イゼルローン日誌
宇宙・・それは人類に残された最後の観光地である



 

2003年11月
11月01日(つちのえ とら:10月08日:一白大安)
  • 国防
     A国でただ燃えるだけの火を相手にてこずり、すでに神奈川県相当の面積を焼失とか。他国の民間人の頭の上から爆弾を落とし、全土をあっという間にむちゃくちゃにできるだけの強大な軍事力を持っているくせに、自分の家の火事をさっさと消すこともできないというところに、国民の財産と生命を守ることをタテマエとしているはずの「国防」という言葉の虚しさを感じるしかない。「13」個所同時とも伝えられるところに怪しさも感じるというのは考えすぎだろうけれど、もし意図的にやられたのだとしたら、「兵器も使わずわずか数千円(ライター代?)で敵国の本土のこれだけ広大な領域を完全に焼失させた」ということになってしまうわけで、これまた「国防」というのはいったいどうあるべきなのかを考えさせられてしまう。
     本当の意味での国防っていったいどういうものなのだろうか。
11月02日(つちのと う:10月09日:九紫赤口)
  • いい音するね
     USBファームウェアを細工。CPLDで外部機器の真似ごとをさせて動作チェックという具合でまぁそれなりに動いてきたのだけど、どうも動きが安定しない。動いていたはずのロジアナまで妙になるという始末で、何が起きているのかさっぱりである。
     仕切りなおしで、全部電源OFF。しばらく放置してから順次起動していったらまともに動き出した。何だろうな。家庭用でアースは取れてないとはいえ、グランド電位差の問題がおきることもないだろうと思うのだけども、どこかでラッチアップしかけていたのか?
     さて、そんなことをしていてある程度動いたので、一息ついてラジカセを探しに行く。細君のCDラジカセが壊れて自室でCDが聞けないとボヤいていたのを思い出したからである。
     数軒回っているうちに3980円なりというのを見かけたけど、デモ用CDをかけたらやはり少々寂しい音である。ラジカセじゃあある程度高くならないとなと思いながら見ていったら特価で現金なら8000円なりのマイクロコンポに目がとまった。持った感じも軽いし、ラジカセのセパレートタイプ程度だろうと期待しないでかけてみたら、これが思った以上にいい音がするので驚かされる。隣の棚で8000円代で並んでいるCDラジカセとは雲泥の差。もちろん高級オーディオと比べるのは酷に決まっているけれども、10cmフルレンジのバスレフ一発と、この情けないほど軽い本体ユニットから出る音とは思えない。自分の部屋の馬鹿でかいアンプや16cmバックロードホーンなんていう馬鹿でかいものをそろそろ片付けてこういう小さいのでまとめてしまおうかと、そんな気になってしまった。
11月03日(かのえ たつ:10月10日:八白先勝)
  • 自転車修理
     自転車のブレーキレバーが折れた。何とか使えるとはいうものの危険きわまりないので交換。自転車屋に行くと、なんだか忙しいのか店主が見当たらない。レジ置いたままで店を空けるなよと思いながらも、それも平和の象徴か。
     まぁ、しょうがない。このまま待っていてもいいけど、ブレーキレバー位自分でも交換できるだろうと、ディスカウント店の自転車売り場でブレーキレバー約700円なりを買う。交換は今のレバーをはずして、ブレーキワイヤーを付け直してレバー交換するだけだけのことなのだけど、完全にさびついているレバーをはずすのに一苦労。ペンチとモンキーレンチでようやくはずす。ワイヤーはレバー側は引っ掛けてあるだけなので、ちょっと緩めてはずしてから引っ掛けなおすだけ。
     ちょっと甘いけど、日も落ちてきたし、細かい調整はまたこんど。
11月04日(かのと み:10月11日:七赤友引)
  • ワードパワー
     目の付け所がシャープな世界に長年いて、「夢を超えた」時代の人ならばこの言葉には聞き覚えがあるだろう。X1TurboII用だったかの日本語フロントエンドプロセッサ用の辞書なのだが、たとえば「ばか<変換>」とやると「馬鹿・阿呆・頓馬・すっとこどっこい・ひょうろくだま・・・」という具合に変換されていく。「ねこ」ならば「猫・シャム猫・どら猫・三毛猫・・猫は三日で恩を忘れる」といった具合。反語まで入っているというなかなか面白い辞書であった。
     今度買ったワードパワーはそれとはまったく別物で、普通の紙の辞書である。しかし、並の辞書ではない。何が変わっているかというと、これが「英英和」なのだ。(Amazonならこちら)ベースになったのはOxford Wordpower Dictionaryという英英辞典で、この英英の英語の意味のところを日本語訳すると共に英和的な訳語を付けたというもの。
     たとえば、サンプルで出ている「regime」。一般的な訳語は政治制度とかなるらしいけれども、これがgovernmentとどう違うかは英英でわかる。「a method of system of government, especially one that has not been elected in a fair way.」で、英語訳すのがうっとおしいというためにこれの日本語訳も出ているので、いわば英単語国語辞典感覚である。じゃあ、英英が万能かというと、今度はたとえば「diplomacy」と引くと「the activities of managing relations between different countries。」となってしまう。なんだそりゃ?という時に訳語の方を見れば「外交」と一発である。
     この業界で使われる英単語は場合日常的な会話や小説などとはちょっと違う意味で使われることが多くて、英英で単語の雰囲気をつかんでそれからこっちの業界の意味に転換するということを良くやっていたり、一般的なものらしいのは英和で引いたりと使い分けていたのだが、英和では意味がとおらなかったり、英英で書いてある意味そのものが今ひとつわからず、意味を解釈するためにまた辞書を引くということを繰り返すことがままあった。これならその手間が激減であろう。
     まったく違うワードパワーではあるけれど、これはなかなか目の付け所が鋭い(シャープ)ではないか。3200円+消費税なり。
11月05日(みずのえ うま:10月12日:六白先負)
  • 読む辞書
     昨日のワードパワーが読んでいて面白い。パラパラと単語を引いて意味の文章を読んで、訳文を読んでみてふむと思いながら、例文を眺めて訳文を読んで、例文の中の単語をまた引いてみて・・とかその周囲に面白そうな語句はないかと眺めてとやっているというのは電車/バスの中での手ごろな暇つぶしである。
     Ladderのところで、足の絵が出てくるので、何のことかと思ったら、タイツやストッキングが伝線したところをLadderと呼ぶらしい。Oh no!I've got a ladder in my tights.てな按配だそうで。なるほど、確かにLadderに見えるな。
11月06日(みずのと ひつじ:10月13日:五黄仏滅)
  • 頭に浮かぶ言葉
     時々何かをする元気がなくなる時がある。あちこちのホームページを巡ったりしながら時間が過ぎているうちにふと数行の言葉が浮かんでは消える。
    「そうやって言っておくんなさいまし」と、トミ子は襟元を直すような仕草をしながら、悪戯っぽい笑いを浮かべてこちらを向いている。「あぁ」生返事を返しながらふと窓辺の格子のささくれを、あぁ、こんなものに手を突いたら痛かろうなと思いつつ、その先の往来に目をやると、なにやら人が集まっているふうである。「あれは何かの演じものかい?」「何でも有名な占いのお師匠さんが来てるんですって。私も見てもらおうかしら。先生と私とどうなるのかな?って」どうなるのかもなにも、おまえと俺じゃ・・と口にする間もなく「そろそろおいとまさせていただかなくちゃ。これからお店だし」と立ち上がる。戸が開き、再び閉じたあとに舞った埃が静かに落ちるのを見届けていると、往来に響くトミ子の小走りの下駄の音を頼りに窓辺から後姿を見ていたのだが、いつしか人の群れにまぎれて分からなくなった。
     時代背景も何も考えてなくて、ただ断片的な言葉の羅列が浮かんで消えてするのをあたふたと書き留めてつないでみるとこんなところである。実際は順番も何もむちゃくちゃなので適当に並べ替えている。
     実は断片的に浮かんだものを記録しておいてつないでいくというのは某作家さんもやっていることらし。ただ、私の場合確実にこれを見て言えることは「どう転んでも小説家にはなりようがない」ということか。
11月07日(きのえ さる:10月14日:四緑大安)
  • W-CDMA
     わけあってW-CDMA、平たくいえば第三世代携帯電話の伝送方式について勉強せざるをえなくなった。概要を紹介という程度なら資料をかき集めてきて要点を整理していけば良いのだけど、それだけで許してくれるはずもなく生で流れているデータを具体的に処理するところまで把握して、実際に処理するところまでやることになってしまっている。
     なにせ、ぜんぜん考えてもいなかった領域なので何を見ても頭の中は「undefined symbol(s)」エラーの続出である。頭をかきむしりながらも、とりあえず、3GPPのサイトにたどり着いて、Specificationに入ったのだけど、これがまた難しい。ドキュメントはここにあるということまではわかって、上の3GだのGSMだのというのは何だか知らないけれど、多分3Gでいいんだろう。15種類のドキュメントで下に下りると山ほどあってその下にはまたごっそりとZIPファイルが並んでいるという具合だけども、どうもバージョンを示しているらしいようでもある。
     さて、どこから手をつけたものか。道案内本でも探してくるほうが早いのかな?
11月08日(きのと とり:10月15日:三碧赤口)
  • 落語CD
     ここ数日100円の落語CDを買ってみていた。が、最初に買った味噌蔵は当たりだけど、次に買ったのはザーッというノイズだらけで当時の録音時の問題があるようだし、もう一方はもう一方で何を言っているのか良くわからない始末。どうもいくつか買った範囲では最初のシリーズ(表に扇子の写真があるもの)が良いのかもしれない。
     ハズレCDはあきらめるとして、アタリCDの方はお買い得感あり。100円でひとしきり楽しんで、一息ついたらソースを修正してコンパイル。このギャップがなんとも不思議だな。
11月09日(ひのえ いぬ:10月16日:二黒先勝)
  • 選挙
     選挙である。一応棄権はしないので、いそいそと出かけていって投票する。与野党逆転ということがないのはわかってはいるし、ここはいわゆる大物議員がいる場所でもないので、どっちでも良いようなものだけど。
     投票所は相変わらず小学校。そういえば、学校以外で投票したことはないのだけど、学校ではなくてはならないという理由が何かあるのだろうか?それほど場所をとるわけでもない投票箱だなんだのためにだだっぴろく、天井の高い体育館を使うというのはなんとも妙なものであるし、冬場は職員だって寒かろうし、夏は暑かろう。少子化で空き教室もできていることでだろうし、集会所その他だってあるだろうから、もうちょっと居心地良さそうな温度にできそうな場所の方が良さそうな気がする。ついでに投票終えた人に振る舞い酒・・・というのではやりすぎかもしれないけれど、ちょっとはお祭り気分なところがあっても良いような気もする。
     そういえば、江戸時代の踏絵は一応名目はキリシタン狩であるけれど、実態はどうだたかというと、「今日は踏絵があるの」とばかり、めかしこんで出かけていく日になっていたらしい。踏絵会場(?)付近では人が集まるということで、それを当てこんで一儲けしようというのが店を出して、結構な賑わいだったとか。
11月10日(ひのと い:10月17日:一白友引)
  • ギターがうちにやってきた
     サンタならぬギターがやってきた。一ヶ月くらいならいいよということで、借りてきたのである。エレキギターというのか、ロックギターというのか。借りられたのがギターのみなので、アンプやらチューナーやら必要そうなものを買いにいく。両端に標準プラグをつけたケーブルを「シールド」と呼ぶのも電気屋さんからすると一瞬「?」マークだけど、確かにシールド線を使っているのだから間違いではない。どうせ演奏会するわけでもないので、アンプは電池駆動の非常に小さいもの。ついでに入門の教則本などまでつけて〆て約5000円なり。ギターも9800円程度であるから、今回で味をしめたら買うのも悪くないかもしれない。
     とりあえず借りたギターを持ってみる。重い。ギターってこんなに重いものなのか。考えたらそれなりに重い木を使ってしかも空洞じゃないんだから重いのも当然か。アンプに電池を入れてケーブルをつないで、とりあえず音だし・・と思ったら音が出ない。あれれ?と思ってあちこちいじっているうちにやっと音が出た。どこか接触不良だったのか?なんだか怪しげだけど、値段も値段だから文句は言わないが、あんまり調子悪いなら全部分解して作り直してしまおう。
     とりあえずピックを手にしてかすかな記憶のかなたにあるドレミファ・・あれ?なんだか変。チューナーを付けてみたら、やはりまるで合ってない。使わないときは弦を緩めておくのが流儀なのかな?とりあえずチューナーの読み方も良くわからないまましばらくいじって多分、こういうことなのだろうと合わせていく。とりあえず全部追い込んだあとで、ジャーン。ふむ、なかなか心地良いではないか。一応音は出た。ついでにジャンクで1000円で買ってきたディストーションを入れてみる。うーむ。あんまりいい感じがしない。1000円じゃこんなものといえばこんなものなのだろうか。こちらも飽きたら中身を作り変えてやろうかな。
11月11日(つちのえ ね:10月18日:九紫先負)
  • 久々PSoC
     久しぶりにPSoCをいじる。ツールの使い方もすっかり忘れていて、思い出すだけで大変という状況。昔テスト用に作ったプロジェクトもドキュメントを付けてないからすっかり忘却の彼方。いろいろとパラメータを見ながらあぁ、こういうふうにやるんだったかなと思い出してみる。
     明日の自分と今日の自分は他人であるという言葉が身にしみる。
11月12日(つちのと うし:10月19日:八白仏滅)
  • コピーコントロールCDのコピー
     コピーコントロールCDなるものを手にした。BGM代わりに聞いてみるかと、いつもの調子でCD-ROMドライブに入れたらいきなり何か分けのわからないインストーラが走って、そのあと勝手な再生ソフトが起動して再生が始まった。何をしたんだ!と改めてCDの中身を見たら勝手に妙なソフトが勝手にインストールされるようになっている。そんなでたらめがあるものかと、アンインストールしようとしたら、これができないようになっている。
     今の今までコピーコントロールされるよりも前のCDばかり聞いていたから全く知らなかったのだが、このあたりを読むとどうも世間では常識の部類だったようだ。ここにアンインストーラが紹介されていたので、いそいそとアンインストールする。
     それにしても迷惑なことをしてくれるものだ。あまりにも頭にきたのでCD-R書き込みソフトを起動してCDの中身を見てみたら音声データファイルが見える。ものはためしとこれをHDDにコピーして、CD-Rメディアに書き込みをやってみた。
     何事もなく完了して、出来上がったCD-ROMを放り込むとあたりまえのようにメディアプレーヤが起動して再生できてしまった。SHIFTキー押すだけでここまでできてしまって一体なにが「コピーコントロール」なのかよくわからない。これが以前どこかで聞いた「SHIFTキーを押すだけのコピープロテクト破り」と言われたものだったのか。
11月13日(かのえ とら:10月20日:七赤大安)
  • 次のネタ
     さて、そろそろ次の飯の種をまた発掘しなくてはならない。とりあえず食っていくネタに化けそうなものはないことはないのだが、目先の生活費というものはそれと無関係に出て行くものであって、そっちを何とかしないと先のことも考えようがないので、そっちを先に片付ける。片付けてばかりいると今度は先のことに手を出す暇がなくなるという按配でなんとも難しい。まぁこういう商売の仕方のないところでもあるのだが、もうちょっと何とかせねばなぁ。
11月14日(つちのと うし:10月21:六白赤口)
  • 1ステップ単価
     とある方面から作成依頼されたファームウェアが動作。既に手元のUCT-202を使ってできる範囲のチェックはしてあるとはいえ、やはり実機での動作というものに不安が無いわけではない。ダウンロードして波形を見ながら動作させて一応の動作を確認。一箇所レジスタの設定が逆になっているところがあることがわかり、反転させて無事動作。一応動いたので、VisualBasicで簡単にテストプログラムを作って20Mバイトほどの転送を何度かやらせてみたが特に問題もなさそうである。できてしまえば驚くほど短いプログラムではある。つい「1ステップ幾ら」なんていう単位が頭をよぎる。
     なるほど行数が多い方が金の払い甲斐があったような気になってしまうし、短すぎるとたったこれだけのものにこれだけの金を払うのかと言いたくもなるというのは心情としては理解できなくもない。これがおそらくはステップ数あたりの単価という変な基準を生んだのかもしれないけれど、複雑なものでないと金の払い甲斐が無いということなら、NTTマークなんてあんなものに幾ら払ったのだということになるわけだ。これを使っていったいどれだけ儲かるかということが大事なのであって、その中身がどれほど重いか軽いかによって価値が決まるものではないだろう。中国での取引で「そんなにたくさん買うならもっと高い値段で買え」と言われたという話を昔は笑ったけれど、なるほどそういう考え方かと納得。
     もっとも、逆にいえば、どれだけ人月を掛けようともそれによって得られる利益が無いならばそれなりの価値しかないということにもなるので、それはそれで厳しいことではあるのだけれどもね。
11月15日(みずのえ たつ:10月22日:五黄先勝)
  • ドライバの勉強
     どうやら、Windows上でフィルタドライバというのか、ドライバ階層の中間に挟まるようなドライバを作らないとならなくなりそうになってきた。ドライバ自体それほどまじめにやってきていなかったので、ちょうどいい機会でもあるし、やってしまおう。とりあえずドライバについての書籍は何かないのか?と探してみるのだけど、在庫切れが多かったり、「こんな本使えねぇ」と酷評されていたりという状況。こういう細かい部分まで手を出したい人はそうそういないから、出たときにバーッと売れておしまいなのだろう。
     ボヤいていても仕方がないのでとりあえずSDKとDDKのドキュメントをバラバラッと眺めて、ついでにCQのTech-IのVol.8で柏野さんが書いているUSBドライバ関係の説明も眺めて、なんとなくこういう風なものなのだろうというイメージ作り。
     要するにやりたいことは上からはあるデバイスに見せかけて、データのやり取りを別のドライバの方にすりかえるということなので、下の方のドライバがまじめに動いていてくれれば、中間でやらなくてはならないことはそんなにないと思うのだが。
11月16日(みずのと み:10月23日:四緑友引)
  • メール転送不良
     pastelmagic.comのメールは転送で実現してもらっているのだが、これが不調。途中ではじかれてエラーになって戻ってしまうことが多発で、どうしようもない。いったいなにが悪いのか。リレーなんかできねぇ!とどやしつけられたりするしで、トホホな状態。とりあえず、トップページのメールあて先を変更。そろそろサーバーを借りないと駄目なんだろうか。
11月17日(きのえ うま:10月24日:三碧先負)
  • 初回
     角川書店の「野生時代」とかいう雑誌が「新創刊号」だそうで書店で平積みされているのをみかけてふと購入。名前だけは良く聞く面々である。一応創刊であるから、連載ものが全部第一回だったり前編であるのは当然なのだが、そういえば中途から買い始めた場合には全部そろって第一回なんていうことは、全編読みきりのようなものでもない限りありえないわけである。コミックの第一話だけを集めた本がそういえばあったけれども、ちょうどこういう雰囲気と通じるのだろう。あちらは「全部第二話」という本は出ないのだから、いくら第一話が面白くても第二話は古本屋めぐりでもしない限り読めないので、面白ければ面白いほど不満が募っていきそうなので、手を出したくないなと思っているうちに、全部第一話本自体を見なくなってしまった。見なくなるとそもそもその第一話本自体がどういうものだったかというのが気になるというのだから、なかなか厄介なものである。
11月18日(きのと ひつじ:10月25日:二黒仏滅)
  • ポイントワン
     アサヒビールのノンアルコールビールのポイントワンが置いてあったので手にとってみた。アルコール度数0.1%未満で、紛れもなく清涼飲料であるが、飲んでみると、これがノンアルコールの割にはビールである。だいたい、酸味が強かったりと妙な風味になったものが多いのだが、案外いけている。ちょっといいものかもしれないな。
11月19日(ひのえ さる:10月26日:一白大安)
  • 万年筆
     愛用していた古い万年筆パーカー45がペンの先からインク漏れして、手が真っ黒ということが続いて、そろそろだめかと捨てる前に一回洗うだけ洗おうと、洗面所に持っていって・・やってしまった。軽い金属音と共に、軸の中ほどについている指輪のようなリング・・ふたをしたときのストッパーにもなっている、その金具が落ちてしまった。
     慌てて水を止めて、洗面台の下に潜ってウォーターレンチでU型になったところを外してみたが、何もない。哀れなことに下水管に流れていってしまったようだ。
     もう、十分元は取ったし、捨てるかとも思っていじっていたら、ペン先部分がクルッと動く。なにごとかと見たら、軸部分とペン先部分は完全に別パーツで、ねじ込むようになっていた。ペン先からインク漏れしていたのではなくて、このパーツが緩んできたためにこの隙間から漏れていたということだった。さっさと気付けば良かった。
     こうなってくると、口惜しいのは流れていってしまった金具である。これが無い万年筆はいかにもだらしなく、情けない。といっても金属の棒から削りだすわけにもいかないけれど、とにかく使える状態まで持っていくにはとじっと見ていると、どうもこの部品はペンの後ろの部分が過剰にねじ込まれないようにする程度の役を果たせばとりあえず良さそうである。本当は少しだけバネ性を持っていてキャップを固定するのに一役買っているのだけど、それがなくても何とかなる。
     それならばということで持ち出したのが以前100円ショップで買った銅箔テープ。これを金具がはまっていた溝にあわせて2mm幅に切ってくるくると巻きつけてカサを稼ぐ。このあとキャップをして少しなじませてやったら、思いのほかいい感じである。全部洗って、インクを入れなおして再始動。困っていたインク漏れもない。
     さて、この無くしてしまった金具は手に入るのだろうか。パーカーのホームページを探したのだが見つからない。あちこち検索していったらどうも剃刀屋のジレットが買収した後(ウォーターマンもここが買収していた様子)、サンフォードとかいうところに売却されたらしいことがわかる。さて、ダメでもともと。メールでも出してみるか。
11月20日(ひのと とり:10月27日:九紫赤口)
  • タリバン
     光文社新書の「タリバン」なる本を古本屋で見かけてふと購入。タリバンとビン・ラディンとアメリカの三角関係。奥付の日付が2001年の10月の初版本だけども、こうやって改めておさらいしてみると、ずいぶんと無茶苦茶な歴史を辿ってきたのだなということが良くわかる。
     イギリスの二枚舌も有名だったけど、どうしてどうして米国もなかなかの三枚舌だったのだな。
11月21日(つちのえ いぬ:10月28日:八白先勝)
  • 万年筆送付
     先日の万年筆の問い合わせをしたサンフォードジャパンから回答。とりあえず修理扱いで受け付けるので送って欲しい。修理できるかどうか後日連絡とのこと。修理もなにも、もともと固定などされていないリングが一個落ちただけなのだけどもなと思うのだけど、せっかく返答のメールまでくれたことでもあるし、ものはためしで送ってみることにする。どういう風体になって帰ってくるのかお楽しみである。
     帰ってきたら「オカエリナサイ」と言ってやるか。
11月22日(つちのと い:10月29日:七赤友引)
  • インディカ米
     どうしても忘れられないのがインディカ米である。本当に無いものかとしつこく検索エンジンを使っていたら、昔の自分の日記にヒットしたり。ただ、以前買ったここのはやはり少々精米してからの日にちが経ちすぎていた感じで、それ以降購入していない。店は多分まだあるとは思うのだけども。
     検索を繰り返していて、あきらめかけたときにやっと見つけたのが東京は新宿の三島屋ただ、10kg袋で2730円というのしかないようで、これではちょっと食べきれない。
     続いて発見したのがにしら米穀店。これはすごい。タイ米はもちろん、パキスタン、イタリア、スペイン、アメリカ、オーストラリア、中国、インド、古代米から酒米、挙句に教材利用というから種籾まであるのだろう。ここは1kg単位で買えるようだ。1kg300円のタイ米もあるけど、この下にあるジャスミンライスというのが妙に気になって、ためしにこれを注文してみることにした。
     さて、さらに探していたらなんと!国内でインディカ米を生産しているという大潟ナショナルカントリーというところがあった。国内産で1kg400円というのもなかなかうれしいではないか。ものは試しと1kgの注文メールを出してみたのだが、果たしてどうなるだろうか。
11月23日(かのえ ね:10月30日:六白先負)
  • スイッチドキャパシタフィルタ
     スイッチドキャパシタでフィルタを作ってみた。とはいってもExcelでグラフの状態を見ながらCUT&TRYして特性を決めて、算出されたパラメータをセットするだけ。カットオフ周波数を100Hzなんかにしてもそれなりの値が出てくる。本当にそんなことができるのかと設定して、入力に発信器を接続して出力はオシロで確認。周波数をあげていくと確かに振幅が小さくなるので、フィルタになっていることはわかるけど、波形が滑らかではない。あぁ、スイッチドキャパシタフィルタだから、ON/OFFでこういう波形になるのか。カットオフを引き下げるのにf(周波数)を変化させたからかと納得。
     それなら入力周波数を引き上げたらどうなるのか。教科書的にいけばサンプリング定理のあたりでサンプリング周波数の1/2までしか再生できないとか、エイリアシングがどうとかいう話になってくるのだけど、スイッチドキャパシタフィルタだといったいどうなるのか。
     カットオフが100HzなのにAでさえ440Hzなのだから、跡形も無い波形になってもよさそうなものだけど、そこはやっぱりスイッチドキャパシタなのと、フィルタする前に増幅しておいたこともあってか、抜けてくる音が聞こえる。面白ついでにエレキギターをつないでみた。ある音階になると音の大きさがうなりのように変化するのが体感できる。これがエイリアスだな。これを超えると確かに理屈どおりそれまで聞こえていた原音が消えてしまって、聞こえてくるのは音程の違う音。これを積極的に使うのも面白そうである。
     理屈では簡単にわかることであっても、こうやって実際に耳で聞いて体感してみるとずいぶんと違うものだ。やはり体感する遊びを日ごろからやらない/やれない環境にしておいて、理科の授業時間だけいくら増やしたって意味はないよな。
11月24日(かのと うし:11月01日:五黄大安)
  • NDIS
    NDISドライバを書いている。いや、書いているというよりもこの手のものでありがちな「流用している」という方が正しいか。既存のものをひとつずつあたりながら、いったいこれは何をしているのかというのをDDKのマニュアルを眺めながらチェック。右も左もわからない状態から、ソースコードとDDKだけが頼りという状態で、ひたすらソースコードにマニュアルを読んでわかったことをコメントで入れまくっていく。最初何のことかわからなかったのが、眺めていくうちになんだ、簡単なことだなと思えてきたり、何だってこんな入り組んだことになっているのかと思っていたのが、そうとでもしておかないとどうしようもなかったのだなと思えるものだったりということが見えてきた。まだスクラッチで1から書き起こせるほどのレベルには無いのは当然として、とりあえずドライバのソースを読む方法くらいはわかってきたような気がしなくもない。
11月25日(みずのえ とら:11月02日:四緑赤口)
  • 万年筆とタイ米と
     サンフォードジャパンから電話がかかってきた。税込みで756円というから720円+消費税か。金色のリング一個が720円。あのワッカひとつで100円のシャープペンやサインペンが何本買えるかなんて考えてはいけないのだろう。とりあえず今日は雨だし、明日にでも振り込んでくることにしよう。
     ついでに先日頼んでみたインディカ米のジャスミンライス到着。袋の一部が透明になっちて米が見えるのだが、見事な長粒種。しかも見た目からして綺麗。早速食べてみる・・というわけにはいかなかったのだが、食べてみたらまたレポートしてみよう。掲示板で教えてもらったのだけど、「そごう」あたりにもあるかもしれないということなので、今度行ったら気をつけてみてみるべきだな、これは。
11月26日(みずのと う:11月03日:三碧先勝)
  • ジャスミンライス美味なり
     というところで、先日手に入れたジャスミンライスを炊いてみた。割れや欠けもなく色合いも綺麗な米が炊き上がるにつれていい香りが漂ってくる。食べてみたらこれが美味。これだよ、これ。これはかの時代に手にしたインディカ米よりうまい。前回某所で買ったのは精米してから時間がたちすぎているのか、保存が悪いのか、ちょいとさびしい状態だったのだが、今回はさすが米穀店というところ。ミニマムアクセスなんてケチなことを言わずにもっと積極的に輸入して使ってほしいところ。ピラフや汁かけものなどにはやっぱりインディカ米の方が合うと思う。当時某コンビにでも「適米適所」なんて言っていたではないか。
11月27日(きのえ たつ:11月04日:二黒友引)
  • 節間食
     このところ頭を抱えることが多く、無意識に食でストレスを解消しようとするためか、間食が増えていた。おまけにクッキーやらプチケーキ類だのとやや重そうな、脂質も多そうなものを無意識のうちに選んでいる。そう思うと、なんとなく腹部もきつめな気がしてきてしまう。気になって何かのオマケでもらったメジャーでウエストサイズを測ってみたら、案の定というべきか、数字は冷酷というばきか、ベストの時より若干増加である。警戒警報とまではいかないまでも、注意報程度にはなりそうな雰囲気である。ちょいと節食ならぬ節間食しておくことにしよう。
11月28日(きのと み:11月05日:一白先負)
  • 整理
     整理するのが苦手である。配線が多少入り乱れていても、「後でいいや」と一時間延ばし、一日延ばし、一ヶ月延ばし、一年延ばし・・となっているのが原因だと、自分でもわかってはいるのだが。
     さて、そんなこんなでやっていたら、作ったもののデモをして説明することとなり、実験用のバラックPCが外に出ることとあいなった。もともと持ち運ぶことなど考えず、その場その場で必要なものをつないではずしてを繰り返してきたものだから、いざバラしてみると以前実験用でつないだものがそのままぶら下がっていたり、使ってもいないハードディスクに電源が入っていたり。とにかくコネクタをはずし、絡み合ったケーブルを解き、散らばった細かい部材を全部そこらの箱に流し込み。手ごろなダンボール箱を見つけてマザーボードを収めた頃にはすっかり実験台の上はすっきりしてしまった。
     デモ終了後、自宅で再セットアップ。何かやるたびに引っかかっていたケーブルも整理されて具合がいい。これから、たまには整理することにしよう・・と思っても結局また一日延ばし連鎖が始まるのだろうけどね。。
11月29日(ひのえ うま:11月06日:九紫仏滅)
  • 進路相談
     よく降るなぁと思いながら子供の進路相談である。市から指定された場所に行くのだが、道が込み入っていてよくわからない。迷路のような中をうろうろしてようやく抜けられる道が見つかって進んでいった先にそこはあった。適当に車をとめてから、先日出かけた際に傘を置き忘れてきてしまったので、車に突っ込んであった折りたたみ傘を使う。
     出迎えてくれたのはいつもの顔なじみの方々である。この世界は狭いのだな。父親だけ同伴というのは珍しいようである。こちらへ・・と案内されたのは一番奥の部屋である。学校での様子、家での様子など子供に対する質問でもとりあえず困ることもなく答えられてしまっているのが、我ながら不思議である。会社辞めるまでだったらこうはいかなかっただろうなと思いながらも儀式のようなQ&Aも終わりである。
     帰り道、傘を探したら、890円なりでちょっとよさそうな色合いのものがあったので、購入しておく。広げたらバレンチノとか書いてあるようだけど、きっとマークやスペリングが微妙に違っていたりするのだろう。
11月30日(ひのと ひつじ:11月07日:八白大安)
  • 思い出しつつ
     明日ちょっとしたセミナーのためにC合成をおさらい。使っているのはセロクシカのHandel-Cというものである。言語仕様などの日本語版がダウンロードできるが、要するにCの1代入文あたり1クロックという原則でハードウェアに展開してしまうというもの。対象がハードなので、並列実行の指定やビット幅の指定、ビット結合や分離、外部のピンとの結合用の記述などといった拡張はなされているものの、基本的にCそのものである。(unsigned 5 dataとかけば5ビット幅の変数dataである)
     キャストがないので、ちょっと小細工が必要になるといったことはあるけれども、関数の呼び出しやらポインタなんかもクラシックなCの範囲であればまず問題なく利用できるので。お気楽である。たとえば、8ビットキャラクタを受け取って表示するような、void disp(unsigned 8 data)なるものを作っておけば
     disp('T'); disp('e'); disp('s'); disp('t'); disp('\r'); disp('\n');
    てな具合にすれば、Testという文字を表示する「ハードウェア」ができあがる。あたかもプログラムがコンパイルされて実行されるがごとく、プログラムが論理回路になって実行されるわけだ。
     お値段は少々張って8桁程度にはなるので一般企業で課長決済というわけにはいかないので、今のところ本格導入は大手さんが大多数のようだ。

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