2005年8月
8月1日

困ったことは続く物だ。こういうのをあんまり真にうけて考えてはいけないのだろうな。とりあえず今は目先の事を最優先。

8月2日 あぁ、やってしまった。間抜けなミス。いかんなぁ。確認したつもりだったのに。これから気をつけよう。
ちょっとゴチャゴチャとしたものが増えてきたので、ゴミ整理。出てくる出てくる不要品の数々でちょっと疲労。Cマガジンの創刊号とか、Linux Japanの創刊号から何冊かとかまで出てきたのはどうしたものか。

8月3日 スピーカ到着。早速交換すべく今付いているのを外す。エッジ部分に何気なく触れたら、粘り着くようで、まるでできそこないの蠅取り紙である。これで良くあれだけ音が出ていた物だ。半田付けしていた端子部分を外してツケ直してネジ絞めというだけの簡単なものだ。
白いコーンに銀色のセンターキャップというのは往年のUP-163あたりを思い出させる。すっかり印象が変わったスピーカユニットに早速音を入れてみる。音源はバックロードがお得意(と思っている)ジャズ。
f特データでも域から高域にかけての盛り上がり方がおおよそ16cmらしからぬものだったけども、確かにそのあたりの明るさは一皮むけた感じもある。低域はさすがにバックロードのホーンが効いている。
5千円のマイクロコンポでもこの位の音はするものだと、またまた改めて見直し。

8月4日 郵政民営化で「何故必要か」と問われて「この程度の改革ができなくて・・」とのたまわった首相殿。それって全然回答になっていないのだがな。やっぱり還暦過ぎたようなのが政治家やってるとこんなものになってしまうのか。
というところで、スペースシャトルで船外活動したのなんのと大騒ぎである。でも、日本のロケット関係の開発計画については何も言わないのだな、例によって。要するに米国に作ってもらった物に乗せてもらう時だけ騒いで、自分たちで作っている物はこき下ろす一方か。
ロケットの開発費がどうのこうのということはずいぶんな言い方もしてコキ下ろしていたようだけど、シャトルだって無料で乗せてもらっているわけではないだろう。シャトルに便乗させてもらうだけの金を投下するのに見合っただけの成果物が果たして手に入っているのだろうか?ということについて誰も報道しないのは何故だろう。
アメリカは凄い、日本駄目だ・・というこの姿勢、そこはかとなく「ご飯を食べてる子供は頭が悪い」などと堂々とお国の役所が宣伝してまわった時代の香りが漂う。

8月5日 先日見かけて買ったものの冷蔵庫の肥やしになっていて、気が付いたらCMが始まっていたサントリーのKire。どんなものかと思ったけども、やはりこの手のは難しいか。作った側は面白かったのだろうけど、モルツは良いのに他がこうなのは何故?
そこはかとなく似ている気がする、SUNTORYとSONYとHONDA。

8月6日 そういえば、昨日付けっぱなしのテレビから「電車男」とやらのドラマが流れ落ちてた。まぁ、この手の世界とは無縁で別人種とも言って良い人間が作り、演じているのだから、そこは「ティファニーで朝食を」だったり、土俵と銅鑼と畳がごちゃ混ぜになっていたりという洋風和柄演出のような苦笑感が伴うのは当然だとは理解しつつも、どこか不快感。不器用な恋愛で一生懸命というのはありがちなパターンだけども、あまりにも表層的で「心のひだ」のようなものが感じられない。
噂ではいわゆるヲタとは無縁の女性層に受けているなどということも耳にするが、これはリアルな世界に疲れてひたむきに思われるという状態(被愛願望とでも呼ぼうか)に逃避したいのか。
発祥が掲示板というのでは仕方がないのかもしれないが、とりあえずミズスマシ的ドラマとでも言っておこう。

8月7日 書店で「カバーかけますか?」と言われるとつい、お願いしますと言ってしまってからしまったと思う。なにも地球環境がどうのとか、紙が無駄とかいうのではない。カバーをかけられた本そのものがデッドな状態になりやすいということである。カバーを取れば同じだろうとは分かっていても、ついそのままにしてしまう。そのまま積まれた本は既に本の形をした没個性なただの紙包みのようなものになってしまう。
横に置かれた紙包み本は、いずれそのタイトルすらも忘れられて、紙包みとしての一生がスタートする。たまに掃除していて何の本だったかと開いてみてやっとそれとわかる。たいていはそのまま元に戻してしまうのだが、たまにカバーを取って、本の表紙り、本来のカバーなどが出てくると、まるで仮面の下の素顔。鉄仮面を脱いだスケ番デカ状態。こんな表紙デザインの本だったのか。
ここで復活すれば良いのだが、大抵はやはり元に戻されてしまうのだな。

8月8日 コンビニでホッピーが売られていたのでつい購入。でも、これって焼酎で割って飲むんだよな。泡盛でも良いのかな?日本酒じゃやっぱり美味くないだろうな。

8月9日 古本屋を覗いていたら、みかけたのが懐かしい「750ライダー」。税込み105円なりに惹かれてつい手に取ってしまった。しかし、時代だな。いきなりトラックに幅寄せされて友人が死んで、仕返しで、トラックを下りカーブに突っ込ませ、トラックはガードレールを突き破って谷底へ・・・そのまま見捨てて友人に花を。後ろに乗せていた友人の弟に「トラックは?」と聞かれて「さぁ・・とっくに追い抜いて来ちゃったからね」・・・三つめの話じゃ、喫茶店のマスターが「吸うか?」とハイライトを差し出していたり・・をいをい、高校生だろうが。
と、首傾げどころ満載だけど、それはそれとして時代の薫り漂うコミックではあった。

8月10日 誰かさんは自分を信長になぞらえているらしい。あの世界では一応「うつけ者」「歌舞伎者」ということらしいが、とすると、じきに本能寺になるのだろうか。光秀と秀吉と家康の存在が気になるところである。
というところで、棚から本屋の袋入りのまま出てきた「Papyrus]創刊号。要するに物語雑誌というコンセプトらしい。文芸誌ほど堅くなく、女性誌を思わせる表紙デザインで、しょっぱなの中山美穂に続いて「インベーダー」というギャップも気に入った。
しかし、アンケートでいきなり年収というのはいただけない。別に虚偽申告をしても罰則規定があるわけでもなし。2500万円位ということにでもしてしまおうか

8月11日 どこかの「ご自由にどうぞ」な棚からもらってきたままになっていた「ALONE TOGETHER」心の中で思っていること、誰しも本当に心の奥にあるものを解放してしまえば、それはパンドラの箱。絶望と恐怖と怒りと・・・見えなければ良かった物が全部飛び出した後、最後に希望は残っているのだろうか。

8月12日 自称制汗マニアとして手に入れたLUCIDEパウダーinローション」。スッとした感じといい、乾いた後のサラサラ感といい、なかなかの優れもの。ただ、持ち運ぶには不便なので、100円ショップなスプレーボトルに入れたら動かなくなってしまった。パウダーのせいで目詰まりしたのかな?仕方がないので、ちょうど使い切った8x4のデオドラントエッセンスの容器に詰め替えておく。
直接顔にスプレーするのも悪くない。このあたりは常時ノーメイクな男の利点というところだな。

8月13日 キカイダー02」MEIMU氏の絵によるもの。メカは今風にややこしいものになっているけど、一巻中程で出てくる「熱エネルギープラズマ原理で、発射したの!?」という、そこはかとなく「エネルギー噴射〜スピードを上げろ〜」という良く分かったような分からない用語の使い方もお約束。4巻最後のゼロワン巨神兵はサービスショット?

8月14日 積ん読状態だったGOTHをサラッと読み終える。なんだか舌を引いて喉の奥がちょっと狭くなったときのような異物感。猟奇的お伽噺というところか。この現実味の無さが良いのかもしれないな。夏向きか。

8月15日 追い込みに追い込み。とりあえず最後に最終チェックと思って、動かしてみたら、とんでもない異常。全然動かないファンクションがある。そんな馬鹿なと頭をかかえていろいろやるけれどもそこだけ動かない。もう一回頭を冷やす。変更したところで問題がありそうなのは・・・あそこしかない。元に戻して様子をみたら、あっけないほどあっさりと動作。一体何だったのやらとしばらく考え込んであぁ、なるほど。よかれと思って思いつきで修正したのが仇になったということか。
教訓:寝た子を起こすな。

8月16日 とりあえず、無事動くところまで復旧したので、原稿の仕上げの突貫工事でとにかく片づいた。これで二週間全力疾走だったのがようやく一息。
GOTHの下巻を購入。ついでに一回眺めたままだっった「らせん」のビデオをもう一回見る。変だな。あのシーンが無かったような気がするという不可解な現象。あれはTV放映だったのかな?

8月17日 某湖方面へ。途中道を間違えたところもあったけど、1時間半位で到着。確かに小綺麗に整備された人造湖だけど、このダムってひょっとしなくても断層直上だろう。とりあえず、一息ついた後に一周して帰路につく。
9月に映画公開だの、山手線でキャラクタの車両が走っているだのとずいぶん金をかけているようでもあるところで、NANAの13巻しかしその展開はありなのか。寂しさを紛らわせるために抱き合っていたりというのもエスカレート気味で、登場する人物みんなが段々壊れていくように感じられる。これがラブ・ストーリーとして読まれているというのは著しく違和感物である。

8月18日 部品買い出しに。帰ってきて実験したら予定どおり。ところで「郵政賛成の人が投票する人がいないから」というけど、わずか一ヶ月もない、たかが一つの法案を通すための単なる賛成者にその後何年も議員をさせるというのは不自然。これって結局○○帝国と呼ばれながら身内をイエスマンで固めた挙げ句に破綻した姿と重なる物がある。
USBコントローラ内蔵PSoCやらPRoCの問い合わせが続くけども、さすがにこれを300個だの、500個だのというロットで仕入れるのは厳しい。(確かにサンプルデバイスは手元にあるけれども)

8月19日 郵政関係がどうしても不可解で腐臭がする。財政投融資に回ってる云々というのがあるけど、郵貯の金が無駄金として流れているというなら出口をきちんと閉めてやれば良いだけであるし、そもそも郵貯の金は実にその75%程度が国債で運用されている。簡保と合わせると実に総額135兆円で、国家予算の1.5倍強、全国債発行額の25%を占める。結局、今郵貯の金を借りて運用しているわけだ。これを民営化でこれだけ税収が上がると言っているのは、つまり借金ではなくて、税収の形にしたいということ。
さて、民営化したとするととんでもない債権を(株)郵貯に握られる上に、今後国債を買ってもらえるか分からないわけだ。これを税収でチャラにしようということだろうか。運用益があがらなくても、外形標準課税という必殺技があるのだから、その気になれば国債の25%を一気に削減することもできるわけで、これはつまりは徳政令である。国債を買わずにたとえば米国債を買ったとするとどうなるのだろうというと、今度は米国のための打ち出の小槌にされるだけ。
どう考えてもうさん臭い。何も説明をしない/できない事には必ず裏があるのだろうな。

8月20日 久しぶりに文藝春秋を買う。芥川賞受賞作品全文掲載で790円なり。1977年生まれか。一番良い仕事ができる年代と言えるのかもしれないな。さて、問題はいつ読むか。きっといつものファミレスでドリンクバー割引券併用でというところだろうか。

8月21日 芥川賞作品「土の中の子供」を一気読み。読んだ後に選評を読む。宮本輝氏の評によると候補7作品のうち5作は論外として早々に外れたとのこと。作者の中村氏は今回含めて候補になったのは3度目というから、その道では実力派なのだろう。
しかし、これがどうして芥川賞なのだろう。「土の中の子供」というタイトルと最初の数ページで、ほぼネタバレである。白湯子(ほんと、なんて言う名前だ)なる、不感症で部屋代の代償として仕方ないかという程度で求めに応じる同居人の女との絡みも唐突に始まって唐突に終わるだけというところで、挿し絵用に作った場面設定かと思えてしまう。候補になった他の作品は掲載されていないので分からないけれども、推して知るべしなのか。

8月22日 部屋に転がっていたヘッドフォンでモニタリング。昔ながらの耳をスッポリと覆うタイプから、100円ヘッドフォンまでいろいろあるのだが、改めて聞いてみるとこんなに違う物か。単に音質がどうこうというのではなく、はっきり聞こえる/全然聞こえないという位の大違い。


8月23日 飛び込みの質問メールが連続到着。まず一通目を読んだが、そのまま”たれぱんだ”になりそうだ。なんだか一部では「伝道者」のようにされているからか、それはCypressに問い合わせるべきじゃないかという事も。新製品情報だのリリース予定なんて聞かれても、私はCypressの子会社やってるわけではないのだ。
もう一方はというと、やってみました、動きません。どこが悪いのでしょうかの類。いきなりタメ口というのに加えて、あたかも自分は何も間違ったことはしていないのに、ちゃんと動かないのが悪いと言わんばかりのその書きっぷり。”近頃の若いモンは」モードになりそうにもなるが、それは置いておくにしてもその根拠のない自信は一体どこから湧いてくるのだろう。
むろん、デバイスやドキュメントのミスという可能性はゼロではないが、自分が期待した通りには動いていなくても、自分が記述/コンフィグレーションしたとおりには動いている可能性の方がずっと高いと思うのだがな。

8月24日 ちょっと原稿を書いていて躓く事もある。調べてもみるのだが、どうしてもあと一歩のところでみんな逃げてしまうような感じがする。そこの理屈は分かった。ではその先実際のブツにするための制御はどうやってるのか?と言うあたりがすっぽりと抜けて、あとは実際に市販されてる物を使って動かしてみましたという感じ。たぶん、どこかにきちんと書いてあるのだろうけども探す時間も馬鹿にならないので、何とかこねくり回しながら結論を導いてみた。それなりっぽく理屈は通った気がするが、あっているのだろうか。

8月25日 台風接近というこの天気の中で無謀とも思える山梨方面に車で出る。とにかく大雨。時折やたらと強くなる雨で80km/hが限界かと思っていると急に静かになって100km/h越え。それにしても多いのがダンプ/トラックと観光バス。
とりあえず1時間半位で若干道を間違えたりもしたが、なんとか目的地に到着。今度はもう少し天気の良い時に来たいものだ。

8月26日 このところTVが選挙一色。郵政民営化是か非か・・ってそういう問題か?「自民党提出の郵政民営化についてこのままヤレ!というのか、やっぱりもう一度内容を精査しろ!」という選択かということにしないとおかしかろう。
何度も書いている気がするけど、「民間にできることは民間に」というけど、その「民間」の筈の銀行のATMサービスにしても、簡保vs保険会社にしても郵貯/簡保未満なのは何故だろう。

8月27日 直木賞を読む閑がない。精神的な余力が無いというのが適切かとりあえず原稿勧める。際限なくわき出してくるネタをどこまで着るかがポイントになるというところ。
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8月28日 コミック誌「Cookie」を買う。NANAを読みたいだけだけども。それにしても、これはないだろう、これは!!というところだけども、きょうびの女の子達はやっぱりこれで感情移入できるんだろうな・・などと、汗と硝煙ならぬ、フラックスと半田に染まった我が10代を思い出すのであった。ところで、明石家さんまがこの漫画のファンとか聞いたけども本当かな?
近日公開の映画は、おすぎはその世界に入れれば良いんでしょうけど・・とお茶を濁し気味。そんなモノだろうなこの手のは。

8月29日 とりあえず、原稿詰め。夜中になってようやく完成する。それにしてもふくれあがったものだ。

8月30日 用FPGAボードとしてちょっとだけ期待していたワンチップMSXは予約台数に届かず販売しないことにしたらしい。
これがワンチップX68000とか言われたら恐らく飛びつくのはもっとたくさんいたのではないかと想像するけども。
というところで、選挙の公示とかで、各党の党首が第一声だとか。しかしね、KM党のK崎君、「税金の無駄遣いを断行します」じゃいかんだろう。この前は戦いの火蓋を切って落としてしまうし。火蓋を落としちゃいかんだろう。切って落とすのは幕、火蓋は切る(開く)だけ。

8月31日 PSoCでヒステリシスコンパレータが欲しいと思うことがあったのだが、二値化して加算程度かと思っていたら、AN2310なるものがあることに今更気付く。なるほど、コンパレータ二つにANDとORか。確かにこれならLow側とHigh側のスレッショルドは任意に設定できる。何でこんな簡単な理屈に今まで気付かなかったのだろう。まだまだ精進が足りないな。