2003年01月
01月01日(きのえいぬ:11月29日:二黒先負)
  • 新元旦
     太陰暦では、まだ11月29日ということで、おおよそ正月という気分ではない時期ではあるけれども、一応世間は1月1日の元旦である。朝から雪がちらつくという、このあたりでは実に珍しい元旦の今日、年がインクリメントすることがなぜめでたいのかどうかはわからないが、あけてめでたいのではなくて、とりあえず旧年一杯無事に過ごせたことが良かったということだと思えばそれもまた良しということなのだろう。
     そんなこんなと、あれこれ考えながら朝一番に石油ファンヒーターのスイッチを入れて点火待ち。PCの電源を入れたら、HDDがカコンカコンと鳴って立ち上がらない。再度電源をOFFしてONすると今度はBIOSからも認識されず。ケーブルでも抜けたかと側面のふたを開けてコネクタをチェックして再度電源を入れたら今度は何事もなかったかのように無事起動と相成った。どうやら低温スタートで失敗するという典型的なパターンのようでもある。低温でコンデンサの内部抵抗(ESR)が大きくなるからリプルが増えたりするというのも良くあること。明日からは部屋を暖めてから電源を入れることとしよう。
01月02日(きのとい:11月30日:三碧仏滅)
  • 柔らかい回路技術
     昨年中に着いていた日経エレクトロニクスを開いてみて、驚いた。「10nsで演算器間の構成を書き換えるダイナミック・コンフィギュアラブル技術を開発」とあるのである。演算器をはじめとする専用回路群を多数並べてその間の結合関係を切り替えるとか、この切り替え専用のRISC命令を用意したとかいうことであるのだが、この発想、私が10年以上前にSHARPのデータ駆動型プロセッサの豆本を手に入れて少ししてから、思い立ったものと非常によく似ていて思わずデジャヴである。もちろん、やっこさんのは実際に動いているものだけに、私の素人臭く泥臭いアイデア倒れなものよりもはるかに高度で洗練されてはいるのだが、昔は妄想のレベルにすぎなかったことが遙かに高いレベルになって実現されているのを見ると結構嬉しいものである。
01月03日(ひのえね:12月01日:四緑赤口)
  • HDD換装
     調子悪い。あまりにも調子が悪い。インストール終了直後は元気いっぱいな感じで動いているにもかかわらず、だんだん、だんだんとおかしくなってくる。今回はIEのテンポラリファイルの消去である。そろそろいらないファイル位削っておくかと、消去を行おうとしたらだんまりが始まり、ポツン、ポツンとしたディスクアクセスが繰り返されたあと、いきなり真っ青な画面の上の方にKernelがどうたらというメッセージが流れてリセットされてしまった。
     何回やってみても同じように倒れてしまう。それならばとためしにIEのバージョンアップをやってみようとしたら、今度はファイルのダウンロード中に停止する。数度リトライしているうちに再びリセットという具合。
     これではいくらなんでも話しになりゃしない。ということで、再び大枚7千円なりをはたいてHDDの換装である。今まではW社のだが、今度はS社。ファイルコピーを考えてマスタに新HDD、スレーブに今までのHDDをつないでインストール用のCD入れて電源投入。まずWin200用のパーティションをさっくりと切ってインストールされて再起動。スレーブのドライブも見えるだろうと思って見ていたら、なんとスレーブのHDD側がCドライブに、マスタ側はとんでもないドライブ番号になっている。スレーブから起動したかと一瞬思ったがデスクトップを見れば紛れもなく新規インストールである。  なるほど、ドライブを入れ替えてもこうやって引き継がれるのかと関心する一方で、Cドライブがデフォルトになっているようなソフトはどうなるのだろうと悩んでみるが、とりあえず問題なく動いているようなので、ざっくり追加でパーティションを切ってフォーマット。データファイルやダウンロードしてきたプログラムなどをまとめてコピー。
     スレーブをはずして再起動した後であれこれインストールしようとしたら、案の定、Cドライブの存在を前提に考えているようなのがいる。先ほどパーティションを切っていたとき、ドライブレターが管理ツールからいじれることがわかったので、ほとんど使ってないドライブをCドライブにして再度やってみたら文句を言われなくなった。なんとも奇妙なドライブ構成になってしまったけれど、慣れの問題だろう。無事に動いているようでもあるし、これで良しとしておこう。
01月04日(ひのとうし:12月02日:五黄先勝)
  • 模様替え
     昨日のHDD換装後今のところ快調であるので、HDDを本体内に固定することにした。DIMMの背が高くて邪魔なので一回抜いておくかと抜いてみたらあまりもひどい埃の山である。吹けば飛ぶようなのは将棋の駒だが、こっちは吹いても飛んでいかないほどに張り付いてしまっている。SIMMの時には両面のうちどっちかでも付いていれば何とかなったものだが、DIMMはどっちか片方でも致命傷。以前はここでアルコールで拭いたりしたものではあるが、とあるところの話によれば、金メッキの封口処理をしているものまで取れてしまい、電解腐食を助長するとのことでもあるので、結局メガネ用のクロスで軽くぬぐい、コネクタの方はいつも埃払いに役立っている100円ダイソーなチークブラシでササッと払い、HDD取付後に合体である。
     一応具合は良いようでもあるしこの際で、メーラーのBecky!も新しくなっているのだろうとRIMARTSのサイトを訪れてみればすでにVersion2になっている。落としてバージョンアップしてみたは良いけれど、設定関係でまだ不明なところもちらりほらり。こちらはそのうち覚えるだろう。
     ついでに、なんとなくNetnewsも久しぶりに眺めたくなったのであるが、こちらhBecky!だけでは無理そうで、検索をかけてみたら、OUTLOOKやNetscapeでやることが多いらしい。OUTLOOKは端から論外と決め込んでいるわけで、それならNetscapeだと、サイトを訪れて、落としたVersion7.01。必要なのはMessengerだけだけれども、ブラウザもIEと二本立てというのはよろしかろうと、インストールしてみたらなんともモノトーンなメタリック。「テーマ」で「クラシック」を選んだら、懐かしいCommunicator調。最初のものは「モダン」というらしい。テーマはいろいろいじれるようだけど、Netscapeのサイトには二つしかない。どうやらNetscapeの方はほったらかしでMozillaのサイトの方に移ってしまっていたようだ。とりあえず、ここでskypilot classicとかいうのを選んで入れてみる。今使っている壁紙と合わさって、なんとも不思議空間であるが、いささか読みにくい。比較的評判の良さそうなOrbit3+1というのも落としておく。
01月05日(つちのえとら:12月03日:六白友引)
  • 換気扇
     この家に引っ越してきたときから、この部屋には三菱の「ロスナイ」なる換気扇が付いている。換気扇とはいっても外見は小さなエアコン室内機という格好で机に向かって見上げると鎮座しているという位置関係。ロスナイが作られたのはずいぶん昔の話だから今更でもあるけれど、理屈は、折りたたんで表面積を稼いだ紙のフィルタの中川と外側を空気の入出力にしてやるとあら不思議、両者の間で熱交換されるおかげで換気しながら室温が下がるのを抑えられるという仕組み。
     どうせずっと使っていないものでもあるし、時は当然シャッターでも下りているのだろうということと、第一その換気扇の前はダンボール箱がふさいでいる格好になっているのであまり気にしていなかったのだが、昨日南風が強く吹き出した時、なんだか部屋の中を風が抜けていくような感じがする。隙間風の主を探していって行き着いた先がロスナイである。手をかざしてみると明らかに風が抜けきている。スイッチは強弱OFFの三段階だが、どれにしても換気口周囲の空気は1/f揺らぎである。四方見渡してみるがシャッター開閉のレバーのようなものはないわけで、いったいどうしたものだろうと思いながら就寝。
     あけて本日1月5日。寝ぼけ眼でカバーをあけ、フィルタを引いてみればユニット丸ごと取れてきた。外れた先にはシャッターなどはなく、直径10cm以上あるような穴が土管のようにドカンとあいて外気は文字通りの筒抜け状態である。なんたることか。今まで部屋にこんな穴をあけておいて、足元がやけに冷えると文句をいっていたのかと呆れるやら馬鹿らしいやら。とりあえず何かでふさいでおけと目にとまったのが捨てる直前であった低反発クッション。中のウレタンを取り出して二つに畳んで押しつぶして押し込めば、そこは手ごろな低反発。適当に膨れて隙間が埋まり、一件落着と相成った。
01月06日(つちのとう:12月04日:七赤前負)
  • 結局LBP-2030PS
     先日のHDD換装と共にghostscriptを7.05に、AdobeのPostscriptプリンタドライバという組み合わせにしていたのだが、どうもこのドライバで作ったPostscriptファイルをgswin32cで見ようとするといつまでたっても画面が出てこない。pdfへの変換はそれなりだけれども、どうもいまいち賢さに欠ける気がする。結局昨年どおりCanonのLBP-2030PSドライバを入れて出力先をファイルにしたら、うまくいった。こんなものだろうな、やっぱり。
01月07日(かのえたつ:12月05日:八白仏滅)
  • 初詣
     一応地元の氏神様に御参りはしていたのだが、今日は足を伸ばして某所東照宮まで行ってみた。高速を下りてひとしきり。穏やかな晴天の中到着した先は年末年始の喧騒はその影も無い。凍りついた道を抜けていくとぽつんと拝殿があり、傍らではお札、熊手、お守りなどを売っている。せっかく来たのだからと簡単に三つのお願いをしてお札をひとつ買ってみる。袋を見ると毎年新しいお札を受けてくださいとあるので賞味期限は1年ということになっているのだろう。
01月08日(かのとみ:12月06日:九紫大安)
  • PIC
     以前PICで作っていたものを再チェックしていたら変なバグが発見される。一瞬ハードウェアの問題かとあちこち眺めるが無事そうであるし、考えてもみればハードウェアがおかしいだけなら、こんな中途半端な現象になるはずがないということに気が付いて、ソースを眺めていたらなにやら得体の知れないことをやっていることに気が付く。こりゃあ変になるだろうと思うのだが、これでも条件によってはまともに動いていたっていうのはまた不思議。
     とりあえず修正しておくべきだろうと、ソースを修正して、アセンブルしようとしたらアセンブラは何だったかも忘れている。どうやらmpasm.exeだったようだと気づいて、さてできたhexをライターで焼くとき、確か16F84と16C84って何か逆だったなと、なかなか思い出せず、以前のノートをひっくり返したらパワーONリセットのところの論理が逆だとあった。いったん思い出せば簡単なことなのだが、なるほど過去の自分は他人であるという事を思い知らされた。
01月09日(みずのえうま:12月07日:一白赤口)
  • 文庫本
     古本屋を回ったら、「1冊100円!5冊で200円!」というなんとも良く分からない値付けに目が留まる。棚を眺めていたのだが、なんとなく読みたかったのにそれっきりになっていたものが3冊、すぐ見つかったのだが、その先が難しい。3冊買うと300円ということだろうから、あと2冊、適当なのを抱き合わせて買っておいて、後で2冊をこっそり棚に戻しておくという逆万引きするのも一手ではあるとは言うものの、なんだか釈然としないのが、理屈じゃない感情。散々悩んであと2冊、42円(税込)なら悪くはないかと思えるものを選んで210円なり。ところで、これらを読みきるのはいつになるだろう。
01月10日(みずのと ひつじ:12月08日:二黒先勝)
  • 朗読
     早耳ネット「無料朗読サービス」というものをみかける。面白いかもとみていくうちに百物語というものまである。冬の夜中に怪談話もないものだが、夏場に涼を呼びたいからか案外と白いイメージが強いのであって、このところの雪景色ならぬ霜景色ともあいまってそれはそれで悪くないものでもある。
01月11日(きのえ さる:12月09日:三碧友引)
  • MusicWatch
     軽めのソフトして名前は知りながらも手を出していなかったOperaなるブラウザ。日本語サイトも元気そうであるし、そろそろ使ってみるかと落としてくる。以前はいろいろ言われていたようだけれども私がうろつく範囲ならまったく問題ないようだ。右上の宣伝部分が結構幅広く場所を食うので、1024×768な画面では少々窮屈な感じもあるとはいうものの、なかなかに具合が良い。ネットニュースもシームレスに眺められるのもポイントが高いといえるだろう。
     入れたついでにデフォルトでブックマークに入っていたMusicWatchへ行ってみると、フリーでダウンロードできる音楽データがずらーりと並んでいる。これは試しにきいてみるよりあるまいと、ランキングの上位の方をつまみ食いよろしく聞いてみれば、音質のよろしくない安物ラジオ用スピーカーで深夜家族が寝静まった中に静かに響いていたラジヲにも似て、暗いような、重いような、それでいて懐かしく、長い間に溜まっていて心のコケが落ちていくような感じもしてくるひとときであった。
01月12日(きのと とり:12月10日:四緑先負)
  • スピーカー
     机の上にはスピーカーが二つ並んでいて、上に板を渡して棚代わりに使っている。吉祥寺に住んでいた頃に秋葉原はラジオ会館の中にある店で箱のキットとFOSTEXのスピーカーユニット買ってきて組み立てたバックロードホーン。高さ70cm、幅25cmある箱に16cmのフルレンジが収まっている。スピーカーユニットはボロボロにされてしまったのを機会に防磁型の物と交換しているが、箱の方は15年程度は使っている計算である。
     が、このスピーカ最近どうも音が気に入らなくなっていた。いや、スピーカのせいではないかもしれないのだが、とにかく何を聞いても楽しくないのである。さすがにスピーカユニットがヘタったのか、あるいはアンプが安物だからか、あるいはもう20年近く使っているCDプレーヤーが駄目なのかなどとその都度思いながら、ちょっと音を出してはすぐ消すという状態であった。
     今日、なんとなく買ってきた「元ちとせ」のCDを聞いていたら妙である。ヴォーカルが強く出るようなものなので露骨に分かったのだが、音の定位がおかしい。音量バランスも全然取れてない。左だけ効率ががた落ちになったようになっている。アンプ側で音量バランスを変えると露骨に声が変わってしまう。改めて左右に思いっきり振ってみたら、なんと左チャンネルの音が変である。音が小さい。帯域が狭い感じ。せっかくのバックロードホーンなのに、肝心のホーン部分から出てくる低音が腰折れしている。右に振ってみると、こちらはしっかり野太いバックロードらしい音が出ている。どこが悪いのかとアンプの入力を入れ替えたり、スピーカーケーブルの入れ蚊、はてはスピーカーユニットの端子部分での入れ替えとやっていって出た結論はといえば、スピーカが変だということ。こりゃ壊したかなと思いながらどうせ駄目もとさとスピーカユニットを外す。なんだかねじが緩い。はずしてみたが、概観としてはこれといって変なところもなさそうである。が、ふとパッキングを見たら完全につぶれきっているのに目が止まる。ねじも緩かったし、ひょっとして・・と、先日ダイソーで買ってきていたクッションタイプの両面テープを取り付け穴周りに貼り付けて隙間をふさぐようにして、改めてしっかりとねじ止め。
     改めて音を出してみたら、左右とも、ほとんど同じように鳴っている。スピーカーが浮き気味になっていたから、効率悪くて音が小さいし、低域もスカスカでバックロードの意味をなしていなかったというわけでお粗末なことこの上ない。
     ついでに、右チャンネルの方もチェックしたらねじが緩みぎみである。しっかり締め上げて、チューナーの電源を入れて流れてきたのは井上陽水の「ダンスはうまく踊れない」。綺麗な臨場感。ベースの響く音。またしばらくBGMを流しておくのが楽しくなりそうだ。
01月13日(ひのえ いぬ:12月11日:五黄仏滅)
  • 回路図という空間
     ちょっと手が空いたので、面白半分趣味半分、残るわずかが将来(さき)のため、一枚ボードを作ってみようと試作用の回路図を引いている。いきなり基板を起こすなら多少部品が増えても良いのだけど、初物のプロセッサなのでまずは簡単なところから動かしていこうと最初はユニバーサル基板にジャンパ配線でクロック落として動作確認からやっていくつもりなので、部品点数もあまり多くしたくない。  このプロセッサ、ほとんどのI/Oピンがマルチファンクションで、モードによって入力になったり、出力になったり、はたまた汎用のI/Oポートになったりで、リセット後のデフォルト状態やら内蔵プルアップの有無などに配慮して、空きピン処理をしなくてはならないピンを洗い出し、更に設定方法を考えながら信号名を決めていく。動いた時のことを考えながら、回路を引いていくという作業をしている時、確かに考えてはいるのだけれども、どこかリラックスして、回路図という世界に漂っているような錯覚さえ覚える瞬間がある。将棋の手を読むとき、素人は左脳を使って手を読むが、プロは右脳で読む、更に深く読むにつれてα波まで出てくると言うから、盤面という空間を漂っているような感覚なのだろうか。こんなヘタレエンジニアと、将棋で飯を食っているプロをいっしょにしては失礼ではあるかもしれないけれど。
01月14日(ひのと い:12月12日:六白大安)
  • 引越し準備
     引越しの準備である。とはいっても住居ではなくpastelmagic.comのお引越しである。昨年ドメインの転送サービスが切れて更新したのだが再びの期限到来。更新するかどうか悩んだ挙句の結論は第一段階としてレジストラの変更。まずは今と同じ転送で、いずれ余力ができたら独自にサーバーを置くかもしれない。ひょっとすると、引越しの時に一瞬つながらない方が出る可能性もあるのだが、そこはご容赦である。
01月15日(つちのえ ね:12月13日:七赤赤口)
  • 引っ越し続く
     今のpastelmagic.comはteleway同様に移行、移行を繰り返して、今は日本ベリサインの持ち物になっている。今回はレジストラのトランスファーという扱いなのだけど、ベリサインのページからは直接できない模様。メールを送ってみたらよくわからない返事が来るしてあれこれ悩んだけれど、やっとこさ話が通じて手続きが終わった。これで無事に切り替わるはずだけど、果たしてどうなっただろうか。
01月16日(つちのとうし:12月14日:八白先勝)
  • MIDI変換
     メールが届いた時の音を少しいじってみようと思って、手ごろな曲を探してきたのだが、データがMIDIである。メーラーが対応できるのがWAVだけということなので変換ツールは何か無いかと探して行き着いたのがソフト工房 乾で、ここからTimidi95を落としてくる。Fileメニューで「開く」しかないのだが、「設定」で出力タブを選んで出力先をファイルにしてから再生実行すると音は出ずに音声ファイルが生成される。
     本来の機能であるMIDIプレーヤーとしては素朴という言葉がぴったりとくるようなものでそっけない感じもするが、そのぶん軽くできていて再生系にありがちなブツブツ音もしないし、超安物いい加減スピーカをつないで聞いている程度でも心なしかMediaPlayerよりも綺麗になっている感じがする。
01月17日(かのえ とら:12月15日:九紫友引)
  • ケーブル整理
     あれこれ実験の多い身であることもあって、ケーブル類は実に良くたまる。都合大きめの衣装ケース2箱分もあるのだから、自分でも何がどこにあるのか分からなくなるのが当然もであるし、とにかく部屋を片付けるにはこれを何とかするしかないと、本日はケーブルの一掃整理をした。
     だいたい予想はしていたとはいうものの沸いて出てくるケーブルの束。ケーブルの古さを見ると自分がてがけてきたものの歴史もわかろうという位である。ずっと昔のアマチュア無線にはまっていた頃の同軸ケーブルや無線機用の電源ケーブル。その後X68000あたりを使い始めてから良くいじりだしたのがSCSI機器。SCSIコネクタは良く知られているとおりの状況で、最もクラシックなアンフェノールの50ピン、ハーフピッチ規格化のときの政治力で決まったピンフォーク型のハーフピッチ、ピンフォークはピン折れなどが心配だということで国内で広まったベローズ型のハーフピッチ、Macが使っていたD-SUB25ピンと、主だったものだけでこれだけある。4種類あるので、機器間をつなぐケーブルは都合4*3*2*1=24種類もあるということになってしまう。さすがに全部は無いけれど、良く使っていた組み合わせのケーブルがごっそりと出てくる
     これ以外で以外に多いのが電話線用のケーブル。これは以前住んでいた家で部屋の間を引き回したりといろいろやっていたきに買ったものや、モデムなどに付属してきたものなどで、おそらく買ったときのままと思わるほど綺麗に束ねられたままになっている。
     更に奥から沸いて出てくるのがAV系。ピンジャックやら、ミニプラグ、ステレオミニプラグなどなど。音声用、ビデオ用入り混じっていろいろある。これに加えてUSBケーブルだの、PS/2やADB用のケーブル、RS-232C(COMポート)用のケーブル、電源ケーブル、テーブルタップなどなどで、結局全部引っ張り出して、ケーブルにまぎれて入っていたガラクタを全部廃棄。ついでにほとんど使わなくなっていた中古金具類も捨てることにして、再度ケーブルの再収納。最初よりもだいぶすっきりしてきたところで本日は終了。
01月18日(かのと う:12月16日:一白先負)
  • 半田付け
     ずいぶんと久しぶりに細かいものの半田付けをする。ピン(端子)のピッチが0.5mm。端子そのものが0.2mm強なので、端子と端子の間は0.3mm弱。端子は4方に出ていてそれぞれ60本ずつ、合計240本。これを基板に乗せて、当然となりのピンとショートしないように、それでいてちゃんと基板と付いているように半田付けしなくてはならないということなので、ややもって老眼入ってきたかと思える今日この頃の近視の目にとってはまさしく”目が点”な状態になりそうな相手である。
     100円ショップで買った虫眼鏡代わりの老眼鏡と、リバーサルフィルムのチェックなどに使うようなタイプのレンズのフル活用で、半田付けしていく。とにかくきつい。この位足が細くなると、足の方もかなり柔らかいのでちょっと間違って押すだけでも簡単に曲がってしまうのだが、これを戻すのも神経を使う。半田は多少つけすぎても後から吸い取り線を使えば吸い取れるのだが、今度は吸い取り線の細いワイヤーが切れて残ってしまったりすることもあるのが痛し痒し。やっと付いたと思ったら髭のように伸びた半田が隣のピンとくっついていたりすることもあり、これを外すのにまた一苦労。一通りついたと思ってテスターであたっていくとつながっていないピンがあり、よくよくレンズ越しに見てみれば、確かに半田が濡れてない。その他にも小さなミスはそこそこあったものの、何とかリカバーして全ピン付けてテスターと目視チェックを終えた時分にはすっかり日が暮れていた。
01月19日(みずのえ たつ:12月17日:二黒仏滅)
  • 目先の利益か未来(さき)の利益か
     先日せっかく落としたMIDIプレーヤ、もう少し使ってやらないことには勿体無い。MIDIデータは演奏家や指揮者などの権利関係が無いので著作権切れのクラシック系などが多いなかで、YAMAHAのFREE MIDI DATA LIBRARYを見つける。JAZZをまとめて落としてきて、先日のMIDIプレーヤで全部まとめ読みさせて流しておくとまさしくBGMである。
     ついでにもう少しないのかと見ていくとNiftyのfmidiこちらはNiftyのIDが必須であるが、持ってさえいればフリーでダウンロード可である。はるか昔のNiftyServe時代から使っているIDがあるので、いそいそと浜崎あゆみのVoyageなどを落としてくる。そういえば、Niftyなんて全然アクセスしなくなってもうどのくらい経つのだろう。もういいかげん不要かな?と思う頃にこうやってちょっと便利そうなものが出てきたりするので(そういえば、Becky!もそうだったか)結局ずるずると捨てきれずに残っているのはNiftyに乗せられているのか、あるいは腐れ縁というやつだろうか。
     ところで、こういう流行り歌関係では著作権使用料はどうなっているのかと疑問符をつけていたら、どうやらヤマハやローランドあたりがスポンサーとなって、音楽著作権協会に料金を支払うということでクリアしたらしい。なかなかうまいフォーラム運営というべきか、あるいは楽器屋さんは太っ腹というべきか。パソコン業界だったらこういう事はまずやらないだろう。いくら禁止とうたっても、そこはMIDIデータだから”お友達のマシンにバックアップ”なんていうことが起こることは目に見えている。そこをやっきになってプロテクトするのか、あるいは多少は目をつぶってでも全体のパイや活動を広げることに注目するのか。
     結局目先の利益のみを追い求めるようなレベルから脱却し、未来の利益を考えることができたものが生き残っていくと思いたいものだ。
01月20日(みずのと み:12月18日:三碧大安)
  • JHDL
     HDD不調以来放置状態だったJavaベースの開発関係を、改めてインストールしてみる。なかなか面白そうだ。続いてこれまた放置していたJHDLを試してみる。パッケージを展開するとJava1.4.0が入るようだけど、世の中既に1.4.1になっているので、こっちを入れておく。終わってからPATHを設定、続いてCLASSPATHに.(カレントディレクトリ)と、SDKのlib\tools.jarを追加して、まずはお約束のhelloworld.javaである。
    
    class helloworld
    {
    	public static void main(String args[])
    	{
    		System.out.println("Hello World");
    	}
    }
    あとは
    javac helloworld.java
    java helloworld
    とすれば、Hello Worldってな案配である。
    
    
    K6-2の300MHz、メモリ128MBという寂しいマシンでもあり、最初のjavacやら起動は死んだかと思うほど遅いが、二回目以降は俄然早くなるので我慢しよう。
    続いてjhdl.orgから落としてきたJHDLのインストールである。CLASSPATHにjhdl\jhdl.jarを追加してFullAdder.javaをこしらえる
    
    import byucc.jhdl.base.*;
    import byucc.jhdl.Logic.*;
    
    public class FullAdder extends Logic {
    	public static CellInterface[] cell_interface = { // FullAdderのポート宣言
    		in ("a",1),		// a,b,cinは1ビットの入力ポート
    		in ("b",1),
    		in ("cin",1),
    		out("sum",1),		// sum,coutは1ビットの出力ポート
    		out("cout",1)
    	};
    	public FullAdder(Node parent, Wire a, Wire b, Wire cin,	//FullAdderモジュールの定義
    			 Wire sum, Wire cout) {			//a,b,cin,sum,coutという信号がある
    		super(parent);		// 必須のおまじない(必ずつける)
    		connect("a",a);		// ポートと信号の結合
    		connect("b",b);
    		connect("cin",cin);
    		connect("sum",sum);
    		connect("cout",cout);
    		or_o(and(a,b), and(a,cin), and(b,cin), cout);	//ANDゲート+3入力ORへの結線
    		xor_o(a, b, cin, sum);	// 3入力XORゲートへの結線
        	}
    }
    全くもってHDLである必然性も無いようなゲートレベルの記述であるが、
    これで同じように
    javac FullAdder.java
    今度の実行は
    java dtb FullAdder
    
    
    これをやると、GUIな環境が立ち上がって、今書いたものの階層構造がツリービューアのように表示される。更にデザインを回路図で見る、入力を変更して動きを見る、波形を出してチェックするなどというのもごく簡単。EDIF形式のネットリストを出してみると
    
    (edif FullAdder
      (edifVersion 2 0 0)
      (edifLevel 0)
      (keywordMap (keywordLevel 0))
      (status
        (written
          (timeStamp 2003 1 20 22 26 10)
          (program "BYU-CC's JHDL-EDIF netlister by Peter Bellows and Eric Blake"
            (version "0.3.26"))))
      (library FullAdder
        (edifLevel 0)
        (technology (numberDefinition (scale 1 (E 1 -12) (unit CAPACITANCE))))
        (cell (rename and2 "and2")
          (cellType GENERIC)
    ・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・
              (net (rename a "a")
                (joined
                  (portRef in0 (instanceRef andX_g))
                  (portRef in0 (instanceRef andX_g__1))
                  (portRef i0 (instanceRef xor3))
                  (portRef o (instanceRef a_IBUF))))
            )
         ))
      )
      (design ROOT
        (cellRef FullAdder
          (libraryRef FullAdder)))
    )
    
    
    という具合。これをXilinxのツールにかけると実チップ向けに配置配線できるということである。実チップシミュレーションはそっちでやれば良いのだろう。 どこまで高水準に書けるのかはまだ調べてない。もう少し例題をこなしてからまとまったものを書いてみるとするか。
01月21日(きのえ うま:12月19日:四緑赤口)
  • あふれた
     昨日アップした後でちょいと確認かねて自分のページにアクセスしてみれば、あろうことか日誌が尻切れトンボ。ありゃあなにをしくじったのかとローカルのファイルを見ても壊れている風でもないし、そもそもローカルのHTMLファイルならばまともに読める。再度アップロードしなおしても駄目。Operaの責任かとIEで見ても駄目なので、これは本格的に変ではないか。ここでふっと頭をよぎったのがホームページスペース。なにせ、狭いのだ。当時そんなにでかいものになるとは予想していなかったので、最初の一番お安いコースのままで、延々と日誌だけは膨れ上がるのだからいつかはオーバーフローするに決まっている。
     とりあえずゴミ状態になっていたイメージファイルを消して再度アップする。ftpもコマンドプロンプトからやっているから、さてdelだったのかdeleteだったのか、rmだったのかなどとつまらないところで躓きつつも何とか削除して、再度アップロードしたら尻がつながった。
     そろそろ本格的に引越し準備すべき時にきたのかもしれない。
01月22日(きのと ひつじ:12月20日:五黄先勝)
  • Javaる
     Javaによるハードウェア記述のための環境整備をする。JHDLにしても現状最終ターゲットとなりうるのはXilinxのみであり、JHDLで吐いたEDIFもXinixのツールにかけて配置配線するものとのこと。ということならやはりXinixの艦橋を整えるのが一番である。
     お金やコネのある人は正規品を購入なり評価名目で借り出すこともできるのだろうが、そんな先立つものやツテの無いこちらとしては、Xinixがフリーで出しているWebpackで我慢である。我慢とはいえ、例のJHDLで書いた16ビットCPUここを見るとwebpackで大丈夫だったような感じなので、そう馬鹿にしたものではない。(この16ビットCPUのxr16vxにメモリとシリアルとパラレルポートにタイマーまで放り込んでXC2S100-5で使用率29%、39MHzで動くとか書いてあるな)
     さて、インストールして、シミュレーションは?と思ったらできないような感じになっている。よくよくサイトを眺めると、こちらは別途ModelSImが必要とのこと。これまた落としてきてよくわからないままインストールしていったら、「シリアルナンバーは?」てなことを聞かれて「?」である。立ち返り、振り返りしていったら、ModelSimのStarterだけがフリーで、他は有料らしい。改めてStarterをインストールしてライセンスキーファイルを発行してもらい(即座にメールで届く)これを入れて動き出す。
     最近のツールは機能いっぱいで難しい。サンプルコードを元にひとまずVerilogベースでシミュレーション波形が出せるところまで確認した後、簡単なコードをVerilogで自前で書いて確認。
     今度は先のWebpackでの論理合成。こちらはtutorialがフリー版では動かない機能を使っているのにムッときて、Verilogで書いた別のサンプルをベースにコンパイル。ごく簡単なパラレル入力のアダーなのにフィッティングしようとしたら入らないと文句をいうので調べたらI/Oピン不足ということ。デバイス変更はこれかな?と手探りで変更して再度走らせたら無事完了。これで一通りJavaからFPGAのデータビットストリームに落ちるところまでスルーしたわけだ。あとは、実際の実験用チップをどこからか調達してくれば実物に落として遊べるな。
01月23日(ひのえ さる:12月21日:六白友引)
  • 別java
     というわけでもう一個のjava-HDLと呼ぶようなものを試す。
     public class Demo
     {
    	 // The method we want to turn into hardware
    	public static int alu(int mode, int a, int b)
    	{
    		switch(mode & 0x3) {
    			case	0x00:	return(a+b);
    			case	0x01:	return(a-b);
    			case	0x02:	return(a & b);
    			default:	return(a | b);
    		}
    	}
    
    	 
    	 // A main entry point for testing when we run the program
    
    	public static void main(String[] args)
    	{
    		System.out.println("7  +  2 = "+alu(0x00, 0x07, 0x02));
    		System.out.println("7  -  2 = "+alu(0x01, 0x07, 0x02));
    		System.out.println("7 and 2 = "+alu(0x02, 0x07, 0x02));
    		System.out.println("7  or 2 = "+alu(0x03, 0x07, 0x02));
    	}
    }
    
    このうちmainI()は単なるテストベンチのようなもので、論理合成には関係ない。
    javac Demo.java
    でコンパイルしてから、
    java Demo
    すれば
    7  +  2 = 9
    7  -  2 = 5
    7 and 2 = 2
    7  or 2 = 7
    てな案配でmainが実行されてaluのテスト結果が画面にでる。これを合成ツールに
    かけてXilinxのXC2V80にフィッティング。
    
    Device utilization summary:
    
       Number of External IOBs            98 out of 120    81%
          Number of LOCed External IOBs    0 out of 98      0%
    
       Number of SLICEs                   65 out of 512    12%
    
    ・・・・・・・・・
    
    The Average Connection Delay for this design is:        1.302 ns
    The Maximum Pin Delay is:                               3.265 ns
    The Average Connection Delay on the 10 Worst Nets is:   2.334 ns
    
    てな案配でFPGAにマッピングできてしまった。調べてみたら、aluのaやb入力は32ビット、mode入力は下位2ビットしか使ってないので、最適化されてあっさり2ビット入力にマップされている。JHDLが回路の各要素をオブジェクトにマップして記述するのに対して、あまりにもソフト的な記述が面白い。次は同期回路の記述方法を調べていこう。
01月24日(ひのと とり:12月22日:七赤先負)
  • たいしたことじゃない
     こともあろうに、一国の首相たる立場で「公約を守らないなんてたいしたことじゃない」発言なんかをしてしまったそうだ。政治家が公約なんてどうでも良いというなら、選挙の時には何を言うんだろうか。「○○を実現させます」そんなことやってもやらなくてもどっちでも良いんだから、正しい言い方は「○○が実現できたらいいなぁと感じています」。うん、なるほど。感じるだけだからな。種々の不祥事発覚にもあるように、建前のヴェールの中に閉じ込められた本音が出てくるようになった世の中だが、公約とは鑑賞するための言葉でしかないということを公に認めたということは大した進歩である。これぞまさしく構造改革である。
     そんなこんなを聞きながら昨日からのJavaの調査。同期化はまだ分からないけれど、ちょっと入出力関係の信号を付加しようとしたらどうやっても駄目。JHDLならこう書けば出るというのは分かっているのだが、こっちのJava-HDL系はまるでNG。javacは問題なくちゃんとバイトコードに落としてくれるのだが、その先のツールが内部エラーでお陀仏さん。どうやらツールのバグ臭い。オンラインのマニュアルでも、掲示板(英語だけど)を見ていると、一応このオブジェクトをnewして使えばよろしいというようなことが書いてあるのだが、全然駄目。どっかの首相じゃないんだからこの程度のお約束ごとが守れなくてどうするのかとぶつくさ言いながら、回避策をあれこれやってみて、レイテンシ増加をあきらめれば何とか対処できることに気付いて一安心。とりあえずこれでも何とかなるし、だれかさんの公約とは違って大したことじゃない。
01月25日(つちのえ いぬ:12月23日:八白仏滅)
  • 人間その気になれば
     先日0.5mmピッチの半田つけをした基板に更にチップコンデンサを付ける。専用基板なら既にパッドができているので、そこに乗せれば良い話だが、今回は汎用のピッチ変換基板に付けるので、半田付け中のコンデンサの保持だけでも一苦労。更に厄介なのは0.5mmピッチのパターン(パターンの幅はピッチの半分程度なので、0.25mm位か)に電線を半田付けして、コンデンサとの間を接続しなければならないこと。つながっていなければ当然駄目だし、隣とくっついても当然駄目。
     目がくらくらするような状況だけどつけるしかないわけで、老眼鏡とレンズを駆使。小手先の微妙な感触も頼りに何とか進める。どうにもうまくいかなかったのが、だんだん慣れてきて、終わりに近くなった頃には、この細いパッドのひとつにあらかじめ予備半田をすることもそれほど苦労なく、隣りあったパッドからそれぞれジャンパを飛ばす(要するに2本並んで電線を引き出す)こともできるようになっていた。工場にいたころは0.5mmピッチは絶対駄目で失敗しては器用な同僚に頼んでいたものだが、頑張れば何とかなるものだ。
     「人間その気になれば何とかなるものです」は「アルプスの少女ハイジ」のロッテン・マイヤーさんの台詞だったか。
01月26日(つちのと い:12月24日:九紫大安)
  • おめでとう
     先日悩んでいた入出力関係はどうやらバグ。バグと言いつづけても何も解決しないのだから立ち止まっても仕方ない。あれやこれやとつついているうちに、ちょいとばかり気に入らない部分もあるものの何とか回避できそうなやり方を発見する。が、生成されたネットを点検していくと、こんなものでは動きそうも無い。物はためしとテストベンチを作成してシミュレーション。結果を波形でツラツラと確認してみれば、ほーら案の定。これじゃあ何をやっているのか分からないではないかと、記述を少しいじってみれば今度は全く様相が違っている。Javaレベルでは結果は似たようなものなのだが、さすがにハードまで落とす段階ではこういうことにもなるのだろう。
     改めてシミュレーションにかけてみれば、今度は間違いなく予定通りの動作である。とりあえず誰も誉めてはくれないので、自分におめでとうを言って紅茶をすすっていた。
01月27日(かのえ ね:12月25日:一白赤口)
  • アセンブラ
     とあるRISCマイコンを使ったものの上位バージョンを作る予定があるということで、まずは現行の物のアセンブラソースリストを読むことに。ありがちなことで、これを書いた人間は既に会社との関係が切れているので、残されたPCのHDDから最新版と思しきソースを引きずり出してきて送ってもらう。中身はやはりというのか全部アセンブラ。アセンブリ言語仕様はそこはかとなくIntelっぽい。
     中身をながめていくと、どうやらメーカの出してきたサンプルを元に改造したらしくて、ゴミのようなコードがあちこちに落ちている。ガラクタの山を乗り越えながら進んでいく心境にも似て、必要な処理部分を洗い出し,洗い出し。grepに比べてfindって貧弱きわまりないんだよな・・とブツブツ言っていたのだが、実はcygwinをインストールしているからgrepだってsedだって使えるじゃないかということに終わってから気が付いた。
     とりあえず、うろつきまわって一番肝心なところを見つけたのでソースを元に外部仕様をざっと書き出してみるのだが、これも特別複雑なところも無い。結局サンプルをちょっと手を入れて、必要な機能を3つほど追加したというあたりが真相らしい。ここまで分かれば良いだろう。とりあえず正式スタートのイベントフラグ待ちとしておこう。
01月28日(かのと うし:12月26日:二黒先勝)
  • Wikiはお好き?
     最近ちょっと気に入っているのがPUKIWIKIを利用したページ。webサイトというのはだいたいにおいて管理人さんに変更やら修正の権利があって、他の人は掲示板への書き込み程度しかできないのだけど、Wikiは自由きままに書き換えてしまうことができる。先ほどのPUKIWIKIはPHPを使った国産のWikiクローンなのだけど、このページで左上の「編集」をクリックすれば分かるとおり、トップページすら勝手に書き換えができてしまう。既にあるものの中で気になるところを修正するのも自由、新しいページを作ることも自由、好きな画像データを貼り付けてみたり、コメントや掲示板を設置したりということもその場で勝手きままにできてしまう。
     そんなことをやったら悪意あるやつに荒らされるだけじゃないかと思うところなのだが、少なくとも私がうろついているあたりはかなりまともに運営されているのが面白いところである。
     誰かが雛型となるテキストをとりあえずアップする。少し見づらいなと思っていると他の人が整形用のタグを使って纏め上げる、ミスがあると気付いた人が訂正している。掲示板で質問など付くとその対応ページを誰かが作って、そこで図解される。いつのまにか補足説明が追加されたり、図がはめ込まれたる。リンクページも拡充されて、少々混乱気味かと思えばこれまた誰かが整理している。
     いわば、Webの上の匿名ワイガヤ部屋である。見ているだけでも面白いのだが、やはり手が出せるとなれば手を出してみたくなるものでいつのまにか同好の士の溜まり場兼データベースとして機能していたりする。
     一から全部作ったり書いていくのは大変だけれども、他人が作った物の改良ならばずっと楽。時間の合間を見ながらちょっと修正して戻しておくことはそれほど苦でもない。こういう形で何か開発を進めたら果たしてどうなるのだろう。雛型を誰かが作る。「ここは変だね」と誰かが訂正し、「こんな感じにしたら?」と書き加えられ、「これよりこっちの部品の方が安いし入手製も良いから」と変更されていく。細かいところを見るのが得意な人、全体を見るのが得意な人、ハード的、ソフト的な見地からこうしておきたい、こんなのが良いと寄せ集められてひとつのものができていく。
     そうそう理想どおりにうまくはいかないとは思うけれど、そういう姿を夢見ているというのも良いことじゃないのかと思っていた。
01月29日(みずのえ とら:12月27日:三碧友引)
  • 校正
     原稿の校正中。今回たくさんページ数をもらったのだが、果たしてそんなに埋めきれるかと思っていたが、蓋をあけたらオーバーフロー(編集のMさん、ごめんなさい)。自分で書いたものではあるけれど、こうやってレイアウトされた形になると一読者という気分も半分混ざってちょっとしたミスが気になってくる。とりあえず赤入れ終わって一息だけど、もう一章残っているんだなぁ。
01月30日(みずのと う:12月28日:四緑先負)
  • つい後回し
     パンツ(ズボン)の尻ポケット、上から布を当てたタイプのものだけどこれの下のほうの縫い目がほつれてうっかり硬貨を入れるとそのまま落ちてしまう。ずっと気をつけてはいるのだが、他のパンツではそういうことが無いのでついうっかりというのをここ2,3度ほど繰り返してしまったのを見てこれはいよいよ危ないと悟る。しばらく使っていなかったミシンのお手製カバーを取り、色目の似た糸を捜して下糸をボビンに巻いて釜にセット。久しぶりにフットスイッチを踏みながらのミシンがけはあっという間に終わった。やってしまえば簡単なのに、つい面倒くさいもん!が出て後回しになるっていうのは悪い癖だな。
01月31日(きのえ たつ:12月29日:五黄仏滅)
  • よくまぁ
     このシーズンの年中行事ではあるが、続々と源泉徴収票が送られてくる。かつてはこの額が給与所得にプラス・アルファだったのだなと思うのと、それが今ではこれで1年生活していたのかと、いろいろと考えさせられる。とりあえず領収書の整理を始めてみたが今年は例年になく多い。出費もかさんだ1年だったようだ。今年はもう少し頑張らねばなぁ。


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