどうやって形成するのかなど、ちょっと興味深いが、これが一般的になってくると、オンデマンドでデータを持っていくなり、データを送信しておくとその場でプリント基板ができてしまうという事になるのだろう。あるいはラベルライタのように、普通のプリンタと兼用できるようになるのだろうか。
07月02日(友引)
  • 誤爆
     またもしでかしたらしい低レベルな誤爆。「被害が誤爆によるものかどうか分からない」だの「祝砲を砲撃と勘違いした」だのと、まず自分の否を認めず、少し情勢がわるくなると言い訳になる。それが相手の神経をいかに逆なでするかということに全然配慮がない。これも米国流というところか。相手の神経をさんざんに逆なでしながら相手が本気で怒り出すと「先に手を出したのはあいつらだ」と正義面して叩きにかかるというのも米国流なのであって、「逆なで名人」ではあるのだけれども、そんなやりかたがいつまで通用するのだろう。
     
07月03日(先負)
  • 足がかり
     基板のパタン設計やら、何やらをやっていたのだが、そろそろケーブルについても考える必要が出てきて、ちょいとした業者さんを紹介受けてメールでいろいろと相談している。外部とやりとりするときに会社という看板を背負っているかどうかの違いはあるものだと思っていたのだが、それほど不都合を感じる事もない。物はちゃんと手にはいるし(もちろん、大手メーカさんの購買価格よりはいくらか高いに違いないが)とっさに必要な物は近所の部品屋にいくなり、RSコンポーネンツの通販利用で手に入れられる。ただ、一つ大きな違いは「銭」。とりあえず出勤していれば一定額の給料が手に入っていたし、材料費も研究開発費名目で会社側でいただけていたという梯子が外されているのだから、自力でロッククライミングである。
     もう少し何とか足がかりが欲しいものだが、その一歩がなかなか重い。まぁ、焦るとロクな事にならないというのは昔からなので、今はとにかく着実にいくことにしよう。
07月04日(仏滅)
  • 電子ブロック
     先日、とあるルートから電子ブロックEX-150の復刻版を手に入れた。往年の雰囲気を漂わせる物に、懐かしいと思う人も多いようなのだけど、実は私は当時電子ブロックと人気を二分したマイキット派だったので、それほど懐かしいという気はしなくて、物珍しさが先に立つ(先のHPから、資料館で下りると、一種類だけ・・マイキット80が出ている)
     歴史を感じる取説(先の資料館のEXシリーズの取説そのまんまである)を眺めていくと、結構おかしな所があったりする。回路図とブロックの配線が違うのもザラだし、当時の担当者は結構苦心惨憺したのだろうと同情してみたりもする。
     電子ブロックはボードの上に電子部品やジャンパ線を入れたブロックを組み合わせて回路を作る。ブロックの下部は四角形でこの4辺に平バネの端子が付いていて、隣同士の端子がつながることで配線される仕組みである。ただ、ブロックの数が限られている上、配線自体もブロックで行わなくてはならないことから、少し凝った回路を作ろうとすると、非常に難しいことになる。例えば、サンプルでも出ているこのNo42高周波増幅1石+ICアンプラジオだけれども、このブロック組立図の一番下の真ん中。これ実はT型の縦棒部分が抵抗になり、横棒の右端と上の辺の間もつないでいるブロックを90度傾けて、Tの横棒部分の配線だけを使っている。こういう所が随所に出てくるので結構アタマの体操である。おまけに、メータやボリュームなども位置が固定されているので、回路で必要な場合そこまで引き回す方法を考えるのがまた一苦労となる。
     マイキットはというと、依然日誌にも書いたと思うけれど、こちらはボードの上に部品があらかじめ並べてあって、端子にバネが付いている。このバネに電線を挟み込んで部品同士をつなぐというもので、添付の電線が無くなってもそこらの電気屋や模型屋で売っている工作用のビニル電線で構わないし、一ヶ所から4本でも5本でも好きなだけ分岐できるので事実上配線の制約はない。
     電子ブロックの回路を見ていて、この配線制約に苦しんだのだろうと思う所がいくつもある。例えばメトロノームや電子オルガン(キースイッチで単音が出せるだけ)。マイキットの方はボリュームを使って速度やオルガンのトーンを変えられるので、一応それなりに使おうと思えば使える(練習sれば「荒城の月」位は何とかなるとか書いてあった記憶がある)のだけれど、電子ブロックはテンポもトーンも変わらない、ただの一定周波数の発信回路でしかない。そのかわりと言っては何だけれども、部品の実装密度は電子ブロックの方が高いので、本体はずっとコンパクトである。デザイン的には電子ブロックの方がウケるだろうし、とにかくブロックの上の図を見て回路図と比較するのは楽だし、完成図はブロックが整然とならんでいて綺麗だから、キッチリ派にはウケが良いのだろうか。対してマイキットは、必ず配線はスパゲッティになるわけで、見栄えはしない。
     まぁ、これをスパゲッティではなく、「蜘蛛の巣」状態であると言えば、今時のweb時代にマッチしていると言える・・わけはないな、やっぱり。
07月05日(大安)
  • 五感
     何かをやる度にファイルを作っている。ファイルといっても、ディスク上のそれではなくて、昔ながらの厚手の紙でできていて穴を開けて綴じるタイプのそれである。これの表しの裏に厚紙でポケットを作って、薄いノートを一冊放り込んである。WEBから落としてきた仕様書などはファイリングして、仕様検討時や設計時のメモなどはノートへという具合である。今時の薄手のノートPCならこんなファイルよりもずっと薄くて、数百ページのPDFファイルも簡単に持ち運べるのだし、ワープロなりエディタなりでメモを叩けば編集自在だし、他にメールする時や、流用も便利であることは確かなのだが、結局昔ながらの紙とペンという方法に落ち着いてしまっている。
     PCより紙と鉛筆の方が便利だという人は少なからずいる。思い付いたことをその場でメモするというのには確かにタイムラグが小さい紙と鉛筆は優れているのだけれど、それ以上に便利なのは「落書きができる」ことではないかとも思う。何となく四角いブロックを書いたり、矢印を入れたりバツ印を入れてみたり。どだい、脳味噌などというものは超分散処理をしているような物だから、一つのことだけ考えようといってもそればかりやっているわけではないわけで、周囲のいろいろな部分と折衝、コンタクトしながら動いている筈だ。もちろん、他のブロックが邪魔をすることもあるだろうけれど、逆にあるブロックからの影響で凝り固まった方向から脱却できるということもあるはずだ。香りや音等々の刺激で気分が落ち着いたり、苛ついたり、何か課題をこなす時の成績に影響がでたりするのもこんなことがあるのだろう。
     となれば、やはり五感フル活用とまではいかないまでも、同じ事をするにはそれなりに心地よい刺激がいろいろ発生するものの方がずっと良いのではないだろうか。キーボードとディスプレイという組み合わせが利便性の上では圧倒的に便利であることは間違いないけれど、五感に訴えるという点では紙とインクには遙かに及ばないと、そう思うのだった。
07月06日(赤口)
  • ゲルマラジオ
     先日GETした電子ブロックで少し遊んでいる。どうもこのバージョンは怪しいものらしくて、バリコンの配線が間違っているよとか聞いたのだけど、本当だろうか。とりあえず何でも良いからバーアンテナのあたりを使ってみるかということで、昔なら電子工作の基礎の基礎たるゲルマラジオを作ってみることにした。
     部品は既に揃っている、場所を見ながら差し込むだけだから、どうということはないわけで、バーアンテナの片側を接地して、タップからダイオード通してクリスタルイヤホンへ。「耳を澄ませば」という宮崎さんな期待は甘すぎたようで、何も聞こえない。パッと見て目にとまったCATVの同軸の編み線とつないだらおよそゲルマラジオと思えない位の音量で聞こえてきた。いや、それにしても随分と懐かしい。そうそう、こんな音が聞こえて感動したもんだなぁと思わずタイムスリップである。しばらく放送を聞いた後で、バリコンを回してみるのだが、ダイヤルに周波数目盛りも無いとはいうものの、回した感じからして、どうも周波数が変な気がする。そういえば、私の手元にあるバージョンはバリコンの配線を間違えているとかいう話もあったな。何を間違えたというのかよく分からないが今度調べておくか。
07月07日(先勝)
  • 七夕
     笹の葉さらさら〜というのだろうけれど、新暦だとこの季節。まだ梅雨の最中であって、気分が出ないことこの上ない。台風接近中。笹舟も沈没するのではないだろうか。
07月08日(友引)
  • やっぱり中を見る
     ゲルマラジオでバリコンの配線の問題があるというのも気になってきていたし、ちょっと調べてみるかと、電子ブロックの裏蓋を開けてみる。CDS(カドミウムセル)や電源スイッチ、アンプ、ボリュームが乗った片面基板が一枚。バリコンとメーターはそれぞれ個別に取り付けてある。メーターをワッシャーで固定するというのもアマチュアチックで笑える。で、肝心のバリコンを見たら、なんと2連バリコンを使っている。この手のバーアンテナの場合、単連のバリコンを使う物だと思うのだが、部品不足だったのだろうか。
     2連バリコンのアンテナ側の容量は単連のそれより小さいので、そのまま使うと同調周波数は全体的に上にシフトしてしまって、NHKの第一放送などが入らなくなる。どうせ真面目にラジオとして使う物ではないけれど、何となく気持ち悪いので、O側と並列接続にして、容量を稼いでおくようにした。
     ばらしたついでなので、中の基板やボードの回路図もざっと起こしてみるが、案の定保護回路がまるで無い。これでは壊してしまうのが出てきても不思議はない。絶対安全というのは無理にしても、最低限対策しておいてやりたい箇所が3ヶ所ほど。今度対策しておくことにするかな。
     やっぱり中を見ないと安心できないという性格はむかしのまま。
07月09日(先負)
  • 頭の体操
    だいたいデジタル回路なんてやっているとトランジスタはスイッチ代わりにしか使わなかったりするのだけれど、電子ブロックなどで出てくるものは当然のようにアナログ・・それも教科書からちょっと外れたような物も少なくない。
     動作している理屈も、分かってしまえば単純だけれども、気付くまでに時間がかってしまって気付いた後から考えると結構恥ずかしいものもあったりもするし、改めて考えてみたら、こういう時にはこういう電圧がかかるんだなと、考え直したりもする。たいして早い信号でもないから、手元のシンクロであたってみると、想像していた波形とは違っていたりとなかなか面白い。
     電子回路の頭の体操といったところだろう。
07月10日(赤口)
  • 凹凸
     古本屋で何気なく手にした岩波文庫の「古事記」。日本史の中で書名位は聞いていたけれども、実際に手に取るのははじめてである。いきなり旧漢字の嵐には参ったが、それでもぱらりとめくってみると、伊邪那岐命と伊邪那美命が天つ神(5つ)の命で国土を作ったというあたりしか耳にしたことはなかったのだけど、それは本当に最初の最初だけ。次がすぐ結婚となるのだけど、
     伊邪那美命の「吾が身は成り成りて成り合はざる所一所あり」に対して伊邪那岐命が「吾が身は成り成りて成り余れる所一所あり。故、このわが身の成り余れる所をもちて、汝が身の成り合はざる所にさし塞ぎて、国土(くに)を生み成さむと以為(おも)ふ。生むこと奈何(いかに)」
     これがいきなり出てくるのだから、処女懐妊なんていう妙なものを持ち出す所に比べてずいぶんとおおらかなお国柄であったに違いない。右よりな方々は神武天皇あたりを引き出したい一心のようだけど、それはあくまでも古事記の「中つ巻」。やはり前段から触れなくては筋が通らないだろう。とすれば、やはり国の興りである部分もきちんと読ませるつもりなのだろうな!と、少し意地悪く思ってみた古本代310円なり。
07月11日(先勝)
  • ほどほど
     物というのは、それこそ大がかりに金と時間をかけなくてはどうしようもないものもあるわけだけど、あれ?と思うような単純なものが意外に効果があったりするということもある。今ちょっと設計してみたものもその類で、ハードウェアは単純そのものだし、ソフトもそれほど面倒というわけではないけれど、出来上がったらそれなりに結構便利に使えるであろうというもの。
     時間とお金をかけるものはだいたい二種類。非常に高価に売れる物か、あるいは薄利多売なものになるか。非常に高額で売れるものならニッチな市場を押さえるということで、それなりの大手さんなり、マニアな層に訴えかけるもの、逆に高くは売れないものなら薄利多売に徹するしかないので、金銭面の体力と流通ルートなどの問題が出てくるので、こちらは大手以外には難しい。
     あまり時間も金も掛けないものはというと、同じように安く大量に売りさばくなら敵が多くなると価格勝負になってしまうので、これは台湾、中国製にはかなわない。高く売れない数も出ないようだと商売として成り立つのは難しいので、これはパス。ただ、ここで、固定費を最小限にしておけば「やや出る」程度の数でもペイできる線がある。
     ベンチャーとか起業と言えば、前者の方で大きなお金が動く方が注目の的になるわけだけれども、案外後者の最後・・・ホドホドに売れてくれる物をホドホドの価格で作るなり仕入れて売るというのが一番似合っているのかもしれない。
     もっとも、その「ほどほど」を見つけるのが案外たいへんなのだけど。
07月12日(友引)
  • 通夜
     身内が亡くなり、葬儀となった。準備もそこそこにと言いたいところだけれども、PTAの役員関係で、代理人もいないという状況なので、そちらのことを片づけてから向かった。こういう時に何なのだけど、出たついでなので、秋葉原でプラケースと壊れた半田ゴテの補修パーツを買ってから目的地への電車に乗る。道中特にすることもないので、持ってきた古いモバギで、仕事の資料整理を済ませたり、ケースをチェックして過ごす。到着は結構遅くなっていたし、持ってくるのを忘れた物があったので、借りたり、コンビニで調達したりして明日の準備とする。
07月13日(先負)
  • 葬儀
     昨日に比べればマシとはいうもののやはり暑い。まぁ、だいたい葬式というのはやたらと寒いか暑いかというときが大半で、陽気の良い時にはなかなか行われない物と昔から相場が決まっている。
     別れの儀式は淡々と進む。写真を見ていると声が耳に浮かぶ。最後に話したのはいつだったかというのは、実にありきたりだけれども、やっぱりそこに行き着くものなのだなと思いながら、「おわかれ」という事実を受け入れる。
     それにしても、義理の方の親戚の顔の方が自分の実の親の方の親戚より遙かに顔を知っているというのも妙なものである。とりあえず、頭を下げ続ける格好なので、戻ってきたらすっかり肩こりである。明日からまた仕事もあるし、PTA関係のこともペンディング状態にしてしまっているしで、急いで片づけねば。
     帰りは圏央道が延長されたというので、日の出の出口まで行ってみる。青梅を過ぎたらトンネルばかり。おまけにR360なんていうカーブで、道路が凹凸に舗装されている。これでも高速道路かよ!ただの自動車専用道路じゃないのか?と言いながら抜けていく。インター下りてすこしいったら、逆向きの道路が大渋滞。何が起きたのか分からないけれど、行けども行けども車の列。東名で事故があったらしいのだけど、それと何か関係あり?
07月14日(仏滅)
  • 残疲
     残暑ならぬ残疲労・・残疲と呼んでしまおう・・
07月15日(大安)
  • 再設計
     過日設計していた基板だが、大きすぎたり小さすぎたりでどうにも手頃なケースが見あたらない。以前検討していたのはただの四角い箱に基板を突っ込んで、樹脂を流し込んで固めてしまおうというものだったのだけど、 カタログや秋葉原の千石電商の地下などで眺めている分にはずいぶんといろいろとありそうに思えていたのだが、実際にカタログでケースのサイズやボスの位置を確認していると、ちょうど良さそうな物は入らないし、1つ上のサイズだと不格好な位大きくなってしまうのである。
     さんざん悩んだのだが、結局あきらめて、今度はケースに合わせて基板を設計することにしたのだが、これが厳しい。片面基板で、幅が50mmいっぱいのところまで(もちろん、基板エッジからはパタン禁止領域を設けている)あったところを10mm近く削らなくてはならないわけである。ピン間1本(2.54mmのDIP-ICの足と足の間に1本パタンを通す)ルールを2本にしたり、両面基板にするのは安易すぎるので、とにかくこれで入るように部品のレイアウトから全部見直した。しばらく回路図をにらみつけながら、おおまかな信号の回し方を考えてざっとつないでみる。パタンが抜けなくなってやりなおしたりとしばらくいじっていたら良さそうな配置を見つけて、全部つないでみた。電源が結構ヤワになりそうな感じなので、パスコンの入れる場所に配慮して、とにかく完成。これで動いてくれると良いのだが。あとはコネクタ、ケーブルの手配だな。
07月16日(赤口)
  • オマケ
     家で使っていたノート・・というよりラップトップに近いPCは、キーボードの真ん中にマウス代わりのスティックが立っている。この上にゴムのカバーが付いていたのだが、使っているうちにだんだんとボロボロになり、べたつくようになってきて、最後にアルコールで拭き取ってみようとしたら溶けだしてよけいひどくなり、捨てることになった。結果、手には非常に優しくない状態になっていたのだが、とりあえず使えるし、こんな物を保守部品で取り寄せも出来まいと思って放置していた。
     それがちょっと別物を探しているとき、とっくに捨てたを思っていたこのPCのマニュアル一式が出てきた。袋を眺めてみると、なにやらこの先端のゴムらしきものが目に留まる。なんと、色違いで複数入っているではないか。開封してはめてみるとあたりまえだけれどぴったりだし、あたりまえのことながら年月を感じさせない綺麗さである。電源を入れて起動してみると、往年の感触そのままに復活である。
     探していた物もその後出てきたので、オマケでこういう物が見つかるとちょっと得をしたような気分でもある。
07月17日(先勝)
  • モバギ復活
     ずっと前に手に入れていたMoboleGear。ちょっと出た先でもデータ整理をしようと思って持ち出して、PocketExcelで表をこしらえたまでは良かったのだが、このデータをExcelで読もうとしてハタと困った。ファイル自体はフラッシュメモリカード経由で持っていけるのだが、PocketExcelのPXL形式のファイルはExcel2000でも読むことは出来ない(何でだろうなぁ)という極めてマヌケな仕様である。
     この相互の変換はモバギに付いてきたCD-ROMに入っているCEサービスの方でやることらしいのだけど、このCD-ROMが見つからない。さんざん探し回ってジャンク箱の奥から雑誌に改造記事を書くためにモバギを買ったときの残骸と共にマニュアル一式(CD-ROM付き)が出てきて一安心。インストールしてシリアルポート経由で無事に接続という運びになった。
     そういえば、モバギでちょいと小細工すればLAN経由で母艦となるPCとつなぐこともできた筈だな。どうやってやったのか、もう一度探してみることにするか。
07月18日(友引)
  • モバギLAN
     モバギにLANサポートを突っ込むのは、結局NE200互換のPCカードを使って、モバギ添付のCD-ROMからMIPS用のソフトウェア類をWindowsフォルダの中にコピーして、裏のリセットスイッチで再起動。あとはIPアドレスだの何だのを設定して、WINSを母艦のIPアドレスにして完了。ただ、確かこのやりかただと何かバグがあったと思ったのだけどな。
07月19日(先負)
  • 夏祭り
     ひょんなことからPTAで夏祭りの実行委員長になってしまっていた。かくして今日が本番。昨日の夜から雨でどうしようかと思ったが何とか回復。後は予定で突っ走って、開会直前までドタバタとして、後は成り行きでオープニング。あとはもう時間通り流れるだけである。いろいろあったけど、これで全部終わったという安堵感がただよった。
     それにしても、PTAというのはやはり基本的に専業主婦/夫でなくてはつとまらないようにできているんじゃないかな?と思わされる。
07月20日(大安)
  • 日焼けが痛い
     昨日、途中から晴天になって強烈な日差し。やばいなと思って、途中で日焼け止めを塗ったのだが、時既に遅く現在肩から腕にかけて真っ赤。外出するとき日が当たるだけでも痛いという状況なので、ほとんどYシャツというデザインの薄手の長袖シャツを着ることにする。このシャツ、一応一応UVカットらしい。どこまで本当かはよく分からないのだが、確かに痛さは無いから助かっている。これを昨日着ていればなぁ。朝のぐずついた天気に騙されたな、まったく。
07月21日(先負)
  • 部品が無い
     過日入手した電子ブロックで戯れていたのだが、ブロックが一つ行方不明になってしまった。どこにも持ちだしてはいないので、この部屋のどこかにあるはずなのだが、さすがにJUNK-BOXな部屋故、どこにいったのかわからない。やむなくメールで購入依頼。やれやれ。
07月22日(赤口)
  • 無償
     またまた電子ブロックネタ。マニュアルを見ていて、どうしても足りない部材があることに気付きながら実害無いから良いかと、放って置いたのだが、先日の購入依頼のついでに「入ってませんでした」と書いていた。本日返事到着。どうやらブロックも無償で送ってくれるらしい。なんとも心苦しいのだが、まぁ無償の追加部品と同梱だから良いということなのだろうと勝手に解釈する。
07月23日(先勝)
  • 礼状
     イベントを行うと、出演してもらった方々への礼状というものが必要になってくるのは致し方ない。名義貸しとはいえ「委員長」なるものを引き受けてしまった以上、仕方がないので、昨年の文章と直子の代筆を参考にコリコリと書く。なにせ、こういう形式的な文章は苦手中の苦手である。もっとも、得意な人間がそうそういないからこそ例文集なるものが売られていたりもするのだろうが、例文集をチョイチョイとひねって一丁上がりというものが一体全体「礼」を示すことになるのかどうか。「礼状」ではなくて「例状」ではないかと思いながらも、「儀礼」には勝てないな。誰かのように「虚礼」と書いて送るほどの勇気もないし。
07月24日(友引)
  • GAL系
     1時間ほど学校プールで子供の付き添いをやっているの。小学生位だと、やはり女の子の方が精神的な成長が先行することもあってか、ギャル系な児童も数名。着ているもの、穿いているミュールも、髪もまぁ・・染まってるものだ。こういう子らからすると、きっと女子高生は「オバン」扱いなのだろうな、と思うとちょっと笑える。
     オギャーと生まれてまだ10年やそこらでいっちょまえの口をきいてくる。10年前・・Windowsもヨタヨタとしていた頃か。そういえば、MZ-80Kが登場してからはや20年以上。進歩しているのかと問われると、確かに猛然とスピードは上がったし、やたらといろいろな事はできるようになったようだけれども、赤ん坊がGAL系になってモーニング娘のカラオケに乗って踊るだけの進歩に比べたらどれだけのものだろうか。
     と、書いていて思った。所でそれに比べて私の進歩はいかほど?
07月25日(先負)
  • 見積もり
     とあるものを作る為のケーブルの見積もりが出てきた。が、あまりにも高い。国内でケーブルアセンブリするとこうなってしまうのか。PCでやたらと使われているものなのだから、どこかに標準品があるんじゃないの?と聞いたけど反応は今ひとつ。こうなると、コネクタそのものの品質は二の次で台湾あたりからケーブルASSY済みのを探してくるしかないか。
07月26日(仏滅)
  • 中途半端に動くな!
     都心方面で、トラブル絡みの調査。すったもんだしたけれどもよく分からない動作をする。これではラチがあかないと見切りを付けて元々のバージョンのソースを引っぱり出して動かしてみたら、何ら問題ない。テーブルを差し替えて再コンパイルしたけれどもやはり問題ない。すったもんだして調べていったら、結局CPUのコンフィグレーションレジスタの設定を1ビット間違えていただけだった。
     全然動かないならまだしも、中途半端に動くからいやらしい。動かないなら徹底的におかしな動きをしてくれ、中途半端に動かないでくれ。
07月27日(大安)
  • サンダル
     昨日出かけたときにスニーカだったのだが、暑くてたまらない。下は7分丈のパンツだし、上はノースリーブのシャツ+日焼け対策と、直射日光にあたらなければそれなりに涼しいのだが、靴の息苦しさがたまらない。靴屋も通り過ぎながら眺めたけれど、どうして男物のサンダルってこうもビジネス用の靴のなりそこないようなもの、草鞋(わらじ)みたいなもの、オフロードなイメージのものばかりなのだろう?少しすっきりしたものもあったけど、メーカの付けた品の無いローマ字が邪魔くさいし、便所下駄のできそこないのような形が気に入らない。もう少し探してみることにしよう。
07月28日(赤口)
  • 流行があっても良いか
     何だか、煎茶が肌に良いとかで流行っているところがあるそうな。煎茶を冷ましてグリセリン少々入れた化粧水だの、小麦粉入れて作ったお茶パックだの。おおかた、ビタミンCとかカフェインとかまぁ、良く言われるお茶の成分の何かが効くという理屈なのだろう。こういうのは結構ホビーやファッションな世界で、別に理屈はないけれども何となく流行って何となく廃れていく(少し前のビール酵母+ヨーグルトでダイエットとかいうのはどうなったんだろう?)もので、そのあたり何でも理詰めなPC界とは随分と違う。「今年の夏モデル」と言っても別に冬のモデルと見比べて何が違うというものでもなく、カタログスペックを見なければPC売場なんて一年中同じ物が並んでいるようにしか見えない。
     PCなんて毎年買い換えるものなのだと割り切ってしまったら、もっと違う価格設定や作り方もできるのかもしれないが、そうなると結局ゴミの増加となって地球に優しくない。さて、どうしたものだろう。
07月29日(先勝)
  • 見積もり
     先日見積もり依頼したところは結局高すぎてあきらめ。それならばと、今度は会社員時代にずいぶんとお世話になった会社にアポをとって相談に行く。なんだかいつも大して金にならないことばかりで申し訳ないのだけど、とにかく藁をも掴む。個別に分割していても仕方ないので、「このユニット丸ごと一式でハウマッチ?」である。そういえば、その昔祝さんから、「基板作ってくれるところ知らない?」と聞かれたことを思い出す。会社員しているときは何せ看板背負ってるから楽だった部分はたくさんあるのだけど、こうなると基板一枚作るのも四苦八苦。まっ、何とかなるさ。
07月30日(友引)
  • デザイン
     とある所から、「こういうデザインって出来ない?」というご依頼。困った。はっきり言って屋号に似合わず(笑)デザインセンスは限りなくゼロに等しい。困ったときの友人頼みで、何人か人間絞って考え中。考え中・・考え中。小学校時代の同級生にでもあたってみるか。
07月31日(先負)
  • 贈速
     CATVをメインの回線として使っているのだけど、これまでつなぎ放題のコースは128Kや256K程度という時代から、段々増えて今は2Mbps。そして、10月からは10Mbpsとなるそうだ。確かに回線の混み具合を見ると、夜10時頃を過ぎるたところのピークが凄いし、ADSLへの対抗という意味でも増速するよりないだろう。もっぱら昼間の使用がメインのこちらとしてはそっくりそのまま有り難く「贈速」となるという理屈だが、残念ながら家中10Base-T、しかもNE2000互換のISA-NICなんかが「安定性」の名のもとに堂々と刺さっているこの部屋の環境では10Mbpsというのはもはや意味もなく太い線となってしまった。
     もしCATV側が全部10Mbpsでいくなら、理屈の上では外部と内部では差がないということになって、まさしくネットワーク透過。もちろん、間にいろいろなプロセッサがいる以上、そこまでヒロスエなウマい話にはならないのだけど、ずいぶん昔に思っていたことがだいぶ現実的になってきた。


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