2002年10月
10月01日(友引)
  • お咎めナシ?
     東電に対するお咎めナシという。素敵だ。たとえ過去に何をしていたとしても、バレた時点で問題が無ければ全部オッケーということらしい。バレさえしなければ何をしても良い、バレた時点では取り繕ってあれば問題無い。良き前例を作ってくれたものである。
10月02日(先負)
  • ちくま
     「図書」などの購読料を払わず、止まっていった中で一つだけ残っているのが「ちくま」。何となく毎月届くとその日から数日は湯船につかりながらパラパラと読むというのが習慣である。大半は新刊のご案内なのだが、新刊そのものがいろいろなジャンルに渡ることと、こぼれ話のような物が出てきたり、新刊の内容そのものと関連した事項について触れているのが楽しい。
     読んでいるうちにふとこの本買ってみようかと思うこともあるのだが、書店に行っても見つからない時もあるし、書名そのものを忘れてしまったりもする。出来たら該当ページをコピーするなり切り取って新刊のコーナーの横に貼って置いてくれたりすると嬉しいのだが、さすがにそういうことはどこもやらないようだ。
10月03日(仏滅)
  • デフレ対策
     デフレ対策で公的資金注入がどうしたとか相変わらず騒々しい。デフレを止める最も簡単な方法ある。お札を刷ることだ。不良債権だろうと何だろうと全部買い取ってしまえば良い。対価は「刷りたてホヤホヤでインクの臭いもかぐわしいピン札」で支払えば良いだけだ。円の価値も急降下、為替は円安に振れて輸出ドライブがかかり、産業の空洞化にも歯止めがかかるかもしれない。といわけで言うこと無しである。それが嫌ならばもっと確実かつ効果的な施策を提示してみれば良いのだ。
     偉そうなことをあれこれ言う割にはさっぱり効果も何も見えない対策しか打たないなら、目的をはっきりさせてそれだけに集中してみたら?と思うのだった。
10月04日(大安)
  • 財布
     100円ショップに行ったときのこと、前に並んでいた高校生らしき風体の女の子が出したのが財布とあと2点。あぁ、315円かとぼんやり思いながら見ていたらレジの店員、すばやく財布を開いて中の型くずれ防止用のスポンジを出す。と、それに続いてボタン電池が5、6個、ボロボロっと落ちてきた。「これもですか?」の店員の平然とした声に「はい」と答えたものの、その後小銭が足りずにしどろもどろ。結局5千円札でお支払い。
     ねぇちゃん、普通そういうセコい手口は小学生位で卒業するんだぜ。
10月05日(赤口)
  • 原付'が'接触
     原付’と’で無い所が救われた。信号のある交差点前の車が先頭で右折し始めて止まったので、2番目だったこちらも停車。と、前の車の影(左側)から突然オバチャン原付がものすごいよたりようで飛び出してきて、そのままこちらからみて右側に大きく曲がり、「ガチャッ」という音と共にオバチャンがコケた。そのまま起きあがって原付起こして、前の車の兄ちゃんと話している。こちらは青になったのをみてからUターンしてみたが、フロントのバンパーの下・・スポイラーみたいなのとぶつかったようだが、別にキズも無いし、ぶつかってコケたんじゃなくて、既にコケてその原付がこっちに接触したということだったらしい。それにしても、心臓に悪かった。車間とっていたから良かったけど、取ってなかったら、避けきれずに正面衝突だったかも。
     このところ妙な運転するのが多いような気がする。不景気で上京してきてまだ道を良く知らない人が増えているのか?気を付けよう。
10月06日(先負)
  • 今が一番
     ふと思うことがあって、いろいろ考えてそのあとハタと気が付いた。過去は既に変えようが無い。ということは人生で一番若い時は今である。当たり前すぎるほど当たり前だが、若いときにいろいろやっておけば良かったと嘆いても埒もない。一日延ばしにすればそれだけ歳を食うわけであるからして、今の時点で一番若い自分に何かをさせるのが一番だな。
10月07日(仏滅)
  • 手芸用接着剤
     紙や布系の物用の接着剤を探しに行った。「木工用ボンド」に代表される酢酸ビニル系のものでいいやと思っていたら、ノーマルなものの他に速乾性のタイプや、ペン型のものといろいろあって、その中で手芸用と称するものが目に留まる。何が違うのかよく分からないまま買ってきてみた。裏面に書かれた使用方法はといえば、「片面に薄く均一に塗り、すぐにはりあわせてしばらく押さえる」という、実に感性な記述である。
     物は試しと、そこらにあった半田ゴテのコテ先クリーニング用に使っている布きれの端を使って接着してみた。蓋を取ってみると、見慣れた木工用と同じ白い接着剤。で、実際に塗って着けてみると、これが早い。ちょっと塗って押さえているとすぐに接着される。超速乾性である。これは手芸専門にするには勿体ない。
10月08日(大安)
  • USBホストアダプタとOSと
     久しぶりにUSBターゲット関係の開発をやっているのだが、WindowsMeとの組み合わせで悩まされる。こういうご時世なのでUSB2.0のホストアダプタは必須だけれども、しらべていくと動きがおかしい。Win2000上ではまともに動くホストとターゲットの組み合わせなのだが、WinMeをホストOSにすると動きがおかしくなる。ロジアナでファームの動きから追いかけていってみたところ、どうもUSBバス側でハイスピード(480Mbps)モードとフルスピード(12Mbps)モードの判定をしくじって頓珍漢な事になっているらしい。そんな馬鹿な!と思いたいところだが、物は試しと新しいデバイスが使われているアダプタボードと入れ替えてみたら(ドライバは一緒)あっさりと正常動作である。
     原因は薄々分かってきたが、たとえ原因がそれだとしても、ファームウェアやターゲットのハードウェアのレベルではどうしようもない。エンジニアじゃなくてチェンジニアだな、これじゃ。
     まぁ、新しいボードでちゃんと動くのだから、それでも良いのだけど。
10月09日(赤口)
  • PLD
     簡単なデコーダとラッチを使った回路を実験用として考える。段々横着になってきていて、両方ともPLD。デコーダの方は入出力ともそれなりの数があるから74ファミリで組むよりPLDの方が有利だけれども、アウトプットイネーブル付きのDラッチなんて374でも使えば済む話ではある。ということは分かってはいるのだけれども、ついつい手元に転がっているPLDに手が伸びてしまう。
     実は手元に山ほど古いPLDがあるのだが、手元の安物のユニバーサルプログラマでは書き込めないものもたくさんある。そのうちちゃんとした物を買おうと思いながら結局未だに果たせずじまい。買うことが出来るのはいつの日か。
10月10日(先勝)
  • 1万円プレーヤー
     何でも某社の社員がノーベル賞受賞とか。ここにきて急に何で?というあたりには相当胡散臭いものを感じるが、それはまぁ良しとしよう。財団だって「財」で成り立っている以上、それなりの「財」には見返りがあってしかるべきだ。
     電車の中向かいの人の広げていた新聞の見出しでノーベル賞の横に某スポーツ選手の契約金だかなんだかが○億円とかいう文字が踊る。メジャーなスポーツの世界ではまぁ、世界トップレベルというのはそれなりに「おぉ」と思わせるような報酬を受け取るのだが、小学生でも知っているノーベル賞級の方の知的な「財」に対してはどういう見返りがあるのだろうかと思ったら、特許出願関係のときの金で1万某とか、その他入れても十万円程度、今回の件でも会社からはせいぜい数百万程度のお祝いでおしまいらしい。数百万なんて銀行員だの開業医やら弁護士さんならせいぜい1〜数ヶ月分程度だろう。たとえノーベル賞でもその程度の価値。以下は推して知るべし。
10月11日(友引)
  • エヌ・コスメ・カタログ
     一冊100円なりの創刊号という文字が目に留まってつい意味もなく買ってしまった「n cosme CATALOG」。定価95円で、税込み100円(99円のところもあり)ということ。「海外ブランド化粧品がスーパープライスで変えちゃう!通販マガジン」とあるけれど、中身はこんなメーカーもあるのかという商品が並ぶ。表紙を見ると「個人輸入だから最高54%OFF」とあるので、個人輸入代行の形態にすることで面倒な規制や何か起きたときの責任をかいくぐるという、ダイエット用の食品/医薬品と同じやり方ということだろう。
10月12日(先負)
  • 画期的な出来事
     記憶にある限りでは実に画期的な出来事が発生した。事の始まりは作っていた実験用の基板のコネクタのピンが抜けてしまった事である。PCマザーボードによくあるような一直線の棒状のピンが2列にズラッと並んだそれに電線を半田付けした後でミスに気付き、電線を外そうと再度半田を加熱しながら電線を外そうとしたその時、ズルッという感触と共にピンが抜けてしまった。ピンはプラスチックの基台のようなものに刺さっているのだが、この基台の穴が半田ゴテの熱で溶けて広がってしまったらしい。
     仕方なくいつも使っている2液混合型のエポキシ系の接着剤を引っぱり出す。随分前に確か特価100円で買ったチューブの中身もごくわずかとなり、、蓋もちょっと固く開けにくくなっていたものの、何とか開ける。按摩(あんま)でツボを押すがごとく、指先に力を込めて丸めたチューブに力を込めると、口のところから申し訳なさそうに接着剤が顔を出す。適当な厚紙の上でこね合わせてピンの根本に軽く乗せて後は固まるのを待つばかり。
     気付いてみれば、2液混合ガタの接着剤を最後まで使い切ったというのはこれが初めてだと思う。大抵は途中で蓋を無くしたり、間違えて蓋をして蓋が接着されてしまったり、チューブがベタベタになって使う気になれなくなって捨ててしまったり、何故か片方だけが余ってしまったりしていたのであって、最後まで両方ともほぼ使い切るということは今まで無かった。
10月13日(仏滅)
  • 手作り
     先日出かけた先で手に入れたのがラビットのファー(毛皮)。何とも触り心地が良い。冬場寒くなってくると手の甲がしもやけのように赤く痒くなってしまうので、いつも指先の無い手袋をしていたのだが、どうも「オタっぽい」という評もあるらしくて、それならどうしたらいいのか?とちょっと考えていた。手甲のようなものでも作ればオタとは言われないかもしれないが、考えたら毛皮でそんな物を作ったらまるで童話の「手を見せてご覧」「これは狼の手だ!」や、猟師になってしまいそう。まっ、理屈のうえからすれば手の平側は寒くても別に問題ないわけで、手の甲の方だけ保温するというのは理にかなってはいるのだが。
10月14日(大安)
  • 5分間ミステリー2
     先日買った5分間ミステリーを読み終えたので、続編である「続5分間ミステリー」を買う。まだ数個読んだだけだけれども、「そりゃあ無いだろう」と思うような物も出てきていて、やはり「続」は「無印」を越えられないのかと思うが、それでも充分に頭のリハビリにはなっているようだ。
10月15日(赤口)
  • デザイン
     ちょっと縁あって物の外装デザイン関係にちょっとだけ首を突っ込むことになった。なかなかこの世界、分からないことだらけで目隠しされたまま富士山麓の樹海を歩かされているような気分でもある。
     そういえば、若い時分というのは知らない事への適応力・・・というよりむしろ何も考えずに”とりあえず”な気分で受けてしまうという事が出来たように思うのだが、歳を食うにつれて段々と自分の世界とそれ以外の世界との間に幕が下りてくるような感じがある。別に壁という程厚くもないし、その気になれば確かに通り抜けられるだろう(と思う)けれども何となく向こう側は自分の世界ではない、わざわざ行くまでもないと、自分で勝手に幕を下ろしてしまう。元の自分の世界が広々としていればそれでも良いのだけれども、往々にして自分の世界は三畳一間の小さな下宿。幕が下りるのは自然現象で仕方の無い面もあるだろうが、小さく固まってしまわないためには、せめて穴あきの幕位にはするように努力すべきなのだろうな。
10月16日(先負)
  • 日本海
     生まれてこの方日本海側には縁遠かったのだが、手元に少し現金が出来たこと、一度位は見てみるかと思い立って出発。平日だというのに、圏央道、関越ともすいている。だいたい平日昼間といえばトラックだのダンプだのが轟音上げて走り回っているものだと思ったのだが、さっぱりである。出発して約4時間で日本海まで到着である。雨が降ったりやんだり、晴れ間が覗いたかと思うとまた雨が降るという猫の目天気だったが、二色に分かれ、強い風の吹き付けていた日本海は威圧するような寂しさを覚える海だった。
     あとはやはり新潟まで来た以上、以前から行ってみたかったのが新発田。目指したのは市島酒造。純米吟醸の「夢」が有名(オヤジギャグのようだ)。日本で初めて女性の杜氏が誕生したのもここ。以前地図を見たときに、新発田の駅からこっち側だったという実にいい加減な記憶を頼りに行ってみたらあっけなく発見。入り口を見つけて入って車を止めたらいきなりのお出迎えで「見学ですか?」え?見学?と思っていたのだが、一回り説明を受けてしまった。当然最後の最後におみやげ売場となるわけだが、おみやげ売場もサイトの「酒蔵見学のご案内」のページのような場所なので、悪い気はしない。結局何本かの酒等を買って行く。
     出発時に満タンにしたガソリンも底をついてきたので、給油して、あとは来た道を戻るだけ。しかし、この新潟と新発田の間を結ぶバイパスは作りはまるで高速道路である。ご丁寧に下の道路との出入りする部分には「I.C.」の文字が踊る。これで無料だというのはやはり土建大国新潟のなせることなのだろう。
     あとは関越を走りに走るだけ。とっぷりと日も暮れて暗い道をすっ飛ばし。アップダウンの少ない道だったおかげか、乗っていた時間と距離の割にはあまり疲れもせずに帰還。ガソリンを1/8位残して往復800km近い旅路も終わりとなった。
10月17日(友引)
  • つゆだく
     既に広く知られていることなのだろうとも思うけれど、吉野屋で牛丼を頼む時「つゆだく」と付けるとつゆ(たれ)を多くしてもらえるということをつい最近知った。”つゆだく”なるものはメニューにも出ていないようでもあるし、「つゆ多めもできます」と書いてあるわけでもないという摩訶不思議なオプションであるが、例えば「並つゆだく」と言えば通じてしまうところからして、この「つゆだく」なるものが標準用語として使われているらしいことも分かった。
     丼物の楽しみはつゆがご飯に染み込んでいるところにあると信じて疑わない私にとって、このつゆだくなるものはささやかな幸せ感をささやかながら増やしてくれる素敵なオプションである。あぁ、まだこの幸せを知らない人も少ないながらもいるのだろうなと、ちょっぴりメジャー入りしたような感覚に浸っていたら、昨日座ったカウンターの向こうから「つゆだくだく」なる声が聞こえた。なに?「つゆだく」だけではなく「つゆだくだく」なるものもあるのか?それなら「だくだくだく」とか、「つゆ3だく」なんていうのもありなのか?
     つゆだくだくなるものが存在するのか、じゃあ「つゆだくだくだく」は存在するのか。あえて聞くのも気が引けて、そのまま「3杯食べたら1杯オマケ」な券をもらって店を後にしたのであった。
10月18日(先負)
  • MandatoryとOptional
     先日から某規格書に準拠した物を作ってる。規格とあれば、たいがいぶつかるのがMandatoryとOptional、必須かオプションかという区分け。もちろん、規格準拠をうたうならMandatoryな部分だけ実装すれば良い筈だし、ホスト側もOptionalはひょっとしたらサポートされていないかもしれないということに配慮して、Mandatoryな部分だけでも良いように作れば良さそうな物なのだが、そうは問屋がWindowsで、ちゃっかりOptionalな部分も使われてしまっているから仕方ない。
10月19日(仏滅)
  • 日本人なんだけど
     「一時帰国」という得体のしれないこと。「帰ってもらわないと困る」とどこかの誰かが発言したようだけれど、帰ってきたのであって、あっちには「いったん行ってもらわないと」という事だろう。この国はいつから国民を勝手に引き渡すようになったのだ。国民の生命や財産を守るという意識すら無いこの国はやはり島国根性丸出しではある。
10月20日(大安)
  • マイグレーション
     だいぶ前から騒いでいる、F社のHDDに使われたC社のチップがS社が作った樹脂のおかげで不良になると件を日経エレクトロニクスが取り上げていた。結局は端子表面の銀が移動。デンドライト(樹状突起)が次第に成長して隣の端子とくっついてショートするということ。大学時代に金属工学なるものに首を突っ込んでいた身としては懐かしい言葉でもある。そういえば、形ばかりの入社試験の問題でもデンドライトって出てきたのを思い出す。
     結構電気の世界だとこういった電気化学的な現象は良く起きるし、実際に長い時間現場で晒された基板などを見ると随分な環境に置かれていたのだなと思うこともある。そうでなくても、ある程度電圧がかかるところでは銀移行っていうのは随分昔から良く知られている現象で、銀メッキ接点のリレーの接点を直流で使っていたりして痛い目にあったことのある製品は10や20ではきかないだろう。「銀は特に注意!」というのは常識の範疇であろうと思ったのだけど、今回ICレベルでそれをチェックしなかったのは何故だろうと疑問に思う。樹脂製造のS社はメーカの認定通ったんだから杓子定規な物の言い様をしているようだ。対米国では特に責任問題が問われるから絶対ご免なさいはしないというのは分かるのだが、本音レベルでそれだったら困り者である。
10月21日(赤口)
  • 稼働
     やっと問屋のWinをうまく誤魔化すことができた。実験用にハードウェアを作り、ファームウェアを書き、テスト用のドライバを入れてテストアプリを作成して、Winの標準ドライバなどとのやりとりをエミュレートしたりとあれこれやってようやくプロトタイプが完成。もっとも、これは予定している製品とは全く別物で単に実現性や実用性のテストのようなものである。
     完成したプロトであれこれ試しているが、なかなか面白い。価格が手頃な範囲で収まってくれればこのままいろいろやってみたいものだ。
10月22日(先勝)
  • MZ-80
     シャープが液晶ガラス基板上にCPU(Z-80)の形成に成功のニュース。このお披露目会場の様子がTVに映っていたのだが、このガラス基板Z-80で動かしていたのが何と・・・20年も前の8ビット機、MZ-80だったようだ。横から写している画面だけ見ればあたかもMZ-80の発表展示会の模様のようにも見えてしまう。チラッと映ったその勇姿。ディスプレイのカバー板金は赤かったけれどもグリーンディスプレイのように見えたので80Kではなかったのか?画面には懐かしのグラフィックキャラクタで女の子らしき絵が描かれていた。ずいぶんと綺麗だった所を見るとどこかに展示してあった物を持ってきたのかもしれないが、良くまぁ無事でいたものだと感心する。かつて私もMZ-80Kを愛用していたのだが、だいぶ前に実家で見た時には既にキートップもいくつか外れ、ボロボロになっていたようなので、今は多分夢の島あたりで朽ち果てていることだろう。
10月23日(友引)
  • あれ?
     ちょっとした言葉を検索するつもりで、うっかりIEの「アドレス」の所に検索語を入れてEnterキーを押してしまった。ミスったと思ったらいきなりクッキーが送られてくる。なんだなんだと思ったら行った先はMSNサーチ。親切というのか、大きなお世話というのか。そういう余計な事をしている暇があったら、時々仮名漢字変換が使えなくなるようなバグから直せよな。(こちらはアドレスの所を一回クリックしてやると直ることが多いようだけれども)
10月23日(友引)
  • ISO9660
     CD-ROMのファイルを直接ゴニョゴニョするツールを作ろうと思ってISO9660フォーマットを調べてみようと思い立つ。やはり本家本元だよねとISOの方に行ってみたらドキュメントは有償。ちょっとゴニョゴニョするだけのことで買う気にはなれないので、あれこれ見ていたらISO 9660 CD-ROMファイルシステムの概要なるところがあった。そういえば、ISO9660のファイル名って古き良き8+3形式だったんだっけ。RockRidge Extensionsはともかく、Romeo ExtensionsとJoliet Extensionsっていうのは一体。「寛一拡張」「お宮拡張」かい。
10月24日(先負)
  • UDF
     昨日の続きであれこれ調べていたら、UDFなるものがある。Universal Disk Formatだそうで、DVD系などではこれが一般的になっているらしい。一応ISOにもなっているのだけれど、例によって詳細は良く分からずじまい。一応それっぽい事が書いてある所もあったが、やはり少々資料不足。やはり正規ルートで買わないとダメかな。
10月25日(仏滅)
  • お披露目
     以前からアンダーグラウンドで勧めていた開発物件のプロトタイプをお披露目。とにかく形が無いことには先に進まないからと作った実証モデルのようなものなので、非常に格好は悪いけれど、とにかく動いたのを見ると現実味を帯びてくる。ベース部分だけとは言え、これが動けば後は上に積み上げていけば良い。確かにこう言うことができるというのは面白いなというその感覚が次への原動力である。
     作ってやってみて、面白いと感じれば後は勝手に進む物だ。
10月26日(大安)
  • ミシン
     革のバッグや財布などを作っている人にちょっと聞いたら「家庭用のミシンでも大丈夫ですよ」とのこと。革なんて専用の物でもなければまず無理と思っていた私だったのだが、確かに小銭入れ程度なら厚手の布地を縫うのより楽そうでもある。
     そういえば、我が家にもミシンがあったな。ちょっといたずらしてみる程度ならあれでも良いかと、細君に訪ねたら「もう15年位使ってないからダメじゃない?」とのこと。まぁとにかくやってみるかと引っぱり出して、取説片手に糸かけして、そこらの端切れを縫ってみたが、一応動くとはいうものの調子は今ひとつ。気のせいか音も今ひとつ綺麗でないような感じがする。これはやはり調子かな?と、先日ちょっと行ったミシン屋に電話して費用を聞いたら掃除と油差しで、8千円から1万円と言う。
     さすがに遊ぶだけなのに1万円は出せそうにない。どうせ大したものではないだろうと、自分で恐る恐るカバーを外してみたら、本当に驚くほど単純である。何せ往年の機種なので、電子回路の類は一切無しで、ギヤとカムの組み合わせがモーターで動いているだけである。ザッと見ながら手で回してみると金属部分のサビは無いし、特に壊れている所もなさそうだが、グリスが変色しているような感じがあるのと、やはり油切れっぽい。いわゆるミシン油の代用でシリコンオイルスプレーはあるので、グリスだけ買ってきた。
     少し通電して動かしながら中のメカを眺めて可動部分の動きをチェック。ギヤ部分はグリスを、軸受け部分にはシリコンオイルを補充していくと、聞こえていた軋んでいたような音もだいぶ静かになって、いわゆるメカ音っぽくなってきた。
     ここで改めて縫ってみたら、結構調子が良い。もつれたりしないし糸調子もそれなりに取れるようになって、縫い目も綺麗になった感じがする。この程度で1万円分の仕事なのだろうかとも思うけれど、確かに業として行うならそれなりに時間もかかっていることでもあるし、その程度は欲しくなるだろうなとも思うのであった。
10月27日(赤口)
  • 金は回るよどこまでも
     何気なくTVを眺めていたら、日本経済週末時計なるものを持ち出して破綻まであと何分かなんていう、何かの二番煎じのような事をやっていた。皆さんしたり顔であと3分だの5分だのと言っている。その中で自動車屋のT社の大親分は「大丈夫です」と言い切ったことにちょいと感動する。
     こういうものではなるべく悲観的な予測の方がウケがよろしい。そこに持ってきてニッポンな方々にはどうも自虐趣味があるのか、あれもだめ、これもダメ・・そしてあらゆる話から無理矢理教訓を引き出そうとする嫌いがあるようだけれども、そんな中で「そんな馬鹿な」と言うように一笑に付してしまった。
     今のままの無策を続けていて果たしてどうなるのかはさっぱり分からないけれど、考えてみると貿易収支は毎年黒字で、しかも今年は拡大。世界中から金を吸い上げているとも言えるわけだ。その金が海外投資に向かっているとしたら、海外に投資して日本の物を買わせて、吸い上げた金でまた日本に支払わせて・・・呼び水のごとく金を使って富を蓄えているという図式になりそうなのだけど、それって当たりなんだろうか?
10月28日(先勝)
  • CD-RWがやってきた
     基本的に私の部屋にはひと昔もふた昔も前の機材のオンパレードである。別に新しい物を避けているわけでもなくて、特別必要に迫られないと新品を買う気になかなかなれない性分なのである。古くなって型落ちしたようなものを拾い上げて動かしてみては悦にいるという、30年来のジャンク屋通いで身に付いた習性が直らないとも言える。
     ということで、別段これまで必要性を感じなかったのだが、必要に迫られてきて、CD-RWドライブを買いに行くことと相成った。一番安いのでいいやと思って見ていたのだが、目に留まったのはTEACのCD-W540Eで約6千円なり。他のはソフト付きだったり、ソフト無しと書いてある中で、「Win98/Me/2000」という札が付いているのを不思議に思って店員に「これは使うのにソフト不要っていうこと?」と聞いたら「Win98以降なら大丈夫です」と言い切った。そんな都合の良いことがあるものかい?と不思議に思いながら買ってみる。ついでにRWのメディアも買いに行ったら4倍速まで対応なものが5枚で500円なり。これでいくらでもRead/Write可能というならバックアップしておく物としては結構良いのではないだろう。
     さて、帰ってきてからつないでみたのだが、案の定というべきか何というべきか、CD-ROMドライブとしてしか扱えず、書き込みは不可能である。電話でお仲間に聞いてみたが、やはりCD-RWのライティングソフトが無いとダメだよとのこと。やっぱりあの店員の兄ちゃんの勘違いだったわけだ。
     さて、困ってばかりいても仕方ない。そういえば、以前買ったCD-RにWinCDR5.0が付いていたなと気付いてテストマシンにインストールして、アプリックスのCD-Rサイトから5.0のアップデートを落としてきてみたものの、WinCDRは認識してくれない。たぶん対応ドライブじゃないのだな。WinCDR7.0なら対応しているのだが。
     あきらめかけたところで、一緒にPacketManなるパケットライティングソフトも付いていた事を思い出す。アプリックスのサイトで眺めると、こちらはメジャーバージョンに関係なく最新版に出来るようなので、物は試しとインストールしてみたら、すんなりと認識されて、フォーマット後ドラッグ&ドロップでファイル書き込みも出来るようになった。ただ、UDFでフォーマットされるので、UDF未対応であるWin9xやMeの類ではリーダソフト(こちらもアプリックスのサイトからD/L可)が必要となる。Win2000はUDF対応なので、リードは出来るのだがライトはやはり不可。WindowsXPになると書き込みもできるようになるらしくて、リコーの対応ドライブ一覧でも、WindowsXP標準書き込み機能とやらで対応していると言っている位なので、他のCD-RWも対応するのだろう。
10月29日(友引)
  • ライブカメラ
     ある事務所にライブカメラを試験導入したということで、試しに接続してみる。うちの環境はCATVでバックボーンもそれなりなのだけど、なにせマシンも家庭内LANも遅いので、それほど期待せずにとりあえずIPアドレスとパスワードを教えてもらって接続してみたところ、だいたい5コマ/秒程度。アフガニスタンに米軍が侵入したときによく衛星TV電話画像が映っていたけれど、あれよりは遙かにスムーズである。こちらからカメラコントロールが可能ということもあって、ひとしきり遊んでいた。
     そういえば、結構ライブカメラって設置してあるよなと思って検索をかけてみたら思ったよりもたくさん出てきたのには驚かされた。こんなにカメラって仕掛けられていたのかと思ってあちこち眺めてみたが、思ったよりも面白くない。だいたいのんびり眺める時間帯というのは夜であり、国内の風景というのは夜景か真っ暗かのどっちかで、別に風景が代わり映えするわけでもない。窓から見える風景なら別段毎日これといった変化が無くても良いのだが、ディスプレイに映し出される映像で、しかもそれがこちらから操作可能となると、これはこちらから積極的に「見たい」という意識を喚起させるものであって、紛れもなく覗き窓である。アダルト系なヤラセ覗きカメラがあるということは良く聞くけれども、あれは確かに目的の不純さはともかく、ライブカメラというものの本質に極めて忠実であるように思えてくる。
     結局ライブカメラの多くが写している景色などを利用するなら、あまり積極的に眺めない部分として利用する方が良いのではないだろうか。例えば、Windowsの1アプリとして起動するよりは、壁紙として動画が貼り付いているという方が良いのではないのかな?
     そんなことを思いながら、今の夜間眺める景色のお気に入りはロンドンの街並みである。
10月30日(先負)
  • 添乗員
     西から来た一同に監視役ともおぼしき人間がついている。ならば、あちらに今度行くときにこちらからは一対一で役人が付いていってやったらどうだとも思う。「約束は果たしたぞ、さぁどうする?」と。
10月31日(仏滅)
  • 生地問屋
     出張のついでに生地問屋街に寄ってみた。先日自家整備したミシンの調子を確かめるのに、何か適当に縫ってみる遊び用の生地探し。
     居並ぶ生地屋の中まではいる勇気はとてもなくて、表のワゴンを眺め眺めしながら歩く。途中「トマト」はごった返していて注目度も低かろうと入ってみたのだが、これでも世の中にあるもののほんの一部、ごくごくわずかな範囲に過ぎないのだろうが、それにしてもこの種類の多さは凄い。バッと眺めていると女性陣が圧倒的。まるで女の秋葉原というところか。入り口近くは1m100円の生地が反物状態で上まで積み上げてある。中でちょっと扱い易そうな物も見かけたのだが、切ってもらうのに行列が出来ていて、さすがにじっくり待つ元気が無くて退散。
     他の店も回っていたら、1m100円なりの厚手の生地のワゴン売り。1m100円、2m200円、2.5m250円・・と袋詰め状態。これでいいやと適当な物を見繕って買ってきた。
     さて、これを一体どうしてやろうか。袋物にしようとも思ったが結構暖かそうな生地。Tシャツ分解して広げてコピーして、同じように縫えばすればシャツになるのかな?端の始末とかどうすれば良いのかさっぱり分からないけれど。


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