イゼルローン日誌
宇宙・・それは人類に残された最後の観光地である



 

2003年09月
09月01日(ひのと うし:8月05日:八白赤口)
  • 防災の日
     防災の日。「地震被害の後」と言われても納得してしまうような私の部屋。「地震が来たら片付くんじゃない?」という声あり。いや、エントロピーは増大する方向だけど、普通の人の部屋よりΔ値が小さいだけだろ。
     それはともかくとして、やはり逃げ場が欲しいとは思う。別荘族とまではいかないにしても、共同事務所のような疎開があっても良いのかもしれないな。なにせ、こういう通勤の無い商売であるからして、身の安全と通信手段さえ確保できればあとは何とかやっていけるだろうから。
     そんなことを考えながらの引渡し訓練であった。
09月02日(つちのえ とら:8月06日:七赤先勝)
  • 不思議な論議
     自衛隊、核武装、米軍と米国の存在といろいろとあるわけだが、自分自身を、そして自分の国というものを信用しているかという視点に立てば実に奇怪な理屈が横行している。基本的に軍隊はその国の体制を守るためにある。他国の軍隊は他国の体制を守るだめにあるというのが基本に違いない。米軍はあくまでも米国の体制を守るためのもので、日本の国土国家体制を守るためのものではない。
     その米軍にべったりと擦り寄る一方で、自衛隊についてはまるで軍隊という扱いになったら最後、ありとあらゆる残虐非道な悪行を犯すかのような事を言う。いわく軍国主義なのだそうだ。それは自国の軍隊ひとつ満足に統制できないということ、そして自国の国民の判断よりも米国の国民(大統領だって国民である)の判断が正しいと、こう考えているということになるのだろうか。
     無論、憲法に素直に照らせば自衛隊は違憲な存在だということは改めて言うまでもない。違憲状態にあるのだからこれ以上の拡大は望まないということと、自国の軍よりも他国の軍の方が理性あり正しい行動を取るといったかのような扱いと、一緒くたに扱って煙に巻かれているようである。
     そろそろリセットしてリスタートさせないといけないんじゃないのかな?
09月03日(つちのと う:8月07日:六白友引)
  • 何をしているのやら
     そういえばあの人は何をしているのやらと思うことがあった。こんな気分になる事は滅多異に無い。ただ、どうしても知りたいということでもなく、ただ「あぁ、今ごろ何してることやら」と言う程度。自分の過去なんて消し去りたいものばかりで、振り返って懐かしいとか、楽しかった思い出だのというものはトンと浮かんで来ない。それでもその時間に自分がそこにいたということは記録として残されているので、否定しようのないことである。そんな時代に知っていた人のことをふと思い出させられて、そしてまた消えていく。
     ふと気づいて時計を見ればほんの数分の出来事だったらしい。ちょっと疲れてきているか。早めに寝ることにしよう。
09月04日(かのえ たつ:8月08日:五黄先負)
  • ぐるぐる
     言っている筋の部分は単純なのに、そことは直接関係のないことまで持ち出して持論を補強したつもりになり、100%自分の思ったとおりにならないと延々と同じことを繰り返し口にするという姿勢に半ば呆れ顔。「そこはわかっている」と言っても聞こえてないようで、話をしているこちらが馬鹿らしくなってくる。これも米国流なのかな?
09月05日(つちのと う:8月09日:四緑仏滅)
  • 年金
     またそぞろ年金改革だとうるさいことで。どんな試算をしようとも、私が年金をもらえるということはまずありえないだろう。「そんなことはない」と国庫負担も含めて強調するけれど、支給開始年齢までに死ぬとか、平均寿命まで生きないということを考えれば「もらえない」に賭けるが勝ち。平均はあくまでも平均でだし、そもそも生まれた時から発ガン性たっぷりな環境にいた私の体が、今のお年よりの平均寿命まで生きられるとは到底思えない。まぁ、とりあえず障害を負ったときの事を考えて13300円だけは払っているけれどもね。
     ところで、支給水準を維持したままにしたいなら、支給開始年齢を団塊世代の少し上にして、そのまま毎年スライドさせれば良いだけだけれども、誰もそんなことは口にしないんだな。「昔は仕送りをしていたんだから」というのが切り札のように使われているけれど、仕送りを受けていた側のストックが仕送りしていた側のストックをはるかに超えていただろうか?フローだってほとんど差がないということを考えると、まるで荘園制度である。
09月06日(みずのえ うま:8月10日:三碧大安)
  • リール買い
     立川方面に部品の買出し。行ってみると籠の中にチップ部品のリールがある。1リール500円という値段にひかれて確認してみたのだけど、あまり使わないようなものが多い中で、47Kの抵抗と0.022μFのコンデンサを発掘。とりあえず何でもいいようなプルアップのところとか、0.1μFではちょいと大きいようなところはこれでいいだろう。抵抗は5000個、コンデンサは4000個だから量産品でも作らない限り、使い切るのは結構大変だろう。
     ところで、お気づきのとおり単価にすれば10銭という単位になる。業界では珍しくもないことだけど、いまどき1円で10個も買えるものってそうは無いだろうな。
09月07日(みずのと ひつじ:8月11日:二黒赤口)
  • 喧嘩はやれ
     TVをつらつらと眺めていた。子供の起こした暴力事件関係らしい。子供にしゃべらせている。曰く「殴り合いはやっちゃだめ」「暴力はいけない」。なるほど学校テストならマルだし、昔からそう答えるのが一応のタテマエというものである。
     が、どうも様子を見ていると本音レベルでそうなっているんじゃなかろうかと思えて仕方ない。人間の動物としての剥き出しの本性が表れやすくできているのが子供である。殴り合いだってすることがあるというのは動物としての本来の姿である。ただ、殴り合いといっても素手同士であれば、当然のように作用と反作用というものがあるのだし、体の頑丈さを出せる力で割り算すれば大人よりはるかに大きな子供のことであって、そんなに大きな怪我をすることもない。そうした中で、殴るとはどういうことなのか、手加減するというのはどういうことなのか、身をもって学んでいくのではないだろうか。このところ事件というものを見ていると「手加減」や「ほどほど」というものを知らないように思えてならない。なんだかすべてが'1'か'0'になってしまっているように思える。0.3や0.5・・が無くなっているのではなかろうか。
     「ちょっとムッとくる」という段階が無い。ムッときそうになると抑え込んで取り繕うけれど、もう少しムッとくるといきなりスレッショルドを超えて'1'まですっ飛んでいってしまう。しかも、一度'1'になったらなかなか'0'に戻れないというヒステリシス特性まで備えているらしい。
     このようなデジタルな反応というのは幼い子供には良くあることで、それ自体は珍しい現象でもない。ただ、幼い子供の場合にはこのスレッショルドレベルが低いからわかりやすいし、'1'になったところでそれほどとてつもないことはできないから良い。
     通常なら、ここから先は多分アナログな変化を身につける。感情を抑えるというのは、急峻な変化を無くして、入力の変化に対する出力の変化を穏やかにしていくことなのだろうと思う。
     ところが、これをどう間違ってか「○○はいけません」という表面で抑え込む。おとなしく、聞き分けが良く、争いごとをせず・・・という、まぁ言ってみれば理性優先の論理である。対極にあるのは、暴れる、対立する、争う・・という本能の領域だけども、それは好むと好まざるとにかかわらず、男の側がより強く持つようにプログラムされているはずだ。だからこそ、それを抑制する経験と体験がより一層大事となるはずなのに、一見もっともらしい理性最優先の論理で従わせようとする。
     何が起きるかは明白だ。中に湧き上がる衝動を吐き出してもいい時期に吐き出させない。させないままに成長すれば、アナログ的なコントロール方法など知ることも無い。それでも成長すればそれなりに自分を抑えることができるようになっているように見えるけど、それは単にスレッショルドレベルが上がった結果に過ぎないのだ。
     スレッショルドレベルが上がったということは、入力のノイズが出力にはほとんど現れないということだ。つまりは、理想的な良い子に違いない。そして、ある段階までいくと一気に'1'になるのだろう。
     喧嘩はやれ、争え、戦え、取っ組み合いでもなんでもやれ。ただし、卑怯なことはするな。武器は使うな。急所は狙うな。正々堂々と素手で、タイマンでやれ。動けなくなるまでやれ。
09月08日(きのえ さる:8月12日:一白先勝)
  • 集合抵抗
     先日買ったチップ抵抗と思っていたものをふと眺めてみるとなんだか形状が違う。改めて良く見てみれば、なんと8端子の集合抵抗であった。ROHMのMNR14シリーズで、1608サイズのチップ抵抗が4個並んでくっついたようになっている。4パラで10Kオーム程度のものとして使うには少々でかいし。今度基板を作るときに利用することにするか。
09月09日(きのと とり:8月13日:九紫友引)
  • 年金
     というわけで、何でも100歳以上の方が何万人だとか言っている。で、お約束で出てくる年金改革なのだけど、世代ごとの損得計算表はしきりと報道させるけど、性別ごとにやらないのはどうしたわけだろうか?あの表で「いくら払っていくら受け取っている」というのだけど、いわゆる3号についてはどういう計算をしているのだろうか?一方が夫婦両方を支払っているというのだが、そうすると半額払っているという計算になるのか、あるいは配偶者の国民年金分をもう一方が負担しているという計算にするのか。
     今「○○才の人が平均寿命まで生きたとして計算すると」っていうけど、もし、男女の需給額の総額を算術平均しているのだとすると、長寿命でしかも支給開始年齢が低い女性の側の需給額に平均が引きずられているのは明白だ。
     平均寿命が短い上に支給開始年齢が高いという性差別までされている男性の場合に限って損得勘定したらいったいどうなるのだろう?なんとなく不満が爆発しそうなので、マスメディアもこぞってその点はだんまりを決め込んでいるのが不思議でならないのである。
09月10日(ひのえ いぬ:8月14日:八白先負)
  • インベーダ
     懐かしい。あまりにも懐かしくて先日からハマっているセルベーダ。Excelの上で動くインベーダゲームなのだけども、VBAでも使って描画しているのかと思ったら、なんとドットが「セル」なのだ。つまり、セルを微小化してドットにみたててセルの色を変えることでドットを打つという発想。
     そんな面倒で力づくなことをやれば当然遅いに決まっているのだけど、CPUの速度向上はそんなばかげたやり方でも動かしてしまえる位になったようだ。音も往年のまま。
     ついでに同じノリのパックマンもあったけど、こちらはあるところから追いかけてこなくなったりしてちょっと変だな?というところ。とりあえずお勧めである。
09月11日(ひのと い:8月15日:七赤仏滅)
  • Spice
     Spiceを起こしてちょっとした回路のシミュレーション。ギターのピックアップにはピックアップを負荷に使うと良いかもしれないという話の検証をしてみる。簡単なモデリングをやって周波数解析してから、パラメトリック解析で、値を少しずつ振って変化をチェック。なるほど。Lな出力にはL負荷というのはあながち間違いではない。これは他にも応用が利くんじゃないだろうか。
09月12日(つちのえ ね:8月16日:六白大安)
  • 世界の違い
     とある方と面通しされた。直にあってしまえばどんな人だって所詮人なのだが、やはりその人が持っているものの大きさを考えるとため息も出ようというもの。かたや1000ドルや1万ドルの話なのに、そちらでは10万ドル、100万ドルが最小単位な世界である。なるほど、住む世界が違うとはこういう事を言うのだな。
09月13日(つちのと うし:8月17日:五黄赤口)
  • 電子技術廃刊
     創刊45年の歴史を誇る電子技術が廃刊ということだ。初歩のラジオ、ラジオの製作が消え、そして電子技術も。何が科学技術創造立国だ。そんな上っ面の言葉だけではいくら笛を吹こうと踊らないということだろうと、善意に解釈しておく。
09月14日(かのえ とら:8月18日:四緑先勝)
  • 遅れ気味
     ちょっと予定より原稿遅れ気味。なんだか頭の中がまとまらない。困ったもんだ。会社員時代なら、こういうときに多少遅れても収入に影響しないけど、自営だとそうもいかない。納期が遅れると、場合によっては丸々一ヶ月先延ばしになるわけで、予定が狂うということにもなるのであって。
     ふと会社員はいいなと思いながらも、じゃあ会社員に戻れる?と聞かれたらやっぱり無理な気がするとしか答えられない心理状態なのだった。もっとも、本当に戻ればそれなりになってしまうんだろうけどね。
09月15日(かのと う:8月19日:三碧友引)
  • あぁ道頓堀
     川じゃなくて、堀・・というかドブだよね。勇気あるというかむちゃくちゃというか。臭いだけならまだいいけど、あとで何が起きてもしらないぞ・・と。
09月16日(みずのえ たつ:8月20日:二黒先勝)
  • あぁヤフオク
     あまりそういう方面は利用していなかったこともあって、なんでここまで・・と思うようなことがあるようだ。とうとう専用サイトまでできてしまっている。それにしても、ずいぶんとセコいことを繰り返しているものだ。平均落札価格は4万円足らず。そこまでするならもうちょっとまともにやったって稼げるだろうに。
     この手の匿名の公開オークションでこうした問題が出るということは別段不思議というほどのことでもない。匿名の相手を信用しなくてはならないというところがこの手のものの便利さを生み出している一方で、扱えるものの限界も示していると言えるのだろう。相手に対する信頼性をあげようとすればするほど個人情報を表に出すより無くなるし、信用保証のシステムを作ればデータ流出の問題は必ずついて回る。悪意の利用に強いシステムを作るのはやはり楽ではないのだなと思わされる一件である。
     と書いていた矢先の自爆テロまがい。噂によると、「仕事が入るから、その中から返せば良い」ともちかけて専用の軽トラをローンを組ませて購入させ、そのあと仕事を減らし、給料を減らして最後はローンだけ背負わせるという、いわゆる悪徳商法の1パターンにハマったらしい。それならそれで飛び込んでいく先が違うだろう。悪徳業者からの借金は踏み倒すためにあるとばかり、大量に借りまくってドロンしている例も多いらしいのだが、そこまで実行しないにしても、そのくらいのしたたかさも必要な世の中なのだろう。
     嫌な世の中だが、やはり「清く正しくあつかましく」生きることにしよう。
09月17日(みずのと み:8月21日:一白仏滅)
  • チョコラBB
     なんとなくコンビにで手にとったチョコラBBライト。別段美味いものでもないけれど、ちょっとだけ調子良くなったような気分にだけは浸ることができた。ほとんどプラシーボ効果以上のものではないと思うけれど、こんなものが激戦区のコンビニ棚の場所取りに勝って常備されるほど売れているのだから皆さんお疲れなのですね。
09月18日(きのえ うま:8月22日:九紫大安)
  • ネットな機器
     ネットワークにつなぐ某機器のアイデア持込&打ち合わせ。とりあえず社長さんからのGoサインは出たので、一気に進める格好なのだけど、さて、これで私が儲けるというお金の流れをどうつくれば良いのかというのが今ひとつ浮かばない。まぁ、とりあえず設計費いただければそれでも良いんですけど、もうちょっと何かいい方法(お互いに)はないものか、あるいは別の面でいい手はないものかと思案する。
     思案しているうちにそもそも大きく儲けるようなシステムはぜんぜん構築できていないよなと、わが身を振り返る。受けて処理してお金もらって・・というサイクルの中ではやはり大きくグルンと回るようなことはないのである。もう少し何か考えないとだめだな、やはり。
09月19日(きのと ひつじ:8月23日:八白赤口)
  • インデックス
     その名も落ちこぼれ理工系学生のための、数学のページいきなり最初の自由落下で4.9が出てきてしまって、一応お約束で1/2×9.8にしてほしいなぁなどと思ってしまったのだけど、数学としてはそれでいいのだな。
     結構こんなことでもずっと使ってないと記憶があいまいになっていたり、すっかり忘れていたりするもので、やはりもう一回勉強しなおしておかないとだめだなぁと思ったりもする。使わないことを覚えておく必要はないというのはある意味道理だけども、実は知らなければ使いようもないので、使わないというよりも使えないという方が正しい。逆に知っていれば使うであろうものもあるのであって、実のところそれが知識というものだろう。使われてない知識には意味はないだろうが、知らなければ使いようがないのだ。とりあえずあちこちかじりまくってインデックスだけ作っておいて、必要になったときにオンデマンドで詳細な情報をダウンロードしてくるということで、とりあえず良いとしよう。
09月20日(ひのえ さる:8月24日:七赤先勝)
09月21日(ひのと とり:8月25日:六白友引)
  • 修正修正
     A/Dコンバータとのインターフェースを組んでプログラムも組んで、一応動作確認はして原稿も書いて、そういえば波形をとっていなかったなと思い出して一応採集。トリガ条件を設定してさて波形の説明でも書き加えるか・・と思って見ていたらなにやらおかしい。マニュアルのような波形になっていない。データを変換している最中にデータを読み出してしまっている。再度データシートを読み直してみると、どうも例外だろうと思っていた側の波形が実は本命で、そちらになったときの動作に対応できずにウェイトがかからずに先に突っ走ってしまったということらしい。それなりのデータが読み出せていたのは、どうも前回のアクセスで変換されてラッチされたデータがそのまま保持されていたということのようだ。なるほど、前回値はずっとホールドされているのかと喜んでいる場合ではない。とりあえずタイミングを見直して修正。再度波形を取ってうまく動いていることを確認する。原稿の修正もしておかなくては。
09月22日(つちのえ いぬ:8月26日:五黄先負)
  • 打ち合わせ
     久しぶりにとある会社で打ち合わせ。なんとなく探りを入れられているような感じもあって、ちょっと考え込む。当初、まるでわからなくて質問してくるのかと思って応対していたのだが、どうも雰囲気がおかしい。わかっていてあえて聞いてくるのかというにしてはこれまた少々変な感じである。
     仕方がないので、こちらもちょっと鎌をかけるようなことを言ってみると、なんとなく応答があっ言葉の端はしに漏れてくる単語からすると、それなりに知っている筈という結論を出すしかない。
     不可解なのは、なんでそんなことをやっているのかということ。まぁ、とりあえずお金にしてくれるならそれでもいいですけどね。なんとなく釈然としないなぁ。
09月23日(つちのと い:8月27日:四緑仏滅)
  • HDLC、X.25、LAPB・・
     なんだか、いきなりX.25な世界に飛び込むことになりそうで、急遽調べようとしたのだけど、このあたりの資料ってやっぱり有償なのか。アマチュア無線のパケット通信だと、X.25をちょいと加工したAX.25というのが標準的に使われていたななどと当時を思い出しながら、探すのだが、なかなか見つからない。PC向けならだいたい公開されているものが多いのだけどな。共通財産としてPDFにしてどこかに転がしておいてくれればいいのに・・とぶつくさと言いながらとりあえず簡単そうな資料だけ収集しながら見ていったら こんなところにぶつかった。Those wishing to benefit from the opportunity to freely access up to three (3) Recommendations must first complete the requested information via the online Free Download Registration Form.というところで、3件まではフリーで落とせるような感じな表記。
     ところで本体は?と思ったらこちららしい。価格が73スイスフランというあたりがなんともITUしてるな。
     とりあえず、3個フリーで落とせるIDを某法人名でとるべくRegistrationしてみたら、「発行したよ」とのメッセージ。あとはIDとパスワードの到着を待てば良いということか。
09月24日(かのえ ね:8月28日:三碧大安)
  • データ吸出し
     とある測定器が収集したデータをPCに移さねばならなくなった。とりあえず借りてきて電源を入れたら、ありがちな展開だけどもBIOS画面が出て、DOSが起動・・どうやらDOSアプリケーションとして動いているらしい。
     さて、それではということでキーボードをつないでDOSプロンプトでとめてやって、中身をチェック。とりあえずデータファイルのありかなどもわかったので、吸い出す方法を考える。
     一番お手軽なのは、このHDDをはずして別のPCで読むこと。ところが分解してみると思ったより面倒な構造で、ふたのように覆い被さっている基板がうまく外れない。無理して壊したら困るので、ここでいったん断念。パラレルポートやシリアルポートらしきものも出ているからLAPLINKみたいなことをしても良いのだろうけど、環境整備だけで時間を食いそうだ。
     悩んだ挙句の結論はFDでやってしまえ!という実に安易ではあるけど現実的な手段。まず、現在取り込んである25MB近いファイルをどうにかしなくてはならない。とりあえずLHAで圧縮して20Mバイト程度まで圧縮。次に1.44MBごとに分割。出来上がったファイルをFDを二枚インターリーブしながらコピー。地道に作業してどうにかバイナリデータの吸い上げは完了。続いてASCIIデータだな。
09月25日(かのと うし:8月29日:二黒赤口)
  • 打ち合わせ
     打ち合わせに出向く。あれこれ話しているうちに結構バス関係が面倒であるということがわかってきたので、急遽方針変更を提案。まぁ、この方が絶対楽だろう。とりあえずざっと仕様を見た範囲ではそれほど厄介というものでもなさそうなので、一安心。これなら何とかなるだろう。
09月26日(みずのえ とら:9月01日:一白先負)
  • データ加工
     受け取った通信データを加工。元がASCIIファイルだからそれほど難しくもない。一次加工、二次加工・・と進んで分解したのをタイムスタンプをキーにしてソートしていってとにかく扱いやすいフォーマットに変換。
     とりあえず出来上がった加工済みテキストファイルを元に軽く調査していく。それほど難しくはないのだろうけれど、とりあえず面倒くさい。OSIの階層にしたがって眺めていると、なるほど、パケットが下の層でやりとりされて、上の方は上の方でハンドシェークしているのがよくわかる。頭の中でわかってはいるけれど実際にこういう形でトレースを取ってみるとそれなりに面白い。さて、プロトコルの仕様書を落としたいのだが、パスワードはまだこない。だめなのかな?やっぱり。
09月27日(みずのと う:9月02日:九紫仏滅)
  • C合成再び
     というところで、やっと一息つけたのでちょっとお休み状態だったC合成を再開。すっかり忘れているなぁ。もらってきたテキストを元に環境の確認をしながらあれやこれや。ALTERAのStratixを使ったボードが手に入ったのでとりあえず、これがターゲット。それにしても一番小さいEP1S10シリーズで32万5千ゲート。一番上は240万ゲートというから、何を入れたら良いのやらというところ。もっとも一番上になると1923ピンのFBGAという、回路図を引くのも嫌だと思えるような状況になってくる。
     しばらくいじっていてCからEDIFに落ちて、これをQUARTUS-IIに食わせることでFPGA用にコンパイルされて、デバイスにダウンロードするところまでとりあえず開通。ただ、動きがどうにもおかしい。いろいろ見ていったらどうやらソースコードで指定したピンにうまくロックできていないようだ。すったもんだして、結局QUARTUS-IIのCSF(Compiler Setting File)で指定するしかないということらしいとわかる。
     とにかく一回開通させるまでは大変だけど、この調子なら明日には何とかなるだろう。
09月28日(きのえ たつ:9月03日:八白大安)
  • 開通
     昨日から再開したCからの合成。CSFファイルの指定でピンロックができるようになった。回路図とにらめっこしながらピンをチェックして、クロックピンも指定。今度はEDIFではなくVHDLにしてみた。Cから合成されたVHDLをQUARTUS-IIにかけてダウンロード!と、おぉ、ちゃんとLEDが動いている。ためしにクロックを1/4に分周するように記述して再度コンパイルして動かしてみると、ちゃんとそれなりに遅くなる。というところで、まずはめでたく開通である。さぁ、これでCからハードに落ちるルートが出来上がった。あとは何を作るか・・だな。まずは簡単なところからやってみるとするか。
09月29日(きのと み:9月04日:七赤赤口)
  • 中央線高架化工事
     中央線の高架化工事でのトラブル。昔ならキッチリ定刻に終わらせて見事なものだとみんな内心関心するところだったのだろうが、今回は実に無様なことになった。原因は作業員の配線ミスだったという公式発表。所詮大本営発表に過ぎなくて、あたらずと言えども遠からず、当り障りのないあたりにしたという可能性は否定できないだろうけれど、まぁこれはこれで一応信用しておくことにしようか。
     確かに、配線ミスというのは単純だけれども非常に見つけにくいもののひとつであることは確かである。なにせ組み合わせ条件が膨大になる。そもそもここを間違ったらどこでどうなるのかなんていうことは設計した本人でさえしばし頭をひねってしまうような事が少なくない。「27個のなかにひとつだけ他よりも軽いものが混ざっている。他の26個の重さはすべて等しい。天秤を3回使ってどれが軽いものであるか探り当てろ」と言われて「天秤を使わず手で重さを比べる」という程度には「え?」という答えが出てきたりするものだ。
     工事部長クラスが「運転再開よりも原因究明を優先させてしまった」という発言もあったようだけれども、なにぶん人の命を預かるものだけに何でそういうことになったのかが分からなければ、他にどういう影響が出るかもわからないと思うだろう。下の勝手な判断で運行再開して何か起きたら大事だ。
     ということで、今回の件は起きてしまったらそれまでよというレベルであって、実は危機管理もへったくれも無かったと思うのだった。だいたい、スケジュールというのは遅れるものだけど、最初から遅れを前提にしたスケジュールなんて誰も受け付けてくれるはずもない。せいぜい指摘できるとしたら、余裕をもって丸一日止める事にしたら良かったんじゃない?という位か。(それならそれで「お泊りグッズ」の売上も伸びただろう)
     もしも立川〜高尾間も高架化することがあったらもう少し上手にやってくれ。
09月30日(ひのえ うま:9月05日:六白先勝)
  • シリアル出力を書く
     というところで、C合成ツールでシリアルポートを書いてみることにした。とりあえず出力方向である。面倒そうなのはデータ長やパリティの有無、ストップビット長などによってデータの構造やら、総ビット数が変わるということにあるのだけど、これもCならではというところで、たとえばデータ長は
    switch(sio_data8 @ sio_pen @ sio_stop2) {
     case	0b000:	txdatlen = 9; break;	// 7bit+ NonParity+Stop1
     case	0b001:	txdatlen = 10; break;	// 7bit+ NonParity+Stop2
    ・・・・・・
     default: txdatlen = 12; break;
    }
    
     てな具合にやってしまえばいい。(switchの中の@はビット連結の演算子)ついでに送信するところも単にループカウンタを回してゼロになったら1ビットポート出力して再びループするように書くだけである。1ビットデータへのポインタというものも使えるから、シフト演算は不要で、単にポインタをインクリメントしながら代入するだけ。
     12ビットデータは1ビットデータが12個の配列ということにしてしまえばいいという理屈になる。今回はシリアル出力だから1ビットだけど別にこれが2ビットだろうと7ビットだろうと同じようにできる。このビット幅指定のポインタというのは使ってみるととなかなか便利。そうだよ、こういうのがCに欲しかったんだよとつぶやきながらのプログラミング・・いや、ハード設計である。
     とりあえずエラーもなくなったのでテストパターン出力のロジックも書いて、相手はPCのハイパーターミナル。ダウンロードしたとたんにASCII文字コードがズラズラと表示される。「Welcome To・・」などと表示させるのもそれなりに面白い。
     波形をチェックするとさすがにハードウェアである。テストパターン出力はたとえば、
      data = ' ';
      do {
        par {   // 以下の2行を並列動作させるキーワード
            sio_send(data);
            data++;
        }
        if (data == 0x80)
            data = '0';
      } while(1);
    
    てな調子であるから、普通にCPUで回していればsio_send()が呼ばれる間はそれなりにあく。つまり出力データのインクリメントにif文判定のための比較、成立すればレジスタへの値のロード、そしてジャンプして、関数呼び出しのための変数格納やらレジスタ退避にcall命令実行、戻ってきたらきたでレジスタ復旧と、結構やることはあるわけだ。一方、ハードではif文成立で1クロック使うだけである。もちろん、このif文自体をparの中に押し込めてしまうことも可である。(この場合0x80が0x7fになってelseでdata++を書くことになるだろう)
     改めて動いているボードを眺めてみる。CPUなんてどこにもいない。コアとしても入れてない。でも、このソフトウェアにしか見えないソースどおりに確かにコンパイルされて動いている。今のコンピュータはストアード・プログラム方式だけど、これは言うなればストアード・ハードウェア感覚だな。

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