2002年12月
12月01日(赤口)
  • 電解コンデンサ
     電子機器がこれだけソリッド・ステートな時代になっている今でも液体が使われている。それがアルミ電解コンデンサ。アルミ箔の表面を荒らした後で陽極酸化させて作った酸化被膜が誘電体とる。この上に絶縁用の紙、もう一枚のアルミ箔という順に重ねてクルクルと巻いたものが電解液という導電性の液体の中にチャポンと漬けてあると思うと良い。安価で大容量が特徴のアルミ電解コンデンサだが、この電解液の存在が昔から曲者で、液漏れをおこしたり破裂してしまったりといろいろな事があった。昔からこういった品質問題で鍛えられてきて安心していたところに、台湾製電解コンデンサの品質問題が発生。更にフォローアップもされている。かつては日本の製品だって安かろう悪かろうだったのであって、同じステップを踏んでいるわけだが、これだけ大量に出回る製品でこれをやられると当時とは比べ物にならないほどの領域まで波及する。某社が製造工場を某国に移したらトラブル続きで、話にならないということも風の便りに耳にする今日、もう少しコスト一辺倒という状況を真面目に考え直した方が良いのではないかと思うのだった。
12月02日(先勝)
  • フリー版CAD
     フリーの基板設計のCADを見ていて見つけたのがProtelという、業界では大御所の、DOS時代の製品。既にRegacyな製品となったものをFreewareとして自由に使えるようにしているということである。EasyTraxは手動配線のみ、Autoraxは自動配置配線も行える。サイズはさすがにDOS時代でEasyTraxはFD一枚に入ってしまうし、必要なリソースが「DOS 2.0 or later; 640K RAM; 2Mb of hard disk」というあたり、なかなか時代を感じるものがあるけれど、これも当時としては最新鋭だったわけで、古いソフトウェアとはいえ、決していい加減なものではない。
     更に見ていくと、こんなところでかの有名なPADSなどと並んで、EE Designer III/BASICというものもある。こちらは回路設計から基板の自動配置配線まで含めたパッケージ品。ただ、メーカのサイトに行ってみたらどうもフリー版の使われ方が気にくわないということで、提供をやめてしまったようだ。
     むろん、いずれも商業利用は不可となっているので、個人ベースのお楽しみ基板限定。まぁ、PROTELのDOS版は4、5万円位でコマーシャル版になるようだけれども。
12月03日(友引)
  • 原稿執筆中
     というところで、久々にUSB絡みで原稿を書いているのだが、久しくいじっていないので忘れている部分が結構ある。やっていたときは全部頭に入っているのだけど、喉元過ぎれば何とやら。時々はこうやってリフレッシュしなくてはならないあたり、DRAMと同じだな。
12月04日(大安)
  • LANカード死す
     ファイル転送しておくかと、いつもの通りノートPCを立ち上げたのだがいつまで立ってもネットワークに繋がらない。疑問に思いながらPCMCIAスロットのネットワークカードのLEDを見たらLEDが消えたままとなっている。コネクタをいじってみたらLEDがついたり消えたりという案配で結局接触不良になってしまったようだ。どうやらケーブル側のコネクタの接点がヘタってしまったらしい。しょうがない買い直すとするか。これでPCMCIAのネットワークカードのケーブル壊したのは2本目。今度はもうちょっとがっちりしたタイプのコネクタが付けられるものを探してこよう。 ケーブルだけ売ってないものかな。
12月05日(赤口)
  • LANカード購入
     仕方ないので、LANカードを買いに行く。買ったのは無線LAN用のようにカードの外側が盛り上がっていて、10Base-T用のケーブルが直に突っ込めるというもの。この際無線LANルータも使っているからワイヤレスにしても良かったのだけど、ひも付きの方が便利ということもあるので、一応今回はケーブル接続にした。
     さて、インストールしようとしたらCD-ROMドライブが無い。そういえばOS入れる時はPCMCIAスロットにSCSIアダプタを入れた筈だがと思うのだが見つからない。仕方ない。FDでいくしかないかと添付のCD-ROMの中身を見たら全部でも1.2Mバイト足らずなので、FDにコピー。さて、これで良し。カードを差すといつもの通りドライバが要求されて・・・と思ったらFDを入れ忘れていてインストール失敗。ここからが悲しい道の始まりで、あれこれやっているのに、ちっともドライバが入ってくれない。infファイルを探して削らないと駄目なのかなと思いながら試行錯誤すること30分。ようやくドライバの更新にたどり着いてインストール。しかし変な所で苦労した。
12月06日(先勝)
  • ActiveSync
     久しぶりにMobileGearを使ってみる。CFやPCカード経由でのデータのやりとりの他に当然のようにLAN接続ができるのだが、母艦役からCEサービスを消してしまっていたので再インストール。ところがこれがうまくいかない。キャリアが見つからないとか何だとか騒がれて、結局スタート=>プログラム=>アクセサリ=>ケーブル接続をいじったら無事にパートナーシップが確立。続いてネットワーク接続にすべくCD-ROMからne2000.dllをモバギのWindows下にコピーして背面のリセットスイッチを押す。これで後はネットワークの設定すればオッケー・・と思っていたらまたもや引っかかって全然先に進まない。考えあぐねて、検索したらなんのことはないWINSサーバーに母艦のIPを書かなくてはいけないということをすっかり忘れていた。
     この後はMSのサイトからRedirectorを落としてきてこれまたWindows下にインストールして、¥¥ホスト名てなぐあいにアクセスして無事完了。5年も前の事を今更やっているというのも何ともなぁとも思うけど、私の部屋ではWin95や98がいまだに現役だったりするのだから、新しい物好きな人から見ればタイムスリップ部屋だろうな、ここは。
12月07日(友引)
  • 静かなのが良い
     いつものPCを落としてMobileGearのMGエディタで原稿を書く。母艦となるノートの方はふたを閉じたままにしておいてこちらからネットワーククライアントになってファイルを送っておいたり、同期ファイルフォルダに入れてActiveSyncを動かしたりしてバックアップ。いつものPCは電源を切ったまま。こうやって書いていると周囲の静かさに気付く。窓越しに聞こえる音、部屋の中でのちょっとした物音。細々としたいろいろな音が聞こえてくる。日頃あまり気にしていなかったPCがいかにうるさかったことか。このところテレビを付けたままにしていたのは、知らず知らずファンの不快な音を消そうとしていたのかもしれない。
     静かになると、何となく能率も上がっているような気がする。何かをしていて気が散る時間が極端に減った気もする。ファンの音というのは物事をじっと考える時には実に不向きな音なのかもしれない。次にPCを組むとしたら、性能二の次で静かさを最優先にしよう。
12月08日(先負)
  • デスクトップでモバギ
     MobileGearを買ってから随分たっているのに未だにまともに遊んでいなかった内蔵のネットワーク機能。物は試しとネットワーク関係を設定してIEを使えるようにした後、MGメールとやらでのメール関係の設定も行ってみた。LANカードの設定もそうだけど、Win9xのようにCD-ROMを入れろとかリブートしろということもなく至極簡単に終了。画面が白黒だから寂しいとはいえ、ちゃんとwebブラウズできている。メールアカウントのパスワードはすっかり使っていなくて忘れていたけど、何となく思い出した字面を入れたら正解で、あたりまえのことだけども、指定時間間隔でメールチェックするようになった。  メールチェックしてサーバーから削除されたら嫌だなと思ったら手作業で削除しない限りはダウンロードだけで削除しないという、なかなかわきまえた作りで一安心。
     世の中、CPUが○GHzだとか豪華絢爛なマシンが百花繚乱で、やってることも酒池肉林なお祭り騒ぎだけれども、単3のNi-MH電池2本入れれば2週間も使えてしまうようなマシンを机の上でささやかに使うというのもなかなかに便利なものである。
     回路設計などのCAD関係もDOSアプリでも何とかなるし、今度はDOSモバギでも探してみるか。
12月09日(仏滅)
  • 大雪
     雪国の方からすればとんだお笑いではあるが、この近辺とすれば大雪である。ニュースではそこそこ酷い状況のようにも見えたが、降り出した時刻が良かったのか、あまり深刻にはならなかったようで、車道の雪はほとんど積もることもなく消え去った。何だか全ての季節が工程前倒しになっているようで不気味な感じではあるが、おかげで暦と季節感が何となく合っているようにも思う。
12月10日(大安)
  • ポット
     このところ部屋で良くお茶にする。珈琲だったり、お茶だったり、紅茶だったりとその時の気分でいろいろで、サイドテーブル代わりの引き出しの上に一式並んでるのだが、火鉢や石油ストーブの上に薬缶という状態ではないのでお湯はその都度台所の電気ポットから注いでいた。
     毎度毎度の往復なのでポットの一つも置いておくかと、買いに行く。見ていたら、本日限りの札と共に小振りのステンレスポットが500円なりの値付けをされて山になっているのを見かけた。容量も大きからず、小さすぎず。こんなもので必要充分だと手とり、切れかけていた紅茶の葉と共にレジに向かう。
     引出しの上にポットも並び、すっかりお茶セットである。
12月11日(赤口)
  • PocketExcel
     またまた久しぶりに使い始めたPocketExcel。レジスタのビット配置を書くのに使っているのだが、微妙に違うというところでつい惑わされる。それでも何とか母艦のExcelと行き来できるから良いのだが。
12月12日(先勝)
  • 部品買い出し
     部品を少し買う。チップ部品が10個単位でも買えるようになったんだなと妙な所で感心。この後基板をまともに作るのか、ユニバーサルでやるのかまだ考え中。ピン数が多いから基板作った方が楽かもしれないなぁ。
12月13日(友引)
  • MSVCRT
     とあるソフトをインストールして再起動したら、突然MSVCRTが古いとか何とか文句を言われた。何のことかさっぱり分からず、ネットで検索したら、何と特許庁のサイトで出願ソフトが動かなくなった時の対処でMSVCRT40.DLLが壊れていることがあるとか書かれていた。説明どおり、本来300K以上あるファイルなので、64K足らずになってしまっている。出願ソフトってF字通製なのでそちらからの情報もあったのだろうか。
     とりあえず、説明どおり、プログラム=>アクセサリ=>システムツール=>システム情報をはじめて起動。こんなアプリケーションも入っていたんだなと思いながらツール=>システムファイルチェッカでインストールディスクからファイルを抽出で、CABの中からとりだして復旧した。
     勝手に壊すなよなぁ、まったく!と思いつつも、検索して見つかる先が特許庁っていうのもどういうものだろう。
12月14日(先負)
  • 未承諾広告
     こんな馬鹿げたものが横行しはじめたのがいつからなのかは分からないが、迷惑千万なのがこの未承諾広告とやら。未・承諾っていうことは承諾される事が前提になっているような言いぐさであって、思い上がりも甚だしい。どこかでそういうタイトルを付けろという指導がなされた事はしりつつも、このような言葉に対するセンスの悪さは役人根性丸出しで、普段の習性が露呈している。
     落とす前に消せば良いとも言うが、そうでなくても広くはないメールボックスを見ず知らずの所からのくだらないテキストで埋められなくてはならない理由がどこにある。おまけに「不要な場合にはメールしろ」だなどとふざけた文言がついてくる。
     必要ならメールしろというなら分かるが、勝手に送りつけて不要なら・・とは何事だろうか。それならいたる所から不要な添付ファイルを付けてフリーメールアドレスから山ほど送りつけてやろうかとか、新種のウイルスでも作って添付してやろうかとか思いながら、そんなことをしてもネットワークに無用の負荷をかけるだけだし、そんなくだらないプログラム作りに人生を費やすのも馬鹿げているなと思って、結局メーラー側で自動的にゴミ箱に入ってしまうようにするだけで終わりにした。
12月15日(仏滅)
  • 銅テープと部品ケースとホイルカップ
     ダイソーに行ってみたら、部品を入れておくのに手頃そうな大きさと深さがあって、しかも中の仕切が着脱自由なケースを発見する。見れば見るほどパーツボックスとして便利そうである。C-MOS主体の世の中なので静電気防止が必要でたいていは黒い導電スポンジを使うのだが、そんなものが転がっているわけもないのでお弁当に良く使うようなアルミのホイルカップを使う事にした。更に見渡していたらなんと銅箔テープが売っている。この手のテープって結構高かった記憶があるのでどうせ銅色にしただけの物だろうと説明を見るとなんと本物の銅箔を使ったものらしい。本当に銅で、ちゃんとはんだ付けできるならば、ユニバーサル基板などを利用する時にグランドプレーンとして利用しても良さそうである。
     帰ってきて早速はんだごてを暖めて、買ってきた銅箔テープをユニバーサル基板の切れ端の上に貼ってからコテをあてて半田を流してみると、きれいに半田が乗る。銅箔の厚みが適当にある点が良いのか、なかなかいい案配である。コテをしばらくあてていたのだが、裏の接着剤も焦げたりせず、冷えたらまた元通りの粘着性。これは案外使えそうである。やるな、ダイソー。
12月16日(大安)
  • ツル付きレンズ
     言わずと知れた近眼である。近くのものに焦点が合うわけで、細かい半田付けをしたりするのにはそれなりに便利ではあるのだが、それでも0.5mmピッチ以下になってくると、ピンを数えるのも半田のチェックをするのにも目が痛い。レンズを使って眺めたりもしていたのだが、片手にははんだごてを持つために、レンズ越しに眺めてイメージを掴んで半田ごてをあててまた確認してというのも面倒であるし、安全の面からも眼鏡はかけておいた方が良い。
     レンズを照明スタンドの首のようなものに固定したものなどもあるけれど、自由度が低い割には結構な場所をとりそうである。じゃあ、首から下げれば良いかとかいろいろ思っているうちにふと老眼鏡に目が行った。あれは要するにツル付きの凸レンズである。眼鏡型虫眼鏡である。これなら100円ショップにあったはずと、昨日に引き続き行ってみる。かけてみるとなるほど、かなりみやすいポイントがある。+3.0というものにしたら15cm前後程度しか焦点合わないのだが、そこらの商品についている紙の札のカラー印刷の斑点状になっているのまで良く分かる。
     帰宅後、基板の細かい部分も眺めてみたらこれが実に楽である。このツル付き凸レンズ、きっと次の工作の時には活躍してくれるに違いない。
12月17日(赤口)
  • フリーでPDF
     PDF作成といえば、Acrobatなのだけど、私の場合の目的は単に回路図やらちょっとした図を送る為のものであって、ポータブルドキュメントならぬ、ポータブル・ドロー・フォーマットである。
     フリーでPDFを作れる環境としてPostScriptから持っていく方法があるということは以前から知っていたのだが、所詮はunixな世界の話だろうなと思ってあえて近づかずにいたのだが、何気なく検索していて見つかったここを見てやってみようという気になる。書いてあるとおりにまずghostscriptを落としてきて実行してみたらテンポラリのディレクトリが作れないとか何とかいうメッセージが出て進まない。ただ、メッセージからzip形式の自己解凍ということが分かったので、拡張子を.exeから.zipに変えてLhacaを使って解凍してでてきたファイルを使ってインストール。これで試しに虎の絵を出してみたらドーンとTigerである。
     続いて日本語フォント関係を落としてきて、ghostscriptをインストールしたドライブのルートにResourceディレクトリを掘って、フォント関係を言われたとおり突っ込んで日本語表示ができることを確認して、更にAdobeのサイトからGenericPostScriptプリンタドライバをインストール。
     これで、普通に印刷の時にポストスクリプトプリンタを選んでやればPostScriptファイルができるので、ここからps2pdf13なりps2pdf14なりを使ってpdf変換すればPDFの完成ということである。
     ものは試しとOrCADで書いた回路図をPDFに持っていってみた。デフォルトで.prnになるので、これをお約束で.psにして、ps2pdf14で変換。何も問題なく綺麗に落ちていく。PDFWriterのように一発でPDFまでは落ちず、一手間かかるけれどもこれで複数マシンにインストールするのがどうだとかいったことを気にせずに済むのは大きい。
12月18日(先負)
  • ペン先
     机の上にペンが3本ある。軸にペン先を差し込み、ペン先をインク壺に漬けて使うタイプのもので、それぞれ黒、ブルーブラック、赤のインク用である。普段行く店にはいろいろなペン先があるが、私が手にするのはいつも一個60円なりの中から選んだものである。
     今まではちょっとカリッとした感じのする堅めのペン先を使っていたのだが、何気なく買ってきて試した日本字用とかいうペン先がすこぶる滑りが良いので、3本ともこれに交換する。
    。値段からみても、漫画などを描く人ならすぐ消耗するようなものなのだろうが、私のようにチェックやメモ程度だと相当持つことだろう。
12月19日(友引)
  • Draw98はお好き?
     原稿に入れる図を描く。図とは言っても最終的にはプロが誌面用に仕上げたものになるわけで、こちらで作るのはあくまでも「原稿」である。今まではもっぱらWORDをつかってテキストボックスを作り、その中にWORD図を挿入するということをやっていたのだが、ふと挿入−オブジェクトでDraw98というのがあるのを見つけて使ってみた。結局のところWORD図と大きくは変わらないのだが、何となく扱い易い。本当に不思議なもので、ほんのちょっとした所の感触の違いで随分と印象が違う。WORD図で何かとイライラさせられたルーラーも無いし、見た目のまま描けば良いわけであるし、変な所で予想外の動きがすることが少ないためか、扱っていて不自然な感じがしない。
     コピー&ペーストをしたときに矢印などが妙なことになることがあるというのはいただけないのだが、これはグループ化することで回避できた。それにしても、毎度のことだけど、ペーストしたときにどこに出現するのか予想できないというのは何とかならないものなのだろうか。
12月20日(先負)
  • JHDL
    JHDLなるものがあることを知る。FPGAの論理設計などに利用されているものとしてはVerilog-HDLとVHDLがあるのだが、Verilogはいささかプリミティブなところが出過ぎるし、VHDLは元々が米国の国防総省へ納入する製品の仕様記述からきたとかで、Adaがベースになったものだけに言語の仕様が大きすぎるとか、いろいろ言われてきた。
     これに応えるべく、Cをベースにしたものが出回りだしたのだが、そこも一足飛びに飛び越えて今度はよりオブジェクト指向的にJavaをベースにしたようだ。
     インターフェースとメソッドを固めて、インターフェース越しにしかアクセスできないとか、部品となったものを集めてさらに新しい部品としていくとか、同じ種別のものでもその中の実装が異なるものが存在するといったことはCベースからだといろいろ窮屈だったりややこしくなっているだけと感じる事が多い。が一度、これらの考えを一つ一つハードウェアのメタファーとして考えれば、実はハードウェアは昔から外部のインターフェースと内部の構造やワークのような領域は切り離されているのだし、部品それぞれが集まってたとえばCPUになったり、マザーボードになったりしていくわけだし、同じコンデンサとは言っても種別、容量、耐圧などでいろいろ変わってくるわけだ。おまけにハードウェアの場合にはすべての素子が同時に動作していて、お互いに信号線を使ったメッセージをやりとりしているようなもの。
     とまぁ何となく考えてみると、Javaで書くのは案外的を得ているのかもしれない。ISAバスに入れるROMライターと、その制御ソフトをJava+JNIで書いたものの、その原稿は書籍に入りきらず結局落とされて以来、Javaとはご無沙汰だが、こういう切り口で再びJavaってみるのも悪くないのかもしれない。 Java2-1.4.1
12月21日(仏滅)
  • Win不調
     どうもこのところいつも使っているマシンが不調である。やたらと遅くなったり、ブルーパニックが連発したり。このままだと到底安心していじっていられない。どうしてこう締め切りに追われる頃にこういうことが起きるのかと不満タラタラではあるが、このままいって大事なところでファイルを飛ばされるよりはマシなので、再インストールすることにした。とりあえず、今のファイルを消すのは怖いのでディスクを一台用意してそこに新たに環境を作っていって、必要に応じて旧ディスクからデータファイルなどを移せば良いだろう。
     まず、HDDの調達である。例によって近所の電気屋に眺めに行く。今まで4Gバイトのものを使っていたのだが、さすがにこんな小容量なディスクは無い。20Gバイトで6千円位のものがあったので、これで良いやと即購入。
     戻って久しぶりにふたをあけてディスクを取り出して入れ替え。パーティション切ってフォーマットしてインストールして・・順調にいくと見えたのだが、Becky!やらウイルスバスターなどでユーザ登録してもらう番号がわからない。Becky!はすでにインストールしてあるものからみることができ、ウイルスバスターは再発行で切り抜ける。
     続いて起きたのがメールのパスワード忘れである。メインのものや、CATV関係のものはなぜか暗記しているので良いのだが、フリーのものとか、ちょっとお願いしてアカウントもらったものが軒並みメモが行方不明である。一度設定したら後で見直すことがほとんどなくなることもあって、どこにメモされているのかすらわからない。パスワードの再発行が自動リクエストできるようになっていたのだが、これが「登録時のメールアドレスに・・」とある。ということは、teleway時代に取得したものは絶対届かない。ということはパスワードは永久に不明のままになってしまう。
     しばらく悩んでいて、パスワードってどこに格納されているのだろうとふと思う。試しにBeckyのフォルダの中身を全部コピーしてみたが、アカウントの情報は移ってこない。どこか勝手なディレクトリにファイルを置くということはあまりやらないだろうから、あと考えられるのはレジストリ位か。試しに旧環境のHDDで立ち上げなおしてregeditで探したら・・・あった。アカウント情報がしっかりレジストリに登録されている。昔のunix時代同様にパスワードは平文ではなくて暗号化されているけれど、これをそっくり移せば「パスワードは忘れたけど利用はできる」状態になるのではないか。早速各アカウントのレジストリの内容をファイルに書き出して保存。これを新環境側で読み込ませたら、無事に登録され、メールの送受信ができるようになった。
     このレジストリ情報だけ保存しておけば大丈夫っていうことだな。大事にとっておくことにしよう。
12月22日(大安)
  • Win2000
     先日Win98でインストールしたのだが、何となくあれこれ入れているうちに動きが怪しくなってきた。この調子ではまた同じことの繰り返しのように思えてきたので、思い切ってUSB動作確認用として手に入れていたWin2000を入れてみることにした。改めて全部環境構築はあまりにも大変なので、WIn98からWin2000へのアップグレードという、あまりおすすめされない方法を採ってみることにする。
     とりあえずファイルシステムもNTFSにすることにして、カリカリとアップグレード。全部終わった後で、プリンタドライバやらUSB接続のCD-RWドライブなどのドライバがWin2000に対応していないということなので、メーカのサイトから最新版を落とす。
     ただ、どうもYahoo!メッセンジャーの最新版はなぜかインストール後起動すると一瞬で死んでしまって使いものにならない。あきらめて保存してあった旧バージョンを入れてみたら今度は無事に動いている模様。なんだかわからないがこれで良いことにしよう。
     これでしばらく使ってみて好調ならWin2000に本格的に移行してみるか。
12月23日(赤口)
  • SDCC on Win2k
     久しぶりのプログラミング。以前作ったものがベースとはいえ、改造はそれなりである。今回は再びサンプルなので、フリーのSDCCを使うことにする。SDCCはWin2000のコマンドプロンプトで使うことになるのだが、とりあえず問題なく動く。確かSDCCはやたらと膨大な中間ファイルをゴミとしてどんどん累積していってしまうという問題があったのだが、この中間ファイルをどこに吐いているのかと思ったら、環境変数のTMP(TEMPかもしれない)の示す先。数回走らせてディレクトリを覗いたら案の定山のような中間フィル群にあきれはてた。バッチファイルを修正して中間ファイルを全部削除するように変更して、ひとまず安心。コマンドプロンプトだとコマンドヒストリは標準だし、バックスクロールもできるというのもなかなか便利だな。
12月24日(先勝)
  • Win2000再インストール
     なんだかおかしな感じになってきた。プリンタ関係で妙なエラーが出たので、やむなくドライバを外したら今度はプリンタドライバがインストールできなくなった。
     よくわからないので、あきらめてドライブCを再フォーマットして再インストール。結局プリンタドライバが入れられない現象が再発してしまう。EPSONのレーザープリンタなので、ドライバは標準の方法ではなくて専用のドライバインストーラが動くのだが、一見してやっていることは単純そうだったので手作業て展開したディレクトリで、つないでいるプリンタ用のINFファイルを見つけてそれを指定することで、インストール完了。ついでに昨日問題になったメッセンジャーも入れてみたが問題なし。順次必要なものを入れ直して、最後に懸案のGhostscriptだが、バージョンを落としてGhostscriptの6.52の日本語対応化があったので、これとGhostviewを入れて様子を見る。とりあえず大丈夫そうである。あとはPostScriptを吐くドライバだけど、考えたらなにもGenericPostscriptドライバなんてAdobeから持ってこなくても、標準で入っているプリンタドライバの中からPostscriptプリンタを選んでやればよいではないか。ということでAppleのColorLaser12/600Jを、接続ポートをFILEにしてインストール。試しにプリントしてみたら当然のようにPostscriptファイルができあがり、Ghostviewでみることができた。ついでにCanonLBP-2030PSも入れてみたが大丈夫な模様。PDFへの変換もうまくいったようだ。漢字がテキストになっていないようなので検索はうまくいかないみたいだけれども、英語版のCADの出力などはちゃんと検索可能なテキストとなっているようなので、とりあえず妥協。
12月25日(友引)
  • 波形清書
     タイミングチャート清書ツールなるものを見つけた。これまで[_]だの[~]だのを駆使して(というほどでもないが)書いていたタイミング図をきれいなグラフィックに直してくれるというもので、結構使えそう。お試しとしてオンライン番もある。
     例題も出ているけど、ここにたとえば
    CLK  ____~~~~____~~~~|____~~~~
    
    STB  ~~~~~________________~~~
    
    DATA -------X1234H===========-----
    
    てな具合なものを入れて、変換=>GIFとやるとそれっぽく綺麗なタイミング図の出来上がりである。原稿の線がずれてしまっているのは、タイミング用のキャラクタ(_や~など)以外のX1234Hとか|なんかはカウントされないため。だから、最初は
    CLK  ____~~~~____~~~~____~~~~
    
    STB  ~~~~~________________~~~
    
    DATA -------===========-----
    
    という感じで図を作っておいて、後で必要な場所に縦線だのバスの値だのを入れるというのが良い使い方なのだろう。もっとも、サンプルに出ている
    # MAXIM MAX121 ADC Datasheet Figure 8 (Mode 2)
    @slant 0.4
    @step 8
    CS	~~|__________::___________________~~~~
    CLKIN	===__|~~__~1~_::_~13~__|~14~__~15~__~16~__~17~__==
    #CLKIN	===__~~__~~_::_~~__~~__~~__~~__~~__==
    SFRM	---~~~~~~~__::__________________~~---
    FSTRT	---___~~~~__::_____________________--
    SCLK	---~__~~__~1~_::_~13~__~14~__~15~__~16~__~17~---
    #SCLK	---~__~~__~~_::_~~__~~__~~__~~__~~---
    #SDATA	---_______===::=X===X===__________---
    SDATA	---_______=MSB==::="_>_D2  "X=D1==X=LSB==__________---
    T/H 	___~~~~~~~~~~::~~~~__________________
    
    こんなのになると、原稿見てもなにがなんやらという感じなので、逆によけいな文字を取るというフィルタを作った方が良いのかもしれない。
12月26日(先負)
  • JHDLでCPU
     先日のJHDL関係を見ていたらJHDLで書いた16ビットRISC-CPUなんだそうな。フリーのJHDL、フリーのCPUソース、フリーのXilinxのツール(Webpack)を使ってRAM、UART、タイマー、パラレルポートまでつっこんでしまったという。スパ2ボードなら手に入りそうだし、来年はこれでいってみるか。
12月27日(仏滅)
  • 仕事納め
     世の中では仕事納めらしい。こちらのカレンダーは単に12月の終わりが近づいているというだけのことで、年末だろうと新年だろうと関係ない。
     プログラムを少し整理してみたら、全然動かなくなる。SDCCだからだめかな?と思いながら手を入れていたところもである。だいたいコンパイラの癖はわかってきているので、さして驚きもせず元に戻して原稿のための波形取り。おおむね予定どおりの動きである。さて、明日は原稿書いてさらにもう一本サンプルを作らなくては。
12月28日(大安)
  • また再インストール
     先日からテストで入れて使っていたWin2000。調子良いかな?と思っていたら突然死を起こすこと数度。そして今日猛然とディスクアクセスをしたと思ったらずっこけた。再起動したらディスクがおかしいからチェックしろというメッセージ。黙っていたら69%ほど進んだところでさっぱり進まなくなる。再度電源を入れなおして強行したら立ち上がったことは立ち上がったものの、途中で再びリセット。その後はとにかくなにをしてもだめという状況に陥った。中のDドライブ、Eドライブなどのデータが生きていることを願いながら実験用のバラックマシンのセカンダリIDEにつないでみたら、とりあえずデータが読めたようなので、最低限必要なデータをバラックマシンのHDDに保存して、chkdskしてみたら、途中で読めないと称する部分が続出。さてなにが起きたのだろう。ディスクが壊れたにしては、2,3番目などのパーティションは大丈夫そうだし、これはファイル管理の方が腐ったとみるべきか。どうするか明日もう一度考えよう。
12月29日(大安)
  • Ghostscript7.05
     再インストールになって、改めてGhostscriptをインストール。あちこちみていると、やっぱりGhostscriptの6.xx系より7.xxの方が良いみたいなので7.05を入れることに。うろ覚えと、ネットでチラッと見た内容でインストールしたけど、カレントドライブがC以外だとうまくいかない。どうもGhostscriptをインストールしたディレクトリに依存している。こりゃ、おそらく勝手にディレクトリ掘って使っているResourceディレクトリだろうとあたりをつけて探していたら、あったあった。libの下のgs_rel.psの中
    pssystemparams begin
      /FontResourceDir (c:/Resource/Font/) readonly .forcedef	% pssys'params is r-o
      /GenericResourceDir (c:/Resource/) readonly .forcedef	% pssys'params is r-o
      /GenericResourcePathSep (/) readonly .forcedef	% pssys'params is r-o
    end
    
    てな具合に、/Resourceの前にC:を付けたら無事稼働。元がunixだから仕方ないな。
     続いてPostscriptを作るためのプリンタドライバだけれども、こっちもAdobeのがやっぱり標準的らしい。インストール方法をよく見たら、インストーラだけ落としてホイホイとデフォルトで進むと駄目で、PPDファイルも落としておいて、途中でAcrobat Distiller Jを選ばなくてはならなかったらしい。これで試しに一太郎で書いた文書をPDFまで落としてみたら、デフォルトのフォントだけで書いた文書の文字はビットイメージにならず、そのまま文字コード扱いで落ちたようで、ちゃんと検索もできる。フォントを変えていろいろやったものはビットイメージということになるようだ。
12月30日(先勝)
  • sdcc
     再びsdccを使ってプログラミング。久々にSDCCのサイトを訪れたら微妙にバージョンアップされていて、Z-80のサポートも行われた様子。これからサポートするつもりのデバイスとして、AVRやPICも入っているけれど、あれだけ制約のきついCPUでSDCCはどこまで頑張れるのだろうか。
12月30日(先勝)
  • 大晦日
     大晦日といっても、全然気分が出ない。相変わらず机の上には原稿のためのテスト基板が垂れ下がり、乱雑な電線がとぐろを巻いている中にいきなり電源コネクタが落ちていたりする。市井の店も初売りで1日からオープンというところも多い。12/31まで年末セールで1/1からは初売りなんだそうで。結局12月が1月になるだけのイベントとなっている。
     伝統だの文化だのというものを大事にするなんていう古色蒼然たる事は惜しげもなく捨てて、適当でたらめいい加減の3拍子で目先の目新しいものを食い尽くしていくというところか。では2002年よ、いざさらば。

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