2002年11月
11月01日(大安)
  • スイッチ、スイッチ、スイッチ
     実験用のバラックマシンは、当然ケースにも入れずむき出しである。ATX電源なので、電源制御にはプッシュONタイプのスイッチが使われるわけで、このために業務用のゲームなどに使われるような大きい押しボタンスイッチを引き出してぶら下げてある。ところが、机の上のレイアウト変更に伴ってスイッチが少々遠くなってしまった。ただでさえケーブルで混乱する下にあるものだから面倒だとは思っていたのだが、いつでも簡単に出来ると思うとつい後回しという悪い癖で放置したままになっていた。
     USB関係をやっていると、セルフパワー(USBケーブルからは電源を取らない)というようにした方が具合が良いことも多々ある。特にUSBターゲット機器の下に更に周辺機器をつけたような時にはこの周辺機器の電源まで供給するのは酷。今テストではもっぱら外部電源で動かす格好(実際にはマザーボードと共通のATX電源から横取りしているのだが)にしているのだが、ボード側の電源ON/OFFが必要になるたびにコネクタを抜いて差すということをやっていた。これまたスイッチなりリレーを入れれば良いだけのことなのだが、これまた「いつもできるなら明日でいいや病」である。
     先日動かしたミシンもまた、スイッチが本体に付いているだけ。ちょっといじっていたのだが、縫い目が曲がらないように気を付けながら横目でスイッチの位置を確認して、素早く片手を離してOFFというのは多分慣れればどうということは無いのだろうが、下手の横好きモードの私には案外厄介なものである。どのみち中身はただのモーターなので、AC側をON/OFFすれば良いだろう。単純に踏むとONというのでは、使うときにいつでも踏んでいないとだめなので、座卓モードでは辛い。ここはやはりプッシュON/プッシュOFFタイプ(一回押すとON、もう一度押すとOFFになる)が望ましいだろう。
     というところで、これら3つのスイッチを全部一度に面倒見ることとにした。まずマザーボードのスイッチはケーブル延長である。大した電流が流れるところでもないので、余っていたフラットケーブルを少し引き裂いて間に合わせる。周辺機器用のものは、PCの周辺機器用の電源中継ケーブルの間に2回路のスイッチを入れて+5Vと+12Vの両方をON/OFFし、ミシンはフットスイッチを付けることして近所の電器店に買い出し。
     スイッチは工作用の6P(2回路2接点)が240円なり。ミシンの方はお目当てのタイプのフットスイッチ700円なり。負荷が繋がっていると、OFFの時にランプが点灯するという、なんだか常備灯みたいなものまで付いている。このスイッチを付けるためのACケーブルはテーブルタップにしようと思ったのだが、ダイソーに行ったら延長ケーブルがあったので、それで間に合わせることにした。
     ローテクとも言えないような単純工作であるがたまにはこんな物もまた楽しからずや。
11月02日(赤口)
  • 30点
     3割バッターとなれば、これはまた一流であるが、100点満点で30点といえば、赤点確実の落第レッテルものだ。30点とはそんなに悪いものだろうか。日頃からいろいろな物に接しているけれども、それら全部について3割マスターできていたらとてもすごいことである。何でも教訓にしたがる国民性からか、どうも何かをはじめるとすぐに点数を付けたがり、そして満点をとることを目標にしてしまいそうになる。目標がいろいろ与えられると、あらゆるもので100点を取るのが優れているという見方をしてしまう。それをこそ至高のものとしてしまう。
     でも、たいていのことでそうだけれども、0点から30点は簡単だが、70点から100点に行くのは非常に難しい。労力を横軸に、点数を縦軸にとれば、y=100に向かっていく漸近線のようなカーブが描かれる筈だ。ある程度行くとそこから先は急速に難しくなっていく。それを楽しみとしているならばともかく、難行苦行でしかないとするなら、その分の力は他の事で30点取ることに費やした方が良いのではないかとも思うのだ。その方がずっと幅が出るんじゃないだろうか。
11月03日(先勝)
  • 基本は後で覚えれば良い
     気が付けば、「基本が大事だ」という言葉は無意識のうちに受け入れ、当たり前のことであるかのように思っている。基本を大事にしろ、基本に立ち返って、まずあれこれやらずに基本を身につけろ。ミスをしたのは基本がなっていないからだ。
     物事をマスターする上で基本よりもずっと大事なのは「だって面白いんだもん」である。人間物事が面白ければ放って置いても勝手に学ぶもので、面白くなければ三日坊主である。「何でも三日坊主」になるのは頭の後ろから「だって面白くないんだもん」放射が後光のごとく飛んでいるからだ。
     基礎基本を大事にしろとばかり、基礎基本に執着するのはドイツ風なのかもしれないが、これは指導ではなくスクリーニングである。大酒のみの親父(オヤジ)の乱暴な指導にも関わらずベートーベンはベートーベンになったわけだが、凡人+α程度ならとっくに挫折していただろう。
     何事をするのにもまずは基礎基本なんて考え方は無視しよう。いいのだ、面白ければ。基本なんてものは面白くなってきたらいずれ必要性を感じるのだから、その時に覚えれば良いのだ。
11月04日(友引)
  • UDFかISO-9660か
     CD-RWでUDFを使っているということが分かって、さて、UDFだと中身はどうなるのだろうと、少しコマンドを叩いて中身を調べてみる。どうにもセクタの使われ方が良く分からない。あちこちを歯抜けのように使用しながら結局何もしてないのに結構な量を使っているようだ。パケットライティングソフトがそうしているのか、UDFそのものがそういうことになってしまうのかは良くわからない。まぁ、FATもi-nodeを使ったものでもテーブルというのはそれなりに場所を食うものではあるのだが。
11月05日(仏滅)
  • 旧正田邸
     旧正田邸が相続税の物納に伴い取り壊しだとか。更地にした方が売りやすいから壊すのだそうで。別にあの一族の身内のブツをどうするかなんていうことにはどうでも良いと思うけれど、そろそろ少なくなってきている古い家を古いとか痛んでいるからと壊すというのは余りにも能が無い。
     地元では保存運動が起きているようだが、地元で保存のために金をぽーんと出してやろうなんていう奇特な人はいないようだ。古い土地柄でもあり、既にしこたま財産を形成してしまっている人も少なくないだろうが、そういう気にはなれないのだろう。いつも菊の紋章つけた黒塗りの車で走っている一団の方々が何もしていないように見受けられるのもこれまた不思議である。
11月06日(大安)
  • 多品種極少量生産
     某社にでかけて、見積もりのフォローと雑談。だいたい状況は分かり、早急に見積もりをもらえることになった。大まかな金額を聞くとそれなりというところ。国内でしかも数十台などというオーダーで生産したら到底台湾からの大量生産品にかなうわけがないことは言うまでもないけれど、うちのように固定費がほとんどかからないところなら、案外無茶苦茶高くもないというあたりには落ち着きそうな気配である。昔ならば鼻にもひっかけてももらえなかったような所が、10台、20台というオーダーでも仕事を受けてくれる、しかも全部コミコミでそれなりの値段にしてくれるということは、やはりいずこも不景気なのだと少々暗くもなろうというものだが、小ロット生産が低価格でできるというのは魅力でもある。思い付いたらサラッと作っては売り切る。売れなければそれで終わりにしてまた次の物を作る。そういうサイクルで物を回すという事が簡単にできてしまうのだから、多品種極少量生産というのも可能だということだ。
11月07日(赤口)
  • 岩波文庫
     古本屋で岩波文庫を買ってみた。昔のハトロン紙のようなものでくるまれたもので、星印が付いているのを見て懐かしい。そう、昔はこの星一つ70円とか100円とか言っていたのだったっけ。
     この位古いものになると、定価より古本の売値のほうが高いこともある。いわゆる歴史的、資料的な価値のあるものならば分かるけれど、ただの文庫でいくらでも流通しているようなものでこのような逆転現象を見ると、ずいぶんと物価が上がっていく時代に生きていたのだと思う。私のような商売の領域では「昔はこんなに高かったんだ」が普通であるから、ちょっとしたパラレルワールド気分でもある。
11月08日(先勝)
  • ハトメ
     ちょっとした小物を作ろうとハトメを買いにいった。事前に測定しておいた物の径がだいたい5mm弱なので、穴径5mmと表記のあるハトメを買った。帰ってきてさぁ通してみようとやったら、これが入らない。おかしいと思ってノギスで測るとずいぶんと小さい。何か間違っているのかとみていたら、どうやら生地側にあける穴径が5mmということで、ハトメの中の穴径ではないということらしい。それなら内径と外径位明記しろ!と言いたいところであるがそこまで思い付かなかった私も抜けていたということで痛み分けか。
11月09日(先勝)
  • ハトメPART2
     再びハトメを買いに行く。今度は間違わないようにと買い込んでくる。ハトメも二種類あって、一つは受け側が皿状で叩いた後に菊型に割れたのが見えるタイプ。もう一つはそれをカバーするように皿側が膨らんでいるタイプ。小さいうちは後者、大きい物は前者になっているようだ。この店の品揃えではちょうど7mmが境目らしい。今回は7mmを購入。
11月10日(先負)
  • VB
     VB(CCEだけど)でアプリケーションを組んで、データを収集。いろいろ妙な動きをするもので、なかなか悩みの種だけれども、テスト用のプログラムをさらりと作るには確かに楽。テストプログラムなので別にコンパイルする必要も無いし、お気楽である。しかし、これでまともに仕事をしている人はさぞたいへんだろうとも思う。
11月11日(仏滅)
  • 遅い
     CD-RWをいじるついでに、データファイルをバックアップしてしまおうと思ってやりはじめた。が、これが思った以上に遅い。10Base-Tでつないだ先にあるファイルをローカルのCDーRWに落とそうということなので、遅いことは覚悟していたが、その遅さは想像以上だった。バックグラウンドで転送&書き込みが行われているので時間がかかっても、Win君が落ちたりしないでいてくれる限り特に困る事はないのだが。
11月12日(大安)
  • x86エミュレータ
     どこかには必ず転がっているだろうと思うだけで特別気にもとめなかったのだが、何となく検索しているうちに見つけたbochsというIA-32のエミュレーター。IA-32とはいうもののCPUだけではなくてPCの周辺Sまでエミュレーションするそうだ。ROM-BIOSやVGA-BIOSのソースまで入っているので、勝手にBIOSを書き換えてオリジナル化することもできるとか。いやはや。
11月13日(赤口)
  • バッテリ
     延々と使ってきたノートというよりラップトップなこのマシン。充電しようにもアラームが点灯したまま。電圧を測ってみても端子間電圧は限りなくゼロ。これまでは停電時のUPS程度には役にたっていたのだが、とうとうバッテリが昇天したようだ。一応AC入力では動作するので、ツールとしては役立つのだが、外で使うことは無理になってしまった。バッテリを補修部品で注文してみるのが良いのか、あるいはいいかげん本体を買い足す方が良いのかという選択だが、レガシーポートがしっかり満載という便利さは今時の小綺麗なノートPCではやはり代替えしにくい。バッテリを注文してみることにするか。
11月14日(先勝)
  • やめる時代
     物心付いてからというもの物価も成長も右肩上がりできた。寝ている間ですら泳いでいることを宿命付けられたマグロのように、一生走り続けながら成長という物を口にいれないと生きていけないように刷り込まれてきた。何かを作る、何かをやるということにはたいそうご執心だったけれどもそろそろ何かをやめるということも考えることになってきたようだ。
     高速道路の建設を見直す、新規のダム建設もやめる。バラマキ年金もやめる、老人医療無料もやめる、ディーゼル車も規制していこうということで、日産は国内乗用車からディーゼル車を全廃してしまったらしい。どこかの焼却炉も廃炉にしていくということだ。
     これからの時代は「やめる」時代なのか。決して「病める」時代で無いことを祈りながら2002年もあと1ヶ月半。
11月15日(友引)
  • 浅草にて
     雷門から松屋を袖にして吾妻橋を渡る。駒形橋に通じる通りと合流すると、左手に行けば源森橋となる通りとなる。更に真っ直ぐにいけば、右手に大横川親水公園である。かつては川であったらしいその場所にかかる業平橋はだらりとした上り坂にもなっていて、夏は湯気のたちそうな、そして冬はふきっさらしの中に突っ込んでいく勇気を試されるようである。更に進めば京成電車の終点押上駅である。このあたりでは橋を一つ渡る度に雰囲気というのか、空気のようなものが変わってくる。地図で見るとこの通りを見ると整然とした南と入り組んだ北。空襲で焼け果てた所は碁盤の目、古くからあるところは入り組んでいるそうだ。北十間川と荒川と隅田川に囲まれていたおかげで助かった地域ということになるのだろう。
11月16日(先負)
  • ワンチップ系
     以前から液晶とUSB関係を持った小さいマシンを一つ作りたいと思っているのだが、延々と果たせずにいる。USBは外だしでもまぁ良いのだが、できればMMUを抱いていて欲しいと思ってデバイスを探すべく、改めて各大手メーカの品を調べているのだが、MMUと液晶パネルコントローラという組み合わせはあまりメジャーではないようだ。おまけにちょうど非同期DRAMとSDRAMの移行期にぶつかった頃の製品が多いためか、SDRAMサポートも今ひとつ。
     結局携帯電話やPDAといった特定需要に引きずられるような形になっているのだろうが、製品寿命自体が短いものだから、デバイスの方もそっちの要望に合わせる形でしか次世代品が出ず、以前のものはそのまま放置されたまま。これで本当に良いのかな?と思いながらも、やっぱり売れなければしょうがないからねと諦める。
11月17日(仏滅)
  • 千と千尋
     今更だけれどもビデオ屋に行って借りてきた。一週間250円なり。車で引っ越し先への移動場面というのがトトロを思い出させられるけれども、親と子の間に薄皮一枚挟まったような台詞回しが続くのはトトロより少し上を狙ったからか。バブルな頃にできたテーマパークの跡地といえばガリバー王国なんていうのもこんな感じになったのだろうか。巨大なガリバーの涅槃像は片づける事もできずに放置されているという話もあったなどと眺めているうちに物語の本編・・遊郭な場になる。
     それぞれの場面場面の描き方は確かにジブリ好きのしそうな雰囲気いっぱいで、面白いなとは思うのだが、全体を通した面白さは余りない。見終わった後には結局断片的なハイライトシーンが並ぶ予告編のような印象だけが残った。
11月18日(大安)
  • 黒糖
     某所で開かれていた吸収沖縄物産展にふらりと立ち寄る。駅のコンコースあたりで良くやっているような、屋台がいくつかという感じだった。沖縄側ではチューリップのポーク、コーレーグースー、ちんすこう、サーターアンダギー、ラフティ、豆腐よう・・エトセトラ、エトセトラ。一通り並んでいる中からタコライスと黒糖を買って帰る。
     本当は与那国でお茶うけでかじったようなほろ苦く、荒々しさの残るような黒糖が好みだけど、これはやはり上品に甘かった。
11月19日(赤口)
  • ケーブル
     つまらないミニDINのケーブル付きコネクタの入手で手間取っている。こんなもの!と思うのだが、見つけた所は高いし、ホシデンのもあったけど納期が随分かかりそう。コネクタ単体にアセンブリ入れたらきっと高く付くだろうし。まぁ最初の突破に手間取るのは仕方ないか。
11月20日(先勝)
  • ケーブルその後
     他にもあるだろうと探していたら見つけたのがミツミにもあるということを発見。早速いつもの担当にメールするものの応答が遅い。ちょうど担当の交代時期で引き継ぎでドタバタしているようでもあるし、担当が代わるまで待つしかないか。
11月21日(友引)
  • レギュレータ
     とある用途で、1.8Vで1A前後のレギュレータを探す。できたら、I/O系の電圧である3.3Vから落としたいので、降下電圧は3.3-1.8で1.5V。1Aで1.5V位だと一応ロードロップタイプとなる。とりあえずwebでいくつか検索してみたのだが、不思議なことに最低動作電圧が書いて無いものが結構ある。出力の最低電圧が書いてあるから、これにドロップ分の最大値を加えれば良いということなのか。その割にはセレクションガイドの方を見るとVin(入力電圧)のミニマム値がちゃんと出ていたりするのだから不親切な気もするが、業界としてそういう物だと言うことならそういうことなのだろう。
11月22日(先負)
  • レギュレータ探し
     昨日眺めていたロードロップタイプの3端子レギュレータ。この世界では業界標準ともいえる、LM317とピン互換タイプでLM1117というものを見つける。最大800mAだが、今回の用途なら充分である。データシートを落としてザッと眺めてから、さて簡単に手に入る道はないかと、駄目で元々とRSコンポーネンツのカタログをめくってみたら当然のような顔をして掲載されていた。ここの部品は極小ロット(たいていのものは1個単位)で購入できるものの、市価の○倍とか、高い事では結構有名なのだが、それでも一個200円なり。ついでにLM317の方も出ていたのだが、こちらも200円。秋葉原あたりで買えばLM317なんて一個100円も出せば買えるから、やはりそれなりに高いけれど、試作用でこの位なら妥協すべきか。
11月23日(仏滅)
  • 勤労感謝の日
     別段意味はないけれど、勤労感謝の日が仏滅っていうところがさりげなく不景気。
11月24日(大安)
  • 手帖
     一般的には手帳なのだろうけれど、あえて手帖と書く。
    手帖というものが大の苦手である。私の手帖をめくってみても買ったときのまま何の記入もされていないページが延々と続いて、時々既に何のことか分からなくなったような走り書きが落ちている。それでも年中行事のようなもので、また今年も手帖を買う。
     手帖をgooの大辞林で引いてみるとこんな感じで、「常に携帯して心覚えを記入する小形の帳面。」とあるのだが、この「常に携帯」というのができないのだ。気が付いたら置いてきてしまっている。そこらの物に走り書きする。そんな調子だから手帖を持ってきている事すら忘れてノートの端を使ったりという案配である。毎年の手帖に落ちている走り書きは、たまたま手帖を持っていて、そして持っているということを覚えていた時の記録である。これでは一体何の為に手帖があるのか良く分からないと言われるに違いない。おそらく、こんな私が一般の会社の事務や営業職だったら失格者だろうと思う。
     そんな私でもいつも必ず携行しているものはある。財布である。とすれば、「常に携行して心覚えを記入する小型の帳面」は財布と一体になっていることが望ましいということになる。小銭がジャラジャラとするのはあまりにも格好悪いから小銭入れは別にして、札とカード類が収まるだけのものとなるのだろう。ただ、メモを取るのに金やらカードまで出てくるというのはいささか格好が悪い。だったら、単に巾着袋のような中に財布と手帖を入れて袋ごと携帯すれば良いではないかということになって、結局振り出しに戻るのであった。
11月25日(赤口)
  • ネットの部品屋
     用あってネットでいろいろと見て回っていたら実に部品屋が多く存在することが分かってきた。今までいわゆるパーツショップのようなところばかり見ていたのだが、小ロットでBtoB的に取り扱っている所は思ったより多い。今日なにげに訪れたのはChip 1 stop。ただ、値段はやはりというべきかそれほど安くはないが、以前から時々使っていたRSコンポーネンツよりは安め設定というところ。あちらは最低個数が1個など、かなり小口対応が可能な分だけ割高ということなのなのか、あるいはこの業界ではあそこが価格上限と見られているのか。
     おかげでうちのような個人に毛もはえてないような所にとってはありがたい限りではある。ここにもあるけれど、リール単位の物も1リール500個というものができたりして、比較的手を出しやすくなってきている。バブルはじけて大口めがけてがっぽりというのがうまくいかなくなり、小口にこまめに対応するように変わってきていると言えるのかもしれないなと思うのであった。
11月26日(先勝)
  • フリーCAD
     前回基板設計にPCBEというものを使ってみたのだが、今度は回路図作成用にBschなるものを使ってみることにした。長年愛用のOrCADも持っているのだが、フリーの場合プロテクト用のキー等が不要であるし、回路図を公開したりするにも具合が良いだろう。
     とりあえずここを眺めてみたら、ネットリスタも、ライブラリエディタも別アプリケーションということで、なかなか割り切っているなと感心する。一式落としてからまず新規部品登録することにしてみた。LCoを展開して実行してみると何ともシンプルである。ピンの属性もピン番号と名前だけ。元々BSch自体にルールチェックが無いのだからたいして意味がないと言えばない。OrCAD使っていても、結局双方向のバスでいちいちPossible Conflictとやらが出てうっとおしいことは確かで、結局ピンのアトリビュートをパッシブに設定してしまったりするので、いっそ無い方がシンプルと言えるのかもしれない。
     ピンの挿入や削除して詰めるのが簡単なのは良いけれど、まだ移動の方法がわからないので、うっかりピンを抜かしてしまったりすると難儀するが、とりあえず使えそうな感じである。とりあえずもう少しいじってみよう。
11月27日(友引)
  • IEが変?
     何気なく部品系サイトに入ってあれこれ見ようとしたら「ページが表示できません」なメッセージ。何のことか分からず見ていたらどうもhttpsで始まるページがNGになっていることが分かってきた。Yahoo!の掲示板などでログインするのもSSLが使えるのだけれども、そっちを選ぶと同じようなメッセージが出て先に進めない。面白いのはかなーり古いNetscapeでは全然問題ないということ。
     設定もあれこれ見たがさっぱり分からず、結局あきらめてこの際なので、IE6.0にアップデートしてみることにした。とりあえずSSLは大丈夫になったようだけれども、またしても駄目なページが。さて、何が起きているのやらと思ってセキュリティレベル関係の設定を少し緩めてやったら無事表示。安全第一でやりすぎたのだろう。
11月28日(先負)
  • ELISNET
     そういえば、随分前に登録したELISNETのオンラインパーツショップ。全然使っていなかったのだが、改めて眺めてみたらかなり小口でもオッケーなものがあるし、価格が表示されている物もそこそこある。RSコンポーネンツの価格が「市価の○倍」というのが頷ける程度の値段のものもあれば、秋葉原でバラで買っても大差ないじゃないかと思えるものもあって、様々である。秋葉原までの電車賃を考えたら安く付くことも多いだろうな。
11月29日(仏滅)
  • 貸しビデオ
     近所のレンタルビデオ店に行く。別に見たい物があるわけでもなかったのだが、今更のように昔のアニメの劇場版とやらを借りたら一週間で100円だそうで。1年借り続けて5200円ということになるわけだ。これだとレンタルビデオというより、リースビデオという感じがしなくもない。
11月30日(大安)
  • 部品到着
     このところの部品探しだったのだが、実はなにげなく検索していたら、面白そうなCPUを見つけたので、これでボードコンピュータでも作ってみようと思い立っていたのである。別件で見つけていたのがiczooというネットの部品屋。余剰在庫などを転売する仕組みのようで、かなり古い部品も手に入る。ただ、最小発注は1アイテム3万円からということで、3万円以下の場合見積もりできない場合もあるなどと書いてあるのだが、3万円になるかどうかは見積もってもらわなければ分からない筈であって、何とも奇妙な世界でもある。業界人なら常識的な価格は把握しているだろうからそれで3万円を単位にしろということなのであろう。
     3万円という制約はあるが、さすがにアイテムは豊富で、こんな物手に入るのかな?と思っていたCPUがあっさりと発見でき、試しに見積もり依頼をかけたらすんなりと見積もりが出てきた。そのまま10個ほど発注して銀行から代金振り込んでおよそ一週間たった本日到着した。さて、この調子で他の細々した部材も手に入れて、基板もおこしてみることにするか。


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